3日の休息 回収班の到着
「…ん」
前が眩しい、どうやら朝が来たようだ。
少し寒い。
布をどけて外へ出るとやはりあいつらは起きていた、が、昨日一昨日と違ったのは俺を起こしに来ないこと、朝ごはんを食べていない事だ、そして昨日作ったベースキャンプをもう片付けていたこと。
「おう傭兵、起きたか。朝飯出せなくてすまんな」
朝ごはんはもともとあんまり食べる方じゃないから別にいい、気になったのはなぜベースキャンプを片付けているのかだ
「…おっさんなんでベースキャンプを」
「おうあと少ししたら回収のヘリとトラックが来るんだ」
「ほらレティも帰る準備して」
荷物を運んでいたオペレーターがすれ違いざまに言った。
俺には荷物なんてないのに、とりあえず、GEARに戻ろう。
ベースキャンプあとから少し離れた場所にそれはあった。逆関節に空気抵抗を考慮したコア、半壊した右腕、傷のついた左腕そして特徴的なヘッド、レティの愛機【オポジション】だ。
「…帰ったら右腕の修理、弾丸とナイフ補給に超音波ソードの研磨、エンブレムの貼り直しと推進剤の補給とストックの確認にブースターの燃料の補給だな……」
半壊した右腕を肩からパージ(切り離し)しながら呟く、その時だ。
ガタガタと音をたてながら回収のトラックが到着した、じきにヘリも到着するだろう