◆1◆
君ゎあの日のコト
覚えてるかな??
あたしゎ覚えてる.
君の優しい手の温もり
が忘れられなくて...
君の声までも愛しくて...
今ゎ誰と愛し合ってるのかな...
そう思うと辛いや.
でも,次に進まなきゃなんだよね...わかってるつもり---なのに...
うまくいかないのも
心がもやもやするのも
全部君のせいだよ.
それも伝えれない…
悔しいよ...
あの頃に戻りたい.
〜『一緒かぁ〜えろ』〜
ナオの嬉しそうな
顔があたしに
近付いてくる.
思わず一歩後ろに下がった.
未だにナオの
整った顔立ちが
あたしゎ慣れなかった.
あたしが帰る準備を
してる間にナオゎ
もうベランダから
外にでて...
鞄を片手に肩にかけ,
もう片方ゎ後ろポケット.
あたしの一番好きな
ナオの立ち方.
『おいてくぞ!!』
そう言いながら
いつも待っててくれた.
あたしゎ走って
ナオの左隣りに並ぶ.
あたしの特等席.
ナオの顔ゎ軽く
見上げないと見えない.
たわいもない会話
をしながら2人で
並んで歩く.
すごく優しく包まれる
感じで,暖かくて
全部自分を出せる.
素のあたしを全部
受け止めてくれた.
ある帰り道---
いつものように2人で
話していると,
いきなりナオが
『はい!!』って
左手を差し出して
恥ずかしそうに
顔を赤らめている.
あたしゎビックリして
一瞬ゎつないだものの
すぐ離してしまった.
その後ゎ繋げないまま
あたしの家の前についた.
いつもの坂に2人で
ならんで座りしぁべる.
学校のこと.
家族のこと.
将来のこと.
ナオゎあたしの話を
熱心に聞いてくれたし
沢山アドバイスをくれた.
そのたびにスキの
気持ちゎ大きくなった.
少し経つと
ナオゎあまり
一緒に帰って
くれなくなった.
理由も教えてくれない.
あたしゎもう冷められ
ちぁったんだと
真剣に思っていた...
この頃ゎ受験の
大事な時期だし,
勉強しよぅと
勉強に逃げた.理由を知ったのゎ
あとになってからだった.