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濡れた猫

作者: 真人

初めての投稿になります。頭にビビッと来たのでかなり筆が進みました。

君は覚えてるかわからないけど僕は覚えてる。

雨に打たれてる僕に傘を刺してくれた事を。

ある日野良だった僕に小さな君が話しかけてきたことを。

いじめっ子にいじめられてる時に守ってあいつらを追い払ってくれた事も。

お腹が空いて弱っていた時にご飯をくれた事を。

君は知ってるし僕も知ってる。

君がお父さんに大事に愛されてる事を。

お母さんが優しく厳しく育てられてる事を。

隣のお家に君の事を大事に思っている幼馴染がいる事を。

みんな君が重い病気で心配してる事を。

君は知ってるかわからないけど僕は知ってる。

お父さんが旅行の案を練っている事を。

お母さんがとびきりのご馳走を用意している事を。

隣のお家の幼馴染が君に想いを伝える事を。

君は知ってるかわからないし、僕にもわからない事。

みんな僕を撫でながら涙を流す事。

みんな無口になっちゃった事。

隣のお家の幼馴染が僕を撫でながら君があの人の言っていた子なんだねって、

言いながら悲しそうな顔をしてた事。

君は知っていて僕は知らなかった事。

君とはもう会えないって事。

君がお父さんと旅行に行けなくなった事。

お母さんのとびきりのご馳走を食べれない事。

隣のお家の幼馴染の想いが伝わらなくなった事。

僕がみんなの涙で濡れた理由。

君も知ってるし、僕も知ってる事。

みんな、君のことを覚えてる事。

お父さんが旅行に行く時、君の写真を持っていってる事。

お母さんがとびきりのご馳走を作った時、君にお供えしてる事。

隣のお家の幼馴染が僕と君の事を音楽にした事。

いなくなってもみんな君の事が大好きって事。

君の隣にはずーと僕もいるって事。

君も知らなかったし、僕も知らなかった事。

君のお墓の隣に僕のお墓をあの子が建ててくれた事。

描き終わった後になんだか国語の教科書みたいだなと思いました。

今後も短編を出していきたいなと思っています。

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