幸せとは
私達の新居は、王都にした。
私はこの国に、教育機関である魔法学園を作ることにした。
そして王様の協力のもと、騎士候補も含めた総合的な学園を作る事になった。
学園設立の目的は、魔王復活の時に勇者に頼らない体制構築である。魔法学園は、今まで王宮が独占していた魔法研究も行い、魔王対策を様々な方向から行う。
絶対に、シャドが仕掛けてくる。私は、その対策に責任があるって思ったからね。
私は、なんと学園長に任命されてしまい、忙しくも充実した日々になった。元の世界での社会人経験が、少し役に立っているかな。
最初は、学園長なんて無理って言ったんだけど、言い出しっぺが責任取れってさ。
エイタやエリスも協力してくれて、良い学園になりそうだ。
エイタの制服に対する拘りには、ちょっと引いたけど。まぁ、気持ちもわかるし、良いや。
私も好きだったしね。制服ものって。でも、セーラー服が良いなんて、流石は我が息子、わかっていらっしゃる…。
私も試着してみたよ。うん、交換留学生って感じで、可愛かったよ。ローザちゃん、素顔が良いので…。
そんなこんなしているウチに、エリスが出産した。
エイタとの子ども。黒髪の男の子だ。
対外的には友人の子どもだが、実質は初孫である。
俺に似てるよな。カワイイ。めっちゃカワイイ。
抱かせて貰っていると、うわぁ。何ていうか、癒やさせるわー。
…。欲しい。
いやいや。何言ってんだろうね。
私が、そんな、できるわけ無いよね。
多分、あの魔王戦で私のお腹は、傷付いていたのだと思う。というか欠損したものは回復魔法では治らない。
ちゃんと調べて無いけど、あれから月のモノは来ないし。ピータにも、相談してる。
他の人と作っても良いいよって言ったら、凄く怒られた。あんなに怒られたのは、初めてかも。
でも、嬉しかったな。私以外の女の人とは、そういう事絶対にしないんだって。
普段はなんか軽くて、軟派な感じなのにね。世の女性からも人気あるのよ。あなた。
でも少なくとも、その、えっと、お相手は出来るんだし。初めては、ちゃんとできるか不安だったけど…。
ピータが良いなら、良いって言うなら、まぁ良いかなって思ってたんだけど。
あ、良いかなっていうか。ま、なんというか、良いものですよ。
もう帰らなくても良いって思うくらいには、良いかな。幸せって、感じられるのが良い。
何より、優秀なのですよ。うちの旦那様は。
…。体力つけていて、良かったです。
この為に、体力つけてたのかな。…違う!
孫は、リュウって名付けられた。
カワイイなぁ。
なんて思ってたら、ミリアちゃんが学園に遊びに来ました。
もうすぐ妹ができるらしく、お世話で王都へ来たんだそう。しばらく滞在できるみたい。
「お姉様。お会いしたかったです。」
「私もよ。」
ギュって抱き合うと、なんか、ピータの目線が痛い。
とは言え、抱き合うと、感じる。私にも感じるよ。2つの感触を…。更に大きくなったのだな。
メロンからスイカに、存在進化しておられる。
私?私のは、うーん。ミカン?いや、スモモ?桃までは無いかなぁ。
…大きいからって良いもんじゃ無いよね。
別の話題でピータと、会話してると今度はミリアちゃんの目線が痛い。
二人とも、私の大切な存在なのだから、仲良くしようね。
「お姉様。何かお悩みがあるのでは?」
「えっ?わかる?実はね。」
もちろん、今の悩みは、今の身体で妊娠できない件である。
「わたくし、力になれるかもしれませんわ。」
強い聖女は加護を持っていて、ミリアちゃんは月の加護を受けていて、生命の誕生に強い力が発揮できるらしいです。それで、お産を手伝いに来たんだよね。
ミリアちゃんが聖女候補として私より優秀な理由が、魔力量の大きさに加え加護の有無だったと、後から知った。
ちなみに、私には、召喚時の女神アリシア様の加護があったはずなんだけど…。彼女全然出てきてくれないし、どんな加護高、知らないよね。
ミリアちゃんの治療を受けていること、数カ月。
「お姉様のお体は、ほぼ元通りになりましたわ。」
自覚症状は無いが、他ならぬミリアちゃんの事だ。信じるよ。
「ありがとう。何が悪かったのかな?」
「お腹のキズを塞いだ時に、少し詰まらせてしまったのかもしれませんわ。」
卵管のことかなぁ。
まぁ、エリスさんは回復魔法苦手だし、命があっただけ儲けもんの怪我だったしね。
ミリアちゃんの妹も無事産まれたらしく、ミリアちゃんは修道院に、帰っていった。
「まぁ、そう言う訳ですので、これから、よろしくね。」
その夜、ピータに言うと、凄く嬉しかったみたいで、よく頑張ってくれました。
本当は、欲しかったんだよね。いままでゴメンね。
今は、ピータの大きな腕の中で、微睡んでいます。
まぁ、できるできないは、別にして、こんな幸せな日々が、続くと良いなあ。
なんて思いながら、幸福感に包まれていました。
これで完結になります。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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よろしくお願いします。
次回作書くか、この作品の続き書くか、悩ましいところですが、ひとまず完結ということで、ありがとうございました。




