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絶好の機会


人の世界では、番となったオスが、他のメスと交尾するのは、番のメスが妊娠中が多いという。


人に貴族どもが、側妻を娶るタイミングも、この機会(タイミング)らしい。


オスは、どうしても発散させないとダメな生き物だからね…。


愛するお嫁さんが、大変な時に何やっているんでしょうね、人族のオスって…。


という話があるらしいので、ここはチャンスなはずだわ。エリスさんとデキなくて、可哀想なダーリンにワンチャンかけるわ。

そして今のアタシは、エリスさんとは、また違った方向の魅力がある身体になっているはず。


エリスさんは、どこからどう見ても美人で、キレイ。

この身体は、小柄だし、美人というわけでは無いけれども、カワイイと言うか、庇護したくなってしまう感じかしら。


前魔王がいた頃、ローザさんが思った以上に優秀で、アタシ本人が勇者パーティーに接触出来たりして、ダーリンを射止める為に色々調べることができましたわ。


もちろん敵の事情視察と称して、キッチリと業務としてですけど。

影夜見族の空間を操る能力や変身能力は、諜報にこそ活きるのよね。前魔王もそこら辺ちゃんと評価してくれていたら、こんな事にならなかったのに…。


あと、余談だけどその時に、人の使う魔法陣を影夜見族が使えるように改造したら、なかなかの破壊力で魔王が倒れた後、アタシの部下の4人で、今の魔界をほぼ掌握できたわ。


有力で強力な魔族は、勇者達がほぼやっつけてくれた事もあったけど。


でも、人の持つ魔法が、こんなに役に立つなんてね。

アタシ達、影夜見族は、力も弱く、空間魔法で逃げ回るだけの存在だったけど、この人の使う属性魔法の破壊力で強さに煩い魔族どもを黙らせることが出来るわ。


あとは、統治を安定させて、魔王特効のある勇者対策して、アタシが魔王になるだけね。

それが一番難しいのだけど。まぁ、時間はあるわ。



それはそうと、今はメイドのアタシ。

家事は卒無くこなせている。バレないように空間魔法を使ったお掃除が得意。


異物は消去よ!

ゴミは一旦異空間へ。

ほらっ。ピカピカで気持ちいいよね!


「シドちゃん。凄くキレイにしてくれてアリガト!」

エリスさんは、怖い人だと思ってたけど、優しいし、メイドの私にもキチンと褒めてくれる良い人だった。


魔族からしたら、破壊力抜群の爆裂魔法を連発してくるもう訳解んない恐ろしいヒトなんだけど…。


しばらくは、メイドとして大人しく真面目に仕事していたんだけど、エリスさんのお腹が目立ち始めた頃。チャンスが訪れのよ。


ま、奥様の妊娠中に主人を寝取るなんて、ヒドイ。なんて思ったけど、元々アタシはゲスいオネエ魔族。

ガンバるわよ!



「…。」

「仕方ないよ。俺は、大丈夫だから、エリスの身体が大切だし…。」

「ゴメンね。」


なんて会話。空間魔法を駆使したら、少しくらい離れていても、全然聴こえるし、もやが多少かかるけど見えるわ。


今まで、毎晩覗いてこのシドちゃんをセルフプレジャーしていたのは内緒よ。


勇者(ダーリン)ったら、あんまり激しいのは、エリスさんのお腹に負担になるからダメよって思ってたけどね。


でも、スゴイのよね。ヒトって。何ていうか…。一人でシテも…。。


すぐに増えちゃうはずだわ。

魔族が数で勝てるわけない…。


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