僕と異世界転移
時は遡り、まだ僕が日本にいた頃
朝6時に起き、顔を洗い、ランニングに行く
学校に行き、6限目まで退屈な授業を受ける
そして弓道部で6時まで練習
家に帰ってご飯食べて、アニメ見て寝る
何時もと何も違わない在り来りな日常
しかし、目が覚めた時には…
アンリ「ぼく、大丈夫かい?」
ミクロ「ん…えっ(硬直)」
聞き覚えのない声で目が覚める
ベッドで寝ていたはずが、地べたに寝転んでいる僕
辺りを見渡すと、現代の日本じゃあり得ない建築物
そして、目の前には金髪で目がエメラルドみたいな女性
アンリ「まあ、こんなに痩せ細って…可哀想に」
ミクロ「あの、此処は…?」
此処はもしかしたら…
いや、きっと此処は異世界だ!
アンリ「此処は王国アムネシアのスラム街よ」ミクロ「王国アムネシア…?」
成程、つまり此処はゲームで例えると“始まりの街”という訳か
ミクロ「あのっ、この世界について、詳しく教えてくれませんか?」
ミクロ「働いて、お手伝いとかだってします、お願いしますっ!」
女性の顔を伺うと、目をパチパチさせ、暫くして優しく微笑んだ
アンリ「フフッそんなに身構えなくても、教えてあげるわよ」
ミクロ「わぁっ!ありがとうございます!」
僕はそうやってして、異世界へと馴染んでいった
しかし、現状は悲惨なものだ
心優しく接してくれた村の人々、
少ししか居なかったけれど、思い出の詰まった村
その全ては戦争と共に消え去っていった
ミクロ「…ここが始まりの村なんてハードモード過ぎるだろ」
1人、残像のごとく取り残された僕は村だった草原でそう呟く
ヒュンッ
ミクロ「ぉわあっ!?」
鼻の先を何かが横切る
もたれ掛かっていた木には、矢文が刺さっていた
ミクロ「…これぞあら矢だ」
なんて抜かしたことを言いながら、矢を取る
ミクロ「ええと、」
前略、拝啓ミクロ・ジェヴァンセル殿
貴公の優秀さを見込み、王都アムネシア学園への入学を申告する
次の新月の夜、王都の大門まで来たりけり
「…なんだこの招待状は!滅茶苦茶カッコいい!!!」
高まる鼓動とは裏腹に静かに風が吹いていた




