壇上のピエロ 5
さて――――どうしたものか。
目の前の現状に――――戸惑いを隠しきれない。
「だから!私が副委員長なんだから支持するのは当たり前でしょ!?」
「その指示がおかしいから文句言ってるんでしょ!?」
簡単に説明すると――――サキが俺の作ったポスターに文句を言う、それをサキの仲間だったやつらが俺を庇う形でサキに反論したのだ。
あくまで俺を庇ったのは形だけだろう。本当の目的はサキに悪態をつくこと――――サキに対して反抗することなのだろう。二年の女子を筆頭に、団体で彼女らは抗議する。
遂に恐れていたことが起きた。ということなのだろうか・・・しかし、おかしい――――――あまりにも早すぎる。
チラリとザンヤの方向を見ると、ザンヤはこちらを見て何やら不気味な笑みを浮かべている。
やはり昨日のことが聞かれていたか・・・
これが自然に起きたことならば、一番最初のときにあったようにザンヤが争いを止めるだろう。しかし、今まさにザンヤは何もせずに見ているだけだ――――ならば、昨日のこともあり、こいつが何かをやったとしか考えられない。
俺に仕返しをしたいだけなら直接手をくだせばいいものを・・・よりにもよって面倒くさいことをしてくれる。
「ちょ、ちょっとどうしたの?!とりあえず落ち着こう?」
ソラ先輩がサキたちの間に入って止めようとする。
しかし――――
「ちょっとソラ先輩は黙っていてください!これは私たちの問題なんですから!」
「うわ!副委員長のくせに委員長にそんな態度とるんだ!ひどーい!」
「ちょ、ちょっと!」
――――クソッ!
「とりあえず落ち着いてください!ポスターは直してくるんで、それでいいでしょう?」
「でも君だって作ったポスターをバカにされて嫌でしょ!?」
「これぐらいすぐ直せるから大丈夫ですよ!落ち着いてください!皆見てますよ!?」
その言葉にサキはハッとして落ち着く、みんなに見られているということを実感させれば羞恥心が上回って落ち着くだろう――――だが、こいつらは違う。
「それよりも君がコケにされたことが私たちは悔しいの!だからこうやって庇ってあげてるんでしょ!?」
――――別に俺はコケにされてないし、庇ってあげるというのは善の押し売りなんじゃないかと・・・
こいつらの場合は集団での発言だ――――つまり、羞恥心がいくらあろうと『数』という力で押しつぶしてしまうのだ。
だが、さっきの発言のおかげでサキへのヘイトはこちらに向いている。サキが興奮することはこれ以上ないだろう。だが、所詮はヘイトをこちらに向けただけだ、この場は収まっていない。
さあ――――どうする。
「まあまあ、君たちも少し落ち着きなよ」
「・・・!」
「・・・ザンヤくん!?」
何故ここでとめるか――――そんな疑問はすぐになくなった。
「えっと・・・ほら、この子もいいって言ってるしさ、一旦落ち着きなよ」
「ザ、ザンヤくんがそういうなら・・・」
感謝――――?そんなものはしない。だってこいつは――――
女軍団も落ち着き、なんとなくだが場は収まった。そしてザンヤは再びこちらに笑みを向ける。
まるで『勝ち誇った』かのような、不敵な笑みを――――
とりあえず二つ投稿です。
楽しみにしてくださった皆様、遅れてしまい申し訳ありません!
ですが物語は面白くしていくので、ぜひこれからもご視聴お願いします!




