「異世界へ召喚された勇者は、賢者におパンツ見せてもらいたい。」とは?
「ゆうパン」をおさらいしよう。
正式?な題名は、
「異世界へ召喚された勇者は、賢者におパンツ見せてもらいたい。」だ。
略して「ゆうパン」と私は、個人的に呼んでいた。
中学生の時に、部活の美人先輩に厳しく指導されて、パンツ見せてくれたら頑張るのにって、思って書いた作品。
ネットにあげて、そこそこpvもあり、今となってはどうやって書いたのか思い出せないけどね。
ただネットでは今でも見れるんじゃないかな。今しっかりと読み直しておきたいけど、この世界では無理なので、頑張って思い出そうと思う。
今物語の進行状況としては、美少女賢者エリスに指示されて、地獄の訓練を行っている勇者が、メキメキと勇者の力を付けてレベルアップしている段階。
最強戦士バラックに鍛えられ、賢者エリスに魔法を仕込まれ。結構、大変な毎日を送っていることだろう。
バラックは、最初呪いで体がうまく動かなかったが、1週間程旅(聖女の護衛の仕事)に出た後、格段に動けるようになっていて、結果として段階的に勇者を鍛えることになる。
と言うことは、これからバラックが瑛太のところへ戻れば、更に訓練の強度が上がるのか。
息子の成長は望ましいが、キツい訓練は、お気の毒である。がんばれー。
とはいえ、美少女賢者エリスもいるし、バラックも良いやつだ。厳しくも、楽しくやってくれるだろう。
美少女賢者エリスは、パンツを見せると言うニンジンを勇者に見せて、上手く勇者を操って成長させていく。ぜひ頑張ってほしい。
「まぁ、私は別に良いんだけどね。」
っていうセリフを書いた覚えがある。良いってどういう事?え、良いの?って勇者は、更に戸惑うんだ。
そしてこの2年後、勇者パーティが旅立ちローザと合流する。その時に私には既に人並み以上の癒しの術と体力があった。うん。頑張らないと。
もう一人、斥候役のピータを加えた5人パーティで魔王を倒しハッピーエンドのお話。
めでたく勇者は賢者におパンツ見せてもらい、その中身までも…。ってところで完結すると言う話。
瑛太がエリスのパンツを見る見ないは、どうでも良いのだが、シナリオ通り進めると皆が幸せのハッピーエンドになる。
今のところ、シナリオ通りに修正できて問題なさそうだし、このハッピーエンド目指して頑張ります。
ハッピーエンドかぁ…。パンツの中身まで見る展開だと、万が一があるかなぁ。瑛太とエリスの子どもだったら孫になるか。
孫は可愛いって言うもんな。
可愛い孫に美人の息子のヨメ。うん、アリだな。
ガンバろっと。
ま、結果、瑛太がパンツ見れたかどうかまでは、書いてなかった気がする。
そんな事を考えているうちに、修道院についた。
町があり、その外れに修道院が建っていた。孤児院と比べると大きく立派な建物だった。
「ローザちゃん。元気でな。」
バラックが笑顔で手を振る。
「はい。バラックさんも、お大事に。」
バラックは、動くようになった左手振る。
「大丈夫だ。聖女の術を身に付けたらまたお願いしても良いかな?」
…。その呪いは、聖女では治せない。でも、
「はいっ。その時は、きっと癒してみせますよ。」
笑顔で別れた。「ゆうパン」シナリオ通りなら、2年後に瑛太を連れてきてくれるはず。
息子をよろしくお願いしますね。
「ようこそいらっしゃいました。ローザさん」
出迎えてくれたのは、初老の女性だった。
「よろしくお願いします。」
「私は、修道院の院長、イリーナ・シルフォートと申します。」
「あ、私はローザ…。です。下の名前は....。」
ローザは、孤児だから苗字は無い。
ゆうパン設定では、平民は父親の名前を名乗ったりするが、そもそも父親の名前もわからん。
元々の名前の佐藤は瑛太がサトーと名乗るから使えないだろう。
どう言ったら分からないでいると、イリーナ先生が
「そうですか。名前が無いと不便ですね。あなたは、これからこのシルフォード修道院の子になるのです。シルフォードを名乗りなさい。」
と言ってくれた。名前だけじゃなく、本当に母代わりとなるんだ。
「はい。ありがとうございます。」
イリーナ先生は優しい笑顔で微笑みかけてくれる。
何とかやっていけそうって思った。




