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レジスタンスゲーム  作者: トッポP
2/3

第2話 ルーキー狩り

良かったら楽しんでください

やめてくれ! 殺さないでくれ!」


「殺さなけれ金にならないだろ」


「ブッッッッシャ!!!!」

男は命乞いをする相手を躊躇なく殴り殺す。


「レジスタンスゲーム、なんていいゲームなんだ。ルーキ相手なら少ないリスクで大金が入る。これならあの子も.... 」


-------------------------------------------


自宅


説明会後麻酔で眠らされ、いつの間にかオレは自宅のベットにいた。おそらく眠らされている間にマイクロチップが埋められたのだろう


アプリにはユーザー情報が登録されていた。

....どうやら昨日の出来事は夢ではなかったらしいな。ステータスはどうなってる


体力 = 限界値 30

魅力 = 限界値 10

思考力 = 限界値 60

直感力 = 限界値 100

器用さ = 限界値 80


保有スキル

なし


<直感力>と<器用さ>が得意パラメーターか、考えてみれば昔から工作とジャンケンが強かったな.... 反面体力が低いのが痛いな。


オレは部屋を出て、リビングに向かった。


「おはよう! 母さん。」

「おはよう俊平、昨日は遅かったみたいだけど何かあったの?」

「別に友達の家で勉強していただけだよ」

「ならよかった。ごめんね過労なんかすぐ癒して、また働くから....」

「大丈夫だよ母さん。 俺バイトをもっと増やすから」

「ダメよ、しっかり勉強しなきゃ」

「大丈夫、勉強もちゃんとするから」

「行ってきます」

母さんは過労で倒れて以来、働くことができてない。今、家計を支えているのはオレのバイト代だ。

ただ、もうすぐオレが母さんを楽にさせてやる。


そのためには生き残らなければ、まずはスキルを一つ身につけたい。しかしどこに、どのくらいのパラメーターを振ればどんなスキルが取得できるのかわからない。....まずは色々試す必要がある。



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とあるビルの屋上

「この付近のどこかにいる.... 」

男の名は<山田英司>、レジスタンスゲームの参加者である。

身長は170センチ、年齢は32歳ではあるが、その年齢にしては老け顔だ。

戦績は10キルで、獲得金額は1200万円


「あとは、ポイントをずらしながら<スキルレスポンス>でしらみつぶしに捜索する。」


スキルレスポンス(ユニークスキル)

能力説明

半径10mの以内の能力者を感知し、その能力者のパラメーター以外のユーザー情報を見ることができる。


制限条件

半径50メートル以内の能力者を察知する<スキルセンサー>に制限条件として、その有効範囲を10m以内とすることで情報型の力を付与できる。


パラメーター振り分け条件

直感力=50以上

思考力=40以上


もっとだ、もっと稼がなきゃいけない.... 娘のためなら悪魔にだってなってやる。


-----------------------------------


授業中、先生の講義は全く頭に入らない。ずっとレジスタンスゲームのことばかりを考えている。

色々パラメータ値をいじってみたが、どのスキルが有用なのかもわからない。

とりあえず、<スキルセンサー>を入れてみたが、これでいいのだろうか....


スキルセンサー=半径50m以内の能力者を感知する感知型の能力


パラメーター振り分け条件

直感力=50以上


「俊平」

話しかけてきたのクラスメイトの石山一樹、小学生からの親友だ。

「なに?」

「お前、今日ずっと浮かない顔してたろ。 なんかあったのか?」

「別に.... 少し風邪を引いただけだよ」

「そっか。 なぁ、おばさんの体調はどうだ? 少しは良くなったか? 」

「あぁ、大丈夫だよ。 ありがとう」

「なんかあったら言ってくれよ! 力になるから。」

一樹は優しい男だ。母が過労で倒れた時、ずっとオレの事を気にかけてくれていた。こんな親友を持ってオレは幸せ者だ。


「じゃあな一樹」

オレは教室を出て、足早に帰宅する。まずはスキルの確認をいち早くしたかった。


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放課後、帰り道の途中


いつもと変わらないはずの通学路だが、いつもと違った景色に見える....

風、物音、歩いてる人、全てが不気味に見えてくる。

いつ襲われるかもしれないという漠然とした不安。

いざ、その時がきたらオレは人を殺せるのだろうか....


帰ったら色んなスキルを試そう。ユニークスキルなるものも是非試したい。


「見つけた....」

山田英司は俊平を見つけニヤリと笑った。

「飛山俊平16歳.... 保有スキル<クリエイトマグナム>と<スキルセンサー>、 戦績は0キル、何より情報型のスキルに対してセキュリティがガバガバ。 間違いないルーキーだ。そして獲物だ!」


『気づかれずに、後ろから殺する

山田は足音を立てず、俊平に一歩一歩近づいていく。


なんだ、嫌な予感がする....


俊平は直感力を得意とするプレイヤー、これはスキル関係なく彼の素質。それ故に、わずかながらに出てる山田の悪意に悪寒を覚える。


見られている感じがする。なんだこの感じは.... 使うかスキルセンサーを

予めスキルセンサーを設定しておいて良かった。

ここでアプリ弄ってたら、相手にオレの意図がバレる可能性だってある。


確かスキルの使い方はアプリにスキルを設定し、頭で念じることだったよな..... スキルセンサー発動


突如俊平の周りに透明な膜が張られ360°に膜が広がりスキルセンサーが発動し山田の存在を感知する。


なんだこれは、不思議な感覚だ。まる周囲の情報が頭に流れてくる。


....くっ! なんだ頭に響く感じだ。いやこれは感知したんだ能力者の存在を!

後ろにいる。 間違いなくオレを狙ってやがる。クソ! どうすればいい。


俊平は怯えていた、命のやり取りを肌で感じる恐怖に....


これが、殺し合い.... こんなにも肌がピリついている。クソがなんで今なんだよ! 怖い! 逃げ出したい!。


山田は俊平の後ろで距離をる。

ルーキーだからって油断するな.... 奴もスキルセンサーを持っている。 すでに発動し、オレを感知してる可能性だってある。


経験では圧倒的に劣る.... スキルの使い方もろくにわかっていない。勝ち目が薄いと見る。 ここで優先すべきは逃げる一択!


オレは一目散には走り出した。

今は未だ時期早々だ。もっと強いスキル身につけてからだ。


「!!!! 逃げやがった、気づいてたか。 」


俊平の後を追う。

「逃すわけにはいかない。獲物は確実に仕留める」


クソ! 撒けない! だが落ち着け、ここらへんの、道筋ならオレの方が有利なはず。 まずは身を隠せる場所に。

ここから西方向に進めば倉庫街の路地があったはず、そこに行こう!


オレは方向転換し、倉庫街へ足を進める。


よし、ついた! 

そこには、たくさんのコンテナがあり、そこに身を潜めることにする。


「見失ったか。 めんどくせぇ。スキルセンサー発動」

山田はスキルセンサーを発動し、俊平を探し始める。


....ちっ、スキルセンサーにつけている制限条件が仇になったな。半径10m以内しか探れねぇ


なんとか身を隠せた! 見つからないうちに役に立つスキルを.... 

銃生成はどうだ? それとも刀剣の生成か?


オレはスマホを操作しパラメーター値を振っていく。


落ち着け、 まだ奴との距離は離れている。素早く色んなパターンを試せ、あるはずだこの状況を打開できるスキルが.... 


「早く見つけなければ。 今頃パラメーター値を操作してスキルを漁ってるのだろう。 パラメーターの操作はある程度経験を積まなければ理解できないが、偶然にも役立つスキルが見つかる場合もある」


ピンと来るスキルがない。 くそ! 戦闘型が得意であればどんなに楽か.... できないことを悔やんでもしょうがない。 オレの長所は直感力、つまり感知型だ。 感知型を軸にした能力が一番可能性がある。いっその事全ポイントを<直感力>に振ってみるか。


「能力名は<シックスセンス>..... !」

オレはその能力を見て確信した。これならこの状況を打破できるかもしれない....

















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