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森の少女と海の少女

作者: 唱馬

ある森の奥に祭られている精霊がおりました。

その精霊の名は、フレィ。

フレィは、いつかは海へ行きたいと思っていても、

森が静かでありのままで、海に行くのが不安でした。

ある海に祭られている精霊、テォ。

彼女もまた、森に行きたいと思っていましたが、

浜辺の日差しがやさしくて、森に行くのが不安でした。

お互いの存在を知らないまま100年が過ぎ、

テォは日に焼け、真っ黒に、

フレィはただ物静かになっていました。

そんなある日、街で大きな火事が起こりました。

どうしたらいいものかと、二人はあわてました。

フレィは、森の生き物を避難させ、

テォは、海の生き物を非難させ、

そして二人とも、水を操り火を消し止めました。

フレィはみたのです。

向こうの海からも水が飛んできているのを。

テォはみたのです。

森の湖からも、水が飛ばされてきたのを。

二人は、いったい誰がと不思議に思い、飛び続けました。

やがて遠くに小さな光を見つけ、

二人ともお互いを見つけることが出来ました。

そこは海と森の狭間。

砂浜が途切れ、緑に繋がり、

緑が途切れ、砂浜に繋がるその地面。

彼女達はただ、お互いを英雄とし、

そして誰よりも尊敬し、

そして、

かけがえの無い親友として暮らしてゆきましたとさ。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  【二人とも水を操り】の一文で、疑問が起こり、湖と海から、という答えに結びつく、とても面白い技巧でした。 [一言]  ここでは、個人的意見になりますが、精霊の名前を、カタカナ文字ではなく、…
2012/02/25 00:07 退会済み
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