あとがき
まずはこの物語を最後まで読んでいただいてありがとうございます。
この物語は、『昨日宰相今日JK明日悪役令嬢』の加筆修正版にあたり、話の大筋は変えずに調整をしたという感じに仕上がっています。
こういう形で物語を作った理由に、自分の中で満足できるものをちゃんと作りたかったというのがあります。
前の作品は自分の中で「ボール半個ずれている」という感覚があったので、それを修正してみたかったというのが大きな理由です。
その上で、世の中の悪役令嬢ものの中で、どういう評価を受けるか知りたかったのです。
悪役令嬢というキャラクターは最初のスタートがマイナスであるという事から逆境からのスタートとなり、作者にとっても話を作りやすいという利点があります。
それが昨今では先に逆転する婚約破棄もの--私は「ざまぁ系」と呼んでいますが--にブームが移っている感じがします。
そういう意味ではこの物語は少し古い悪役令嬢ものの異種と私は定義しています。
こういう事ができるのも投稿小説サイトの利点だと私は思っています。
物語の主人公である相良絵梨というキャラクターを掴むまで、結局物語を最後まで書く羽目になってしまいました。
元々彼女は二次創作用のTueeeキャラでした。
それを急遽転用し、エロインまでさせてやっと彼女の姿を捕らえた時、あの快感は作者にしか味わえないでしょう。
その上で、彼女が苦悩し、それを克服して、最後は幸せになるという物語に仕上がったと思っています。
もう一度、それを提示したいと思います。
相良絵梨は何者なのか?
相良絵梨は化け物である。
この言葉に行き着いたのは、活動報告を見ると2015/7/4です。
その時、私はこの物語のテーマを手に入れたのです。
これは恋を失い化け物に成り果てた女が、再び恋をして人に堕ちてゆく物語。
化け物だった彼女が人に堕ちてゆく物語はいかがだったでしょうか?
この物語は私の中の空想世界の神話の一部として次に繋げるつもりです。
異世界の舞台となった、オークラム統合王国。
絵梨の師匠であるゼラニウム。
あまりにキャラが濃かった、姉弟子様こと神奈水樹やアンセンシア大公妃。
この辺りはまた別の物語で出してみたいと思っています。
物語そのものはこれで終わりです。
修正などの微調整はするつもりですが、大規模な変更はするつもりはありません。
外伝みたいなものも書くかもしれませんが、それを組み込んで再々編集なんて事はしないつもりです。
いつものように、一週間ほどを目処に感想返しをしようと思っています。
終わったからこそ、堂々と評価・感想をお願いしますと言えると思うので、今後の参考のために皆様の意見を聞かせてください。
そして、ここからは同じなろうで物語を書いている作者に向けて。
結構エッセイでいろいろ書いているので、その捕捉を少しだけ。
物語を書き上げた後の作者最大の快楽がこのあとがきです。
これが書けるという快感は実際に味わってみないとわからないでしょう。
どうか、物語を完結させて見てください。
そして、余韻に浸りながらあとがきを書いてみてください。
私の言いたいことはきっとその時わかると信じています。
今後の予定ですが、この物語が片付いたのでなろうで書いている、
『修羅の国のブラック戦国大名一門にチート転生したけど、周りが詰み過ぎてて史実どおりに討ち死にすらできないかもしれない』
http://ncode.syosetu.com/n2509cr/
に全力をかけるつもりです。
どうかこちらもよろしくお願いします。
素敵な絵を描いて頂いた春日木雅人先生に感謝を。
『大友の姫巫女』の珠姫も描いて頂いた事もあるので、先生には頭が上がりません。
最後になりましたが、この物語を読んでいただき、そして応援していただいた読者の皆様に感謝を。
2016/04/21
北部九州在住




