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壇上のピエロ 4

カタカタカタと、キーボードをたたく音だけが響く会議室にガラッと扉があけられる。


「ショウくんお疲れ、何やってるの?」


「ポスター作ってるんですよ、なんでもザンヤ先輩の名前を入れるんだとか」


「へえ~」


もうすでに他の生徒は帰宅し、今残るのは俺とソラ先輩だけだ。

今のところは適当に作業していればできる範囲だが、いつどんな問題が起きても対応できるようにしなければな・・・


・・・よし、とりあえずのポスターデザインはできたな。あとは明日、これをサキに見せればいいだろう。

それにしても・・・


「なんでソラ先輩は残ってるんですか?」


「ちょっと聞きたいことがあってね、サキちゃんのことなんだけど」


あぁ、アレのことか。


「こっちなら大丈夫ですよ、ただ()()()()()()ですが」


「そう・・・大事にならなければいいけど」


やはりよく見ているな。

おそらくソラ先輩が言っているのは、ザンヤを狙ってサキを仲間外れにしようとしている奴らのことだろう。

「大丈夫」とは言ったが、一度でもサキに反感するような恰好をしたらもう手はつけられないだろう。


「・・・それにしてもさ!本当にどうやって皆を来るようにさせたのかなー?先輩気になるなー!」


「・・・別に何もしてないですよ」


「本当かなー!?他の人はまだしも、サキちゃんやザンヤくんは相当何かやらなければ動かないと思ってたけどなー?!」


妙に明るくソラ先輩は問い詰めてくる。

サキたちぐらいならバラしても問題はなさそうだが、流石にザンヤはダメか・・・?まあソラ先輩なら暴露するなんてことはないと思うが・・・


苦笑いをしていると、ガタッと物音がする――――扉の方からだ。


「!?」


椅子から立ち上がって扉を開ける。すでに人はいなかったが、何故ここにいたのか。

また帰って来るような用があった――――たとえば忘れ物とか・・・


バッと後ろを振り向く、そこには自分の急な行動に驚いているソラ先輩と・・・


「・・・ソラ先輩、それ誰の物ですか?」


指を指して問う、机の上に置かれているスマートフォンが誰の物なのかを――――


「え・・・?誰のだろう?」


ゆっくりと近づき、スマホを持ち上げる。スマートフォンにケースが付いていないことから大体の人物は絞られる。

一人・・・二人・・・三人いたか。

その中にいた一人の人物・・・指の動きで覚えていたパスコードを入力していく。

全て入力し終わるとスマートフォンはロック画面からホーム画面へと移り変わる。その人物は――――


・・・ザンヤ・・・!


よりにもよって一番聞かれたくない人物に聞かれてしまった。

他の人物ならば適当に誤魔化せたかもしれないが、ザンヤとなると話は別だ。

あいつは自分を脅している人物を探しているのだ、そしてさっきの会話――――俺が裏から手をまわして皆を出席させたことが知られたのなら、俺がザンヤをおびきだしたことが知られたのなら――――


「まずいことになった・・・!」


それは――――俺が犯人だと、そう言っているものなのだ

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