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悲劇の令嬢は、巻き戻って悪役令嬢へと変化する  作者: 仲村 嘉高
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45/47

45:フローラ視点

 



 冷めた食事を急いで掻き込む。

 肉は脂が固まっているし、スープも冷めて分離している。

 デザートは温まって変にドロリとしているし、飲み物は水だけ。しかも革袋に入ってる。

 更に時間になると、食べてる途中だろうが水以外を全て片付けられてしまうのだ。


 初日、何も知らないからちゃんとした料理を持って来るように、ヤコブと二人で文句を言った。

 その間、メイドと騎士はずっと話を聞いていた。

 そして、料理を全て片付けて持って帰って行った。

 新しい料理を待っていたが、いつまで待っても届かなかった。


 次の食事が届いたが、やはり時間の経った料理だった。

 ヤコブがメイドを殴ろうとして、逆に騎士に殴り倒されていた。

 そしてヤコブが倒れていようがお構いなしで、時間になると料理が全て下げられた。

 ヤコブを介抱していた私も、一口も食べられなかった。

 これで2食抜いた事になる。

 次に届いた食事は、ヤコブは文句を言っていたが、私はすぐに食べ始めた。

 ヤコブは半分しか食べられなかったが、私は全て食べた。

 そして、時間が来たら、やはり全て片付けられた。



 お風呂は週に一度、お湯を浴槽に張ってくれた。

 体と髪は自分で洗う。

 髪を洗う石鹸と体を洗う石鹸が別だと、初めて知った。

 メイドは手伝ってはくれないが、聞けば教えてくれた。

 お風呂に入ってる間に、部屋の掃除をしてくれる。

 ヤコブはお湯に浸かるだけらしく、段々と臭くなっていった。


 寝室を分けた。

 今まで一緒に寝てたけど、臭いに耐えられなくなったから。

 そしたら、ヤコブも自分で体と頭を洗うようになった。

 また寝室を戻すように懇願されたので、戻した。

 ここでの娯楽は、閨事しかないからね。



 どれくらい経ったのだろう。

 何年も経つのに、なぜか子供はできなかった。

 暇さえあれば、ヤッてたのにね。

 そして食事が届かなくなった。

 テーブルの上に、いつの間にか水袋が置かれているだけになった。

 しかも1日分をまとめて置かれる。

 最初は気付かす、空腹を水で誤魔化したら、すぐになくなった。

 それから大事に飲むようにした。


 3日目だったか、4日目だったか。

 水の取り合いで喧嘩した。

 それでも、その時はまだ大丈夫だった。

 6日目。

 お風呂に入った後だった。

 自分の分の水は飲みきっていたヤコブが、私の水を奪おうとした。

 お風呂の日だってわかってたから、私は大切に飲んでたのに!


 叩かれた。叩き返した。

 最初は手のひらだったのに、ヤコブが拳で殴ってきた。

 意識が朦朧とする。

 もう水関係なく、殴られてる。

 床に水袋が落ちているのが見えた。




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