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昨日宰相今日JK明日悪役令嬢 恋愛陰謀増々版  作者: 北部九州在住
恋愛は華やかに陰謀は密やかに

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昨日宰相今日JK明日悪役令嬢 ワールドデータ その4

【オークラム王室】


 オークラム統合王国王家。

 王宮こと花宮殿に住み、この国の全て司る一族。

 現在の国王はバイロン三世。

 摂政は王妃だが、アリオス王子が彼女の名で全てを動かしており、アリオス王子の摂政就任が規定路線となっている。

 オークラム王国を母体にした直轄領からの上納金は全て王室に行き、直轄領知事の任命権を持つ。

 王室に忠誠を誓う近衛騎士団を指揮下に置く。      

 舞台になっているメリアスやエルスフィアはこの直轄領。


 作者メモ

 王室の絶対権限は直轄領にしか働かない。 

 統合王国全体の政治の差配は法院を通じて行われるため、組織上権力の二重構造が発生している。

 その為、慣例として王家血縁者がつく摂政(王太子)は王室に任命権があり、それを法院が承認する形をとっている。

 摂政下に大臣や長官が配され、その下に知事等が置かれている。

 直轄領騎士団は近衛騎士団の指揮下に入る。

 実質的な行政府。



【王室法院】


 オークラム統合王国における最高意思決定機関。

 成立過程から制限君主制国家であるオークラム統合王国はそれゆえに王権が弱く、王権に代わる意思決定機関が必要になっていた。

 元々は諸侯や自治都市の利害調停機関だったものが、意思決定機関にかわるまでにはそんなに時間がかからなかった。

 国王の勅令は絶対的権限が保障されているが、それは国王就任時に法院が国王に忠誠を誓うことで担保されている。

 その為、法院は忠誠の代償に国王の仕事を代行する力を与えられ、国王と法院は相互権限保障によって国を運営する事になる。

 王権からの委任という形で国政を動かすため、王権の武力に対抗するための法院衛視隊を指揮下に持つ。

 法院の運営は諸侯からの上納金によって運営され、王室もこの上納金を払っている。

 王家の人間以外が国政を差配する場合、法院から執政官(宰相)が選ばれ、それを王家が承認する形をとる。

 執政官は二人選ばれ、一人は法院議長として議事を運営し、摂政が国政を司る場合執政官は一人で必然的に法院議長となる。

 執政官には任期があり、職を辞した場合侯爵位を送られて貴族として優遇すると同時に政軍の要所に送り込めるよう予備人材となる。

 王室・女神神殿・諸侯の利害調整が最優先の仕事な為、実質的な司法府と立法府である。

 諸侯騎士団を統括指揮する場合や、近衛騎士団および直轄領騎士団との統括指揮を行う場合法院の承認が必要になる。

 法院衛視隊は秘密警察として国民に恐れられている。

 紋章院は法院衛視隊と同じく王室法院下の組織。


 国王によって選ばれて法院の承認が必要なメンバーで内閣を構成する。

 メンバーは以下のとおり。


  摂政(王家の血を引く者がつく場合と、王太子が国政を動かす場合置かれる)

  宰相(執政官)

  法院議長(執政官 貴族代表・立法)

   宰相が置かれた場合、執政官は一人だけで自動的に法院議長になる。


   統合軍総軍団長(軍事部門のトップ)

   財務大臣(財政担当)

   法務大臣(司法担当)

   大神官(宗教・司法担当)

   世界樹の花嫁(司法・公共事業担当)

   近衛騎士団団長(王家利害代弁者)


 これらの省庁の下には大臣・長官・次官と官僚組織が作られ、上級文官・中級文官・下級文官の下に上級書記・中級書記・下級書記がつく。

 直轄領知事は上級文官資格が必要で、出世すると法院に席を許されて男爵位が与えられる貴族となる。


 軍の階級は、兵士、従者、従士、騎士と四つの階級に分けられる。

 指揮を執るのが騎士で、だからこそ騎士団はその指揮を取る連中の集合体という意味を持つ。

 たとえば、騎士団の一般的定員は10『騎』未満なのだが、これは騎士の数で、その騎士には2-3人に従士がつき、その下に2-3人程度の従者がつき、従者の下に30人程度の兵士がつく。

 だから、騎士を名乗れる人間はその下に300人近い人間を指揮する事が求められる。

 ここまでが軍人で、ここから上は法院の推薦によって法院に席を許されて男爵位を得る貴族となる。

 同階級の場合は従軍勲章の葉の数によって先任が決められる。

 大規模な軍を編成する場合、総大将は必ず男爵以上の貴族によって率いられるが、この時は貴族階級ではなく戦場経験が優越するため従軍章が総大将選定の判断となる。


 作者メモ

 国の状態は中華王朝末期のくせに、国の形はローマ帝国(元首制)を参考にしている。

 諸侯の力が強すぎるために歴代王家はその弱体化を試み、それを跳ね除ける為にと暗闘を繰り広げた結果ごらんのざまに。

 王妃が摂政につくのも法院弱体化政策の一つで、実務は王妃の下の人間が国政を壟断する事になる。

 今はアリオス王子がそれをしているが、カルロス王子が国政を壟断する場合王妃の排除の後、自分の母である側室を王妃に据えて摂政を継がせないといけない。

 これにしくじって諸侯から反発を受けたのが内戦の直接的な原因である。

 サイモンが国政を壟断する場合、絵梨やミティアだけでなく王妃や側室までNTRというのもありだな。

 と、書いていたが、サイモンが開発陣の彼女を寝とったイケメンをイメージしたと今浮かぶ。

 なるほど。ざまぁでゲームの歴史を決めたか。この開発陣……

 あと、ヘインワーズ侯爵だが、権力を強めた理由に執政官まで上り詰めたというのもありかもしれない。

 将軍や元帥の地位も作りたいのでそのあたりは設定を作って修正予定。



【女神神殿】


 この大陸にはいくつかの宗教が存在しているが、その中で最も大きいのがこの白き女神イーノ頂点とする多神教で、通称女神神殿。

 神殿に入ると苗字を捨てて名前だけですごす事になるのだが、奇跡の使い手つまりプリースト系魔法使いを輩出している。

 内部の階級は大神官を頂点に、枢機卿、司祭長、司祭、助祭、修道士となり、司祭はその街での教会を持ち、下級文官の資格が与えられている。

 世界樹等の古代魔術文明の遺産を宗教化する事で管理している。

 貴族階級が形成されると同時に、血族支配の必要性から処女信仰を強調する強硬派が出現。

 貴族階級の肩入れによって勢力を急拡大させている。

 この女神神殿は神殿騎士団という独自武力を擁している。

 現地にある南部諸侯の影響外にあり、オークラム統合王国が公認した結果なんとか体制内に取り込んだという背景がある。

 攻略キャラのヘルティニウス司祭がミティアとくっついて新大陸に行ってしまうと、神殿内穏健派次期当主を失った神殿は強硬派が独占。

 世界樹の花嫁がいない為に不作と物価高騰で信者が急増。

 更に過激な行動が王家に目をつけられて、弾圧の後蜂起というルートを辿り統合王国は内戦に突入して崩壊の道をたどる事になる。


 作者メモ

 制限君主制であるオークラム統合王国において、宗教の支援は欠かせない。

 その為、政教一致で国を運営するために女神神殿をどうやって国政に取り込むかが長年の課題となっており、その回答が利害調停機関である王室法院の設置だった。

 同時に、実利部分である世界樹の花嫁を別組織として分離させて実利を奪ったあたりそれだけで物語が作れるのだが割愛。

 豊穣神系神話をベースにしているので、実はこっちの女性聖職者は聖娼だったりするのだが、それを世界樹の花嫁として分けたことが強硬派の介入を許し、不作の原因となっている。

 ミティアをビッチ化させる場合、この女神神殿にて修行させるかサイモンに調教させるかが必要になる。

 なお、次章は王室法院での関所税の神殿喜捨課税問題に触れるので設定を固めておきたかったというのがこのワールドデータである。

 こうやって設定を作っていくと、本当に乙女ゲーか?これ……



【世界樹の花嫁】


 女神神殿を統合王国内に取り込む代わりに分離させられた、『行政組織』である。

 世界樹の花嫁は豊穣の加護を司るが近年の花嫁不出来で各地で機能不全が発生。

 その為に各地より、加護を求める陳情が急増。

 花嫁の身は一人しかない訳で、陳情は花嫁の前にあげられる前に、根回しされ整理されて届く事になる。

 世界樹の花嫁はそれ自身が大量の官僚を率いる巨大官庁なのだ。

 そして、花嫁である以上トップは女性と決まっている訳で、王妃や側室の登竜門として位置づけられてしまう。

 花嫁選定には複数の候補者が出るが、才覚と美貌を備える彼女らを諸侯もほおっておかず、上部組織はうら若き女性達のサロンと化してしまう。

 政治経験の無い乙女をそんな省庁のトップにすえるようなものだから、当然次席たる長官級がいやでも力を持つ。

 花嫁候補はその時点で相当の待遇が与えられるが、構造上長官たる花嫁女官長と次官たる花嫁侍従長の下について仕事をする事になる。

 そんな彼女が持つ伝家の宝刀が『花嫁請願』。

 直接陳情を国王に言う事ができて国王がそれを認めれば勅令として布告できる凶悪な手段である。

 ゲーム後半で世界樹に認められて名実共に花嫁になった場合、これを使ってライバルを容赦なく粛清も可能。

 ただし、これは花嫁候補生では使えず、世界樹に認められた花嫁だけが使える。

 豊穣の加護という露骨に国政に響く世界樹の花嫁は、必然的に内閣の一員として国政を助ける形になる。

 世界樹の花嫁に選ばれるためには、国王を入れたこれらのメンバーの過半数の支持が必要となる上で、法院の承認が必要となる。


 作者メモ

 世界樹の花嫁のダブル・ミーニングに注意。

 本来は世界樹の迷宮を突破して、世界樹に認められる事で世界樹の花嫁となるが、その為にはビッチ化して迷宮を突破する必要がある。

 どうしてかというと、豊穣の加護の象徴である世界樹の種をその身に宿す必要があるからで、これのラスボスが薄い本系の触手責め苗床化だったりする訳で。

 それに耐えられる必要から、ビッチ化が絶対条件という……うん。多神系豊穣神ベースアレンジだと、そのままでノクターンにお引っ越しできるから困る。

 そんなもの貴族階級の子女にさせられる訳もなく、このあたりの理由を失伝した女神神殿は強硬派の主張によって世界樹の花嫁をうら若き乙女たちのサロンに変えてしまう。

 その為、『政治的な』世界樹の花嫁に選ばれるためには、国王を入れた内閣メンバーの過半数の支持が必要となる上で、法院の承認が必要となる。

 すべての元凶になっている、統合王国内の作物不作の元凶がここ。

 で、それを大賢者モーフィアスが公にするから、王室・法院・女神神殿とも大激震が走る事に。

 次章の主軸は関所税の神殿喜捨課税問題とこの世界樹の花嫁問題になる予定。



【華姫】


 元々は世界樹の花嫁育成のためのビッチ化プログラム。

 それが失伝し奴隷娼婦調教プログラムに変わったのがこれ。

 大規模後宮を持つ極東大帝国と、略奪も生業にする東方騎馬民族の存在によって、東部要衝タリルカンドでその技術は花開き、ここ出身の奴隷娼婦はその優秀さから統合王国内外でブランドが確立する。

 名前のとおり王侯貴族権力者の飾り物として調教過程で不老の代償に子供の生めぬ体にされるが、王家、諸侯、豪商の側室の常連として栄華を極める事ができる。

 華姫って本質的に、『飾り物』である。

 『飾り物』に意思なんてあったらまずい為、王侯や豪商の側室や愛人が自らの意思で動いてお家騒動を発生させない為に、華姫は自我を徹底的に崩壊させる。

 で、壊しきった後に、礼法や知識など王侯富豪の側室や愛人に必要な知識を叩き込む。

 赤子のように壊れた状態だと、砂が水を得るように覚えが早い為の手段である。

 絵梨の例え『中古パソコンのフォーマットとOS再インストール』。

 で、ここまでだと『高級娼婦』止まり。

 華姫になるためには、画一的に作られた高級娼婦の中で自我を再建した、もしくは新しく作り出した連中の事をさす。

 華姫の需要は高いけど、同時に作り出すには本来すごく時間がかかる為の画一的な商品。

 これに対して、アマラみたいな自然形成を残したまま教育して作り上げたものを娼婦隠語で憧れと嫉妬をこめて『花姫』とこそっと呼んでいたりする。


 作者メモ。

 これもノクターン設定で王室法院でも書いたが、ファンタジー系エロストーリーを書きたくて作り出した設定。

 そもそもクライマックスがオークやゴブリン数十万の大軍が、塹壕と機関銃で待ち構えた人類軍に西部戦線よろしく解けてゆく様を、オークの上で腰を振りながら眺めるなんて誰得状態になったので却下。

 華姫と花姫の違いは端的に言って子供が産めるか否か。

 子供が産めるのが『花姫』で世界樹の花嫁は本来こっちを目指していた。

 で、不老の代償に子供が埋めない体にさせられたのが『華姫』で、こっちだと世界樹の加護は不作で発動してしまう。

 絵梨は、『ザ・ロード・オブ・キング』時は華姫、エリオスの側室で入った時は体を治癒して『花姫』になっているが、結局子供は作らなかった。

 これがトラウマになって、絵梨自身は逆行しているのに自分を『華姫』と思い込んでいる所に注意。

 え?逆行したから処女じゃね?

 そのあたり書き出すと今までの設定上さらに話がややこしくなるので『花姫』で押し通す予定。

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