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レジスタンスゲーム  作者: トッポP
3/3

3話 初陣

良かったら楽しんでください


「どこに隠れやがった」


「バン!」

どこからか銃声が聞こえ、山田の頬をかすめる


「!!!!」

どこから撃ってきた?

おそらく銃生成のスキルを使ったのだろう。

それに、奴はスキルセンサーを持っている。俺のスキルセンサーは制限条件がついてるが、奴には付いていない。俺の感知範囲の外から狙ってきやがる。


「めんどくせぇ」


「バン!」

また撃ってきやがった。奴のスキルセンサー相手に捕らえるのは至難の業。


「バン」

「バン」

「バン」


オレは山田と距離を取り身を隠しながら銃を撃っていた。


銃はこの距離だと当たる気がしない.....

....逃げるべきか? いや、もう俺の顔はバレている。

どの道、あの野郎と殺し合う道しかない。

殺るしかない.... 今ここで!


「ふぅ〜」

深呼吸をして息を整える。


「銃声が聞こえなくなった.... もう逃げたかもな。 まぁいい顔は覚えた、ついでに制服もだ。次は必ず.... 帰るか。」


「おい」

そう言って、山田を引き留めた。


「なんだ、もう逃げたかと思ってたよ。こっちとしてはありがたいが、お前馬鹿なのか?」

「かもな.... でも勝算があるから現れた。」

落ち着け、震えを止めろ。奴に弱みを晒すな。


「強がるなよ.... お前ルーキーだろ。」

驚いた。

こいつ、なんで俺がルーキーだと知っているんだ?

よくわからないが情報型のスキルか何かか?


「さて、殺るか。」

「!!!!」


山田がナイフを取り出し、襲いかかる。


俊平はすぐさま反応し、攻撃を回避するが山田の勢いは止まらない。


ナイフを振り回す。

ビュン!


ナイフを回避


ナイフを回避後蹴りが飛んでくるが、いち早く反応してまたもかわす。


いける! 相手の次の攻撃が手に取るようにわかる。これが<シックスセンス>!


シックスセンス(感知型)=悪意に対する攻撃に対して自動的に回避行動をとる。


パラーメーター振り分け条件

直感力=100


その後も山田は攻撃の手をやめない。

ナイフを2回、3回、4回と切り返しながら振り回す。

しかし、俊平はいとも簡単に交わしていく。


勝てるかもしれない.... このスキルならば!


何かがおかしい....

山田がそう思うのも当然である。それほど人間業とは思えない反応の速さで俊平は攻撃を回避していた。


直後!


山田の振り下ろしたナイフを刹那でかわして、右ストレートのカウンターをヒットさせた。

「ぐは!」


当てられた.... ルーキに、しかもごく普通の高校生が....

もう、こちらの攻撃は20発以上出してるが、当たる気配がしない。

やはり何かある....


もっとだ.... もっと威力が欲しい....


「調子のるよ、ガキが!」

山田が凄んだ表情で威圧をしてきた。


くっっ ビビるな.... 前に出ろ!


おそらく、奴は感知型の能力者。スキルセンサーを使っていることから可能性は十分にある。

奴を感知型の仮定し、あの異常な反応速度を説明するなば.... オレはひとつだけ知っているスキルがある。

シックスセンス....


「お前、スペシャリストか?」

「なんだそりゃ?」

「知らないなら、別にいい。お前はここで死ぬんだ。知る必要はないだろうよ」


奴がシックスセンスを持っていて<スペシャリスト>であるならば、直感力に100振っているはず.... つまりその間は感知型以外の能力を使う事は不可能。 恐れることはない、何より経験はオレの方がある....


「<リモートナイフ>」

山田がさらにナイフを2本取り出し、ナイフ3本を宙に浮かせた。


「なんだ... あれ?」


「見たまんまだ。3本のナイフを遠隔操作で操る能力。」


3本のナイフを飛ばして襲ってきたが、難なくかわす。

問題ない... ナイフが3本だろうとかわしてやる。


当たらないな.... だが、シックスセンスの持続時間は10分程度、それまでリモートナイフで距離を取りながら戦う。近づけさせなければ問題ない。


次々とナイフが襲いかかる。


右から

次は左

上から


永遠と続くナイフ攻撃に俊平は近づくことができない。


近づけない....!


そうだ。これでいい、あくまでも最優先は近づけさせないこと。打撃で意識を外されたらナイフをまともに操れなくなる....


縦横無尽にナイフが襲ってくる。



俊平が距離をとるとナイフの追撃が止まる。


.....止まった。 なぜだ? 距離を取ったからか?

もしかして、オレの位置がナイフの操作範囲から外れたからか?

いや、だとしたら何故奴は近づいてこない....


考えろ、考えるんだ。


もっと別の理由.... もしかして奴は知ってるんだシックスセンスの存在を....

だから近づけさせたくない、接近戦になれば、さっきみたいな攻撃を喰らう可能性がある。

そしてもし攻撃でも当てられれば、奴の意識が外れナイフのコントロールを失う。


そうと仮定するならあのナイフは奴の意識下の中で操作している。


シックスセンスの残りは後3分。

意識.... なんとか奴の意識を逸らすんだ。


そうだ! これしかない。

俊平は山田の死角に身を隠した。


隠れた.... 逃げるつもりか?


「うおりゃー!」

俊平は石を投げつける。


「キン!」

石がナイフで弾かれる

「なんだ、逃げるかと思ったぜ」


「ここまできて、逃げるわけねぇだろ。 お前をぶち殺す!」

オレは前に出た。前に出るしか勝つ未来はない!


「無駄だ。 近づけさせやしねぇよ!」


ナイフが襲いかかる。


「オリャ!ー」


直後


「ブシャ!」

「痛って!」

ナイフが俊平の手を貫いてた。


離すなこのナイフを!引くな! 前に出ろ! 骨を切らして肉を断つ!


「こいつ、自分からナイフに!」


この野郎... シックスセンスは本人の意思関係なく攻撃を回避するスキル。つまりあいつは解いたんだシックスセンスを!


山田は笑った。


バカが! 自分で墓穴を掘やがった。 一気に殺す。


残りナイフ2本が、殺しにかかる。


「ブシャ」


ナイフが腹と背中に刺さる

「カァ!!!」

その場に倒れ込んでしまう。


「はぁはぁはぁ」

山田が近づいてくる。その顔は勝利を確信した顔だ。


「いい作戦だとでも思ったか? 自分からシックスセンスを解除するなんてよ。まぁどちらにせよオレの勝ちは揺るぎなかったがよ。じゃぁな」


「.......」


待てよ。ナイフで刺されている所が不自然が膨れている....


「ふっ」

俊平が不敵に笑った。


「しまった....」

山田は自分の失敗に気づいた。 

学生.... 下校中.... 教科書か!?


「もうおせぇよ....」

胸ポケットに隠していたハサミを取り出す。


「グサ!!!」

ハサミを腹にさし、倒れる。


「テメェ....」

「学生なめんな.... 授業でハサミを使うこともある。 今日に工作の授業があって助かった。」


























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