入学式
ゴートも12才になった。
今年、学園に入学する。保護者ではあるが、私は学園長。難しい立場だけど、学園では親子ではなく、先生と生徒の関係でやろうとゴートと2人で話した。
大人になったものだ。
「新入生を歓迎できることを嬉しく思います。これから貴方達は.......」
リュウが、在校生代表として、スピーチをする。
立派なものだ。15才の頃のエイタとは大違い。
エリスさんの育て方が良かったのだろう。スマンな、エイタ。
…。アイツそういえば14才でこっちに来て、15の頃ってどんなだっけ?
もう忘れちゃったよ。
「.....、では、皆さんと学び競い合うことを楽しみにしています。」
リュウのスピーチが終わり、私の番か。
「この学園は、王国の若者の育成のために設立されました。……」
スピーチと女性のスカートは短いほうが…。なので、あまり長いのは良くない。でも、私のスカートは短すぎるのも良くない。パンツ見えちゃう。だから、少し話そう。
私が学園長、ローザ・シルフォードであーる。
って、どこかの塾長のように一言で済ませたいところではある。が学園長として言わなきゃいけない事もある。
短すぎるスカートも考えものですよね。
見えちゃうからね。
スピーチしながら新入生の顔ぶれを確認する。
あ、ロゼちゃんがいる?
可愛さ残したままスラッと成長して、凄い美人さんになっている。ふっ、更に可愛く強くなっているようだな。
隣にいるのは、ロゼちゃんと一緒に上京したと言う、確かエリカさんだっけな。入学試験で魔力がケタ違いだったと聞いた。エイタの娘って事になってるけど。シドちゃん似のカワイイ娘。どういう事か、調べる必要ありかな。
ちょっと離れて、美形の男のコがいる。カイという名前。これ実はエリスさんが、エルフの秘宝で変身した姿。リュウを鍛える為に潜入するって言ってた。それなら、あんなイケメンにならんでも良いのにね。他に目的ありそうだけど…。
そういえばあの秘宝、ペアリングでエイタも持ってたっけ。
3人の上品なお嬢様が前列に並んでいる。王国の三大臣の孫娘らしい。魔力も高く、ロゼちゃんやエリカさんがいなければ目立つ存在だったのだけど、彼女たちは戦闘職じゃ無くて、国を背負って立つ人材に育てたいものだね。
後ろの方で、入学試験は振るわなかったけど、確実に能力が上位の男の子がいる。北の有力貴族ドーゼンバルフ伯爵家の嫡男のラウル君。彼が成長して、リュウやロゼちゃんと競ってくれると嬉しいかな。
今年は、粒ぞろいの入学生だね。潜在能力は過去一だな。3年のリュウが、高い壁として立ちはだかっているのも良い。
ただ2年生にあまり逸材がいないんだよなー。
ミリアちゃんの妹、聖女候補のアリアちゃんくらいかな。彼女が飛び抜けていて、他の子にはもうちょっと頑張ってほしいものだけど。
在校生の席にいるアリアちゃんを見付けた。彼女の目にはリュウしか映っていない。一途で可愛いんだよね。ミリアちゃん似で、小柄だけど凄いものをお持ちの美少女である。
…。この年になったら、もう羨ましいとか無いんだからね。
スピーチも終わりに差し掛かる。
ふとエリカちゃんが目に入る。あの退屈だったときにする目を擦る仕草。エイタそっくりだな。
やっぱ娘なのかな。でも、シドちゃんは妊娠してなかった…。
エリスさんが使っている変化の指輪。あれペアリングでエイタも持っているはず。
......。
アイツ、スローライフに飽きて今度は、女のコになったのか?
ま、まさかな。息子までTSするわけ無いか。
......。
眠い時に、鼻をかくクセ。
無くて七癖というが、まんまエイタだけど。
エリカさんがやると、ちょっとカワイイんだけど。
イヤ、それは良いか。
「……この学園を作るのは、そう、大人じゃなく、入学してくれた皆さんなんです。皆さんの成長と活躍を期待しています!」
スピーチを締めくくり、入学式が終わった。
ロゼちゃんといっしょにいるエリカさんを見付けた。
「あ、ローザおばさま。じゃなくて学園長。よろしくお願いします。」
ロゼが挨拶に来てくれた。…おばさまかぁ、仕方ないけど、お姉さまが良いなぁ。
「ロゼちゃん。おめでとう。これからよろしくね。」
「はい、でこちらが…。」
「エイタ....。」
びくってするエリカ。やっぱりエイタなのかな。にしては可愛すぎるが。
「エイタさんの娘さんであってる?」
「あ、はい。でも父は、ムタって名乗っていましたので、勇者じゃ無くてただのムタの娘なんです。」
そういう設定なんだね。まぁ、表情見ると楽しそうだし、カイって少年になってるエリスさんと仲直りしてくれると、私もうれしいかな。
.......。
2年後、学園の学生たちが、切磋琢磨し恋しながらも成長して、世界を救うんですが、それはまた別のお話…。
付け足し部分含めて完了です。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
これ初投稿作品に繋がるお話なんですが、随分前の作品なので、設定が少しズレたりしてしまってます。
未回収のフラグなんてあったら、こちらで回収しているかもしれません。
良かったら、見てみて下さい。
またそのうち次回作投稿しますので、良かったら読んであげてください。
本当にありがとうございました。




