交渉と策略 5
「・・・・な、おまえ何して・・・・」
突然のハルの奇行に、困惑のあまり体がのけぞってしまう。
しかし、言葉をかけるもハルは構わず、ルリの唇に自分の唇を重ねる。
「ん~~~~!ん~~~!」
うなりながら暴れるルリの顔をガッシリと掴み、しばらくすると――――
「ぷはぁ!・・・・勘違いしないで欲しいのですよぉ・・・・これはただエネルギーを貰っていただけですからぁ」
ハルは唇を離し、膝に手をついて深呼吸をする。
そして、ずっと掴んでいたルリの頭を離すと、ルリもハルと同じく「ぜぇはぁ」と呼吸を繰り返す。
「先程も話した通り、私たちのエネルギーは額に固まってるんですよぉ・・・・つまりぃ、額に一番近く、体内から摂取できる口というのが一番エネルギーを取りやすいんですよぉ・・・・」
呼吸が落ち着いてきたらしく、ハルは体を起こして「ふーっ」と、息を吐く。
「・・・・要するに、今のはルリからエネルギーを取っていたということか?」
「はい・・・・そうなのですよぉ」
「なるほどな」と納得したように言い、ルリの方を見る。
ハルとは違い、倒れるように地面に手をつき呼吸をするルリ――――それは、明らかに息切れだけが原因でないのが分かった。
「・・・・それで・・・・お姉ちゃんは・・・・助かるの・・・・?」
苦しそうに呼吸をしながら咳をするルリは、それでも姉のことが心配らしく、ハルに姉の安否を問う。
ハルは、ニコッと、しかし眉を上げて自信を持ちながら――――
「安心してくださいよぉ!私は治療が得意なんですからぁ!」
そう言って、腰に手を当ててハルは「えっへん」と自信満々に言う。
そして、リンに近づいて、額に唇を当てる――――
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ルリは、ハルの治療と呼ぶ行為を静かに、不安そうに姉を見ている。
そして、しばらくしてハルは唇を離すと――――
「ぷはぁ!・・・・これで、とりあえずのエネルギー補給は出来たはずですぅ。少し後遺症は残るかもしれませんがぁ・・・・まぁ、ほぼ完璧な治療なので大丈夫でしょう!」
そう言って、親指を立ててニコッとハルは笑う。
その光景を見て、ルリはホッとした顔をしたまま、パタリと倒れてしまう。
「あららぁ・・・・一気に緊張が解けて寝てしまったみたいですねぇ」
「・・・・そうか、すまないな・・・・仲間の尻拭いをさせてしまって」
「いいですよぉ・・・・ただ、報酬は楽しみにしていますよぉ?」
「・・・・いいよ、わかった。そこまで思いつくかと言われれば微妙だが・・・・まあ頑張るよ」
「それはいいですねぇ!」
ハルの遠回しの報酬アップの頼みを了承すると、ハルは喜びながら、どんな物語かを妄想して「ぐへへへ」と言っている。
「・・・・じゃ、そろそろ行くか・・・・問題はこの次の場所だからな」
「行き止まりを通れるようにするんですねぇ・・・・でも、ルリちゃんはいいんですかぁ?」
そう言ってハルはルリの方向を見る。
しかし、「いや、いい」と断って――――
「むしろ・・・・都合がいいからな」
「?」
そんな言葉に、ハルは疑問を浮かべながら、階段を上ろうとするラブに付いていく。
風邪をひいても休もうとしないマリモです。はい、しかし小説はお休みしてしまいました。はい。
すんませんしたああああああああああああああああ!




