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聖なる力


バラックを盾にして、ピータ、エリスで攻撃して、エイタでトドメを刺す、戦い方には慣れてきたが、懸念点が少しある。


エリスとバラックが、殺傷力に振った攻撃をしないので、戦闘が長引く事で、ベヒーモスクラスの魔獣相手だと、相手の攻撃を受け止めるバラックの消耗もある。


持久戦とタンクの継戦能力の為には、ヒーラーによる治癒と補助が必要で、今、(ローザ)の魔力量に不安があったのだ。


実際に、ギリギリな場面が何度かあった。


「ローザもね。ちゃんと愛を知るべきだわ。」

ある夜、エリスが話しかけてきた。

魔力が足りない事を相談していた。


その時は、

「貴女は、十分頑張っているよ。」

と励ましてくれたが、愛を知るべきだと…?。



私の聖属性魔力の量は、決して少なくはないはず。ミリアちゃんと比べると、少し負けていたけど…。ピータと初めて二人で戦った時、何回も治癒魔法使っていたし…。


ただ、バラックの体力オバケを全快にするのって、かなり大変なんですよ。


でも、今の戦い方をする場合、バラックへの回復魔法は必須、これ以上の強敵だとどうなるか…。


ヒーラーの魔力切れは、パーティの敗北を意味する。


「魔王を斃してもらうのに、まさか貴女がネックになるなんて…。なんとかなさい。とにかく今のままでは勝てないわ。」

なんて、シャドからも言われて、正直焦ってる。


「ゆうパン」シナリオ達成、皆でハッピーエンドの為に、まさか(ローザ)の魔力が足を引っ張ることになるなんて…。

足りないのは、体力だと思って頑張ってたんだけどな。


そこで、聖女流格闘術をやめれば魔力消費しないからと思ったけど、やめてみるとわかったんだけど、バラックを全快させるのに比べると、私の体力回復なんか使ってないも同然だった。

それに私の体力も落ちちゃって、ダメダメでした。



んっ?ところでちゃんと愛を知べきとは?

エリスに聞き直した。

「愛ですか?」

「そうよ。愛を知ることで、聖属性魔力は強くなるはずよ。」

愛って、なんだろう。

愛し合うこと?ってアレすること?私、息子もいる大人だったから、そんな思考になる。

「あ、でも聖女は純潔じゃないと…。」

「純潔って…、あははっ。そういう意味じゃないわよ。ちゃんとピータに向き合うって事。キスしろとか、抱かれろとかじゃなくて。」

エリスに笑われた。


うぅ、顔に血が上るのがわかる。ピータとキス?ピータに抱かれる?ムリムリムリ。でも…。でも、それも、また…。


…。てか、っえ!。というか、何故エリスからここでピータの名前出てくるの?

「ピータって、なんで…?。」


「貴女が、ピータを好きな事くらい、見てたらわかるわよ。皆知ってる。」

「え?エイタ、、、さんにも?」

「そうね。エイタが言い始めた位なのよ。応援したいって。気付いて無いのは、本人(ピータ)だけね。」


…。嘘。親父の恋を応援してくれるのは、嬉しいが…。

いや、喜んでいる場合ではない。恥ずかしすぎるだろ。


ますます、正体バラせないよ。

再婚するなら、君のお母さんに似た優しい女性を紹介したかったな…。


その後、こっちからもアプローチするように、エリスからも言われたけど、ショックでほとんど会話にならなかった。


エリスとエイタは、ともかく、バラックにはおじさんバレしてるのだし…。ちょっと動揺が止まらない。



かなり魔族領も、深くまで来た。とある食後の話し合いの時だった。

「魔王城へ行く前に、寄りたいところがあるんだけど。」

ピータが、皆に向かって言った。ピータの情報収集の腕は、皆が認めるところ。

「ピータが言うなら必要な寄り道なのだろ。良いと思う。」

エイタが答えた。バラックも頷いている。

ピータが、少し遠慮気味に言った。

「必要というか、個人的な話でもあるんだけど。聖玉を取りに行きたいんだ。」


私以外の3人が笑う。

「良いと思うよ。ローザに必要なんだろ?」

「えっ?私にですか?大丈夫です。先を急がないと」

こんなところで私の為に遠回りはできない。


「ローザ。魔力が足りないって、悩んでいたじゃない?聖玉は、一つの答えになるかもしれないわ。」

エリスが言う。


「うん。ここから北に神殿があって、魔物が寄り付けない。そこに何かあると思ったんだ。で、聞き込みしたら聖玉の話がでてきた。」

ピータが、私の胸元を見て言う。


…。真面目な話してるのに、まぁ、ピータも年頃の男の子だしね。気になるよね。うん、ワカルよ。気付かないふりしてあげよう。


王都で、貴族の脂ぎったおじさんからの視線を感じた時は、寒気がしたけど、今は、イヤじゃないかな。って思ったり。


ん、ちょっと火照ってきた。暖炉の火強すぎて、暑くないですか?


「あのさ、その胸のとこなんだけど。」

えっと、まぁ、その、自慢できる程大きくないけど、ま、十分魅力的でしょ。


…じゃなくて、何か違う事を、言いたいのかな?

「うん。何?」


「多分その聖女の服って、そこに何か埋める様に出来てるんじゃないかな?」


あ、えっと、服見てたんだ。......。


なんかホッとしたような、残念なような…。

何がって?


そ、そんなのわかんないよ!

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