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出撃
「こちらオペレーター、パイロット、聞こえますか?」
壊れかけのヘッドフォンから依頼主側のオペレーターの声がする
「…ああ」
「回線は良好。では、もう1度依頼を確認します。我々の本支部がテロリスト集団に占拠されました、これを迎撃、鎮圧して下さい。向こうの戦力は対GEAR用戦車が12体に迎撃ヘリが2機、そしてGEARが1体です。戦車と迎撃ヘリはそれほど問題ではないのですが、テロリストが雇ったGEARは…」
ああ、だんだんと眠たくなってきた。オイルと機械の臭いがする狭いコクピットで青年は思った。
「です、以上依頼の確認を終了します。あと120秒で出撃をお願いします」
「……」
「あの、聞いてましたか?」
「……」
「あの、大丈夫ですか?」
「聞いてる」
「はい、失礼しました」
パイロットとの回線を切ったオペレーターは思った
「本当にこの人でいいのかな」
だがこのオペレーターはすぐにその心配が驚きへと変わるのであった