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異世界転移はトイレから!  作者: レタす。←トマト
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第1話 腹痛はカレー味のオリーブオイルから!

初投稿です。

ちまちまと投稿していきたいと思っています。

プロローグ

準備は全て整った。あとはその時を待つだけだ。嵐の雨が窓にざぁあっと打たれて、雷がピカリと2人の顔を照らす。

「さあ、あとはあの子達を待つだけ...」

「ああ、こちらの準備は終わった。ふむ、そちらも終わっているね、いい出来ばえだ。では、僕は外にいるよ」

2人は顔を見合わせて怪しく笑うと、各々の場所に戻っていく。

ーーーーーーーーーーーーーーー


どうしてこうなった。

なぜこんなことになってしまったのだろうか。

それを説明するには少々長く...もならないんだけれども、と言うよりむしろ、説明出来ることが少なすぎてこっちも理解出来てないんですけど、今分かることと言えば、家の自宅のトイレに入ってた私はトイレごと異世界に飛ばされたということぐらいだ。

何言ってんだこいつという顔をしているな?安心したまえ諸君、私の方が分からない。


遡ること10分前、お母さんが作ってくれたカレーを食べたことが全ての始まりだった。


今日は私、白神 柚葉の19回目の誕生日であり、皆でカレーを食べていた。

これは我が家の由緒正しい伝統であり、決して、朝のイケメンお料理番組のもこまち君がカレーを作って「是非、お試しあれ☆(イケボ)」と言ってから料理下手の母がカレーしか作らなくなったからでは無い。決して。

「今日は柚の誕生日だから、お母さん愛情たっぷり込めちゃった♡」

ここでの愛情とはオリーブオイルのことである。

ルンルンで愛情をさらにトッピングする母を横目に私は絶えず机の下で前に座って「ハハハ、ママの料理は今日も世界一だ!」とほざいてる父の脚を蹴っ...いや、つついて、SOSを出していた。

一刻も早くカレー味のオリーブオイルを死んだ目で啜っている妹、桃花の手が痙攣しているのを止めなければ。

だが、残念。

超愛妻家の父にそんな攻撃なぞ効くわけがない。かと言って、自分の誕生日に出された料理に文句も言えない。味方である妹はもう既に意識が無い。

そう、私に残された選択はそのカレー味のオリーブオイルを食べることだった。

かくして、その10分後に急激な腹痛に襲われた私と桃花はそれぞれ家に2つあるトイレにそれぞれ駆け込んだのだ。


しかし、トイレの扉が同時に閉まって1分後、激痛から解放されスッキリした私たち姉妹に衝撃が走る。


「「トイレットペーパーが、無い!!!!!」」


そう、トイレットペーパーが無かったのだ!勿論直ぐに予備の分も確かめた。だが、無い!

家のトイレでトイレットペーパーが無かったの時の正しい対処法が「家族に助けてもらう」ということは良い子の皆は勿論知っているし、良い子の白神家姉妹も当然知っていた。

しかし、姉妹は絶望していた。

母はともかく、19と16の乙女が父とはいえ男性の前で「トォイレットペェーパァー無ぁい!!!」とアホみたいに叫んでも良いものなのだろうか?いや、良くない。

しかし、いつまでも下半身丸出しでトイレに座っている訳にも行かない乙女達は意を決してドアを開けた。


「「トォイレットペェーパァー無ぁい!!!」」


廊下であるはずのそこは、木漏れ日が揺れる林であった。





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