表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世刻の守り人  作者: 紙上空人
5/5

第4話 夜守の仕事

 夜守は、村長の家へと招かれていた。

 彼は椅子に座り、テーブルを囲む形で村長と向き合っていた。


「夜守様、お越しくださりありがとうございます」


 夜守は怪訝そうに村長の顔を睨む。

 この村の中で、一番貧相な格好をしている村長の様子を見るに、悪い奴ではなさそうな雰囲気ではある。最近、夜も来ないせいでみんな睡眠不足のようだが。

 夜守は早々に尋ねた。


「さっさと穢獣(あいじゅう)がどこに出たか教えろ」

「は、はい……穢獣は、スラム街に頻繁に出入りしているようで」

「スラム街?」

「は、はい。それをご存じでクラリスを助けてくださったのではないのですか?」

「何の話……待てよ」


 夜守は顎に手を当てながら、考え込む。

 そういえば、あのガキの周りに穢獣の因子が近くにいたな。

 まさか……?

 夜守は立ち上がり、村長から背を向ける。


「……穢獣の臭いがする」


 夜守は鎌を構えた。

 夜守に与えられた穢獣を殺す、夜守の武器だ。


「――――待ってろ、クソガキ」


 夜守は告げると早々と村長の家から退室した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ