交渉と策略 3
「・・・・・・途中の階層にある行き止まりですかぁ?」
「あぁ、あの先へ進むためにお前の力が必要でな・・・・」
階段を歩いて上りながら、交渉についての説明をしていく。
ハルはその内容を聞くと、「うーん」と唸って間を置く。
「そうですねぇ・・・・あそこから先は変形が難しいですからねぇ・・・・でも、ルリちゃんの実力なら突破出来るんじゃないですかぁ?」
「確かにな・・・・実際、ルリがあそこの天井を変形させることができるかは確認していない、けど・・・・実は他にも問題があってな」
「他の問題・・・・ですかぁ?」
「・・・・まあ、行けば分かる」
「?」
少しの疑問を残しつつも、「行けば分かる」というラブの言葉に、ハルは大人しくついていく。
そして、六階層目に着くと――――
「こ・・・・これは・・・・!」
そこには、スタンガンによって倒れ伏しているエルフの姿だ。
まだスタンガンの効果は続いているようだな・・・・一番初めにスタンガンを喰らわせた6階層目のエルフがまだこの状態ということは、この先の階層のエルフたちもまだ倒れていることだろう。
「ま・・・・まさか!」
「言っておくが、手は出してないからな」
どうせ卑猥なことでも考えていたのだろうと予測し、ハルの解答を待たずして先にそう言う。
「なんだ・・・・まだ出していないんですねぇ」
「「まだ」じゃねえよ、出さねえよ!」
ハルは残念そうな顔をしながら、倒れているエルフを見る。
「・・・・つか、仲間だろ?なんで仲間が敵に犯されるのを期待してるんだよ」
「それとこれとは別ですからねぇ・・・・」
ハルは、「分かってませんねぇ」とでも言いたげな顔で、腕を横に広げて「やれやれ」と首を振る。
「・・・・ま、別にこいつらはいいんだよ・・・・息の根はあるし、何も問題はない」
「そうですねぇ・・・・「息の根は」ありますからねぇ・・・・」
俺の言葉を聞き、ハルは何かを察したかのように言葉を返す。
「じゃ、次の階層に行くぞ」
「はーい」
そう言って、率先して先頭を歩く。
ルリは、そんな俺達に・・・・主にハルにちょくちょく話しかけつつ、必死に後を付いてきていた。
そうして、7階層、8階層と上っていき・・・・
「・・・・!リンさんじゃないですかぁ!」
ヤツは・・・・!風邪!
まさか生きていたなんて・・・・!クソッ!誰か!誰かいないのか!
・・・・!あれは・・・・風邪薬さん!?
――――というわけで、風邪をひきました。みなさん、健康には気を付けましょう。




