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真 勇者パーティ


バラックには、呪いがあり片目が無く、左腕の自由が効かない、まさに満身創痍だった。


エリスは、王都防衛の結界維持のために、ほとんどの魔力を使っていた。


ピータは、斥候としては優秀だったけど、攻撃手段がなく、戦闘ではあまり役に立てなかった。


(ローザ)は、体力も魔力も経験も全てが不足していた。


エイタは、経験不足に加えて剣の扱いが全然ダメだった。習い事で剣道でもさせておけば、良かったかな。


私と息子(エイタ)は、ペンは剣より強いなんていう平和な世界から、来たんだからしょうがないよね。


近ごろは、なんだか物騒だけども、まだまだ話し合い中心の世界だったしね。


それは、まぁ、おいておいて。



今、最強クラスの魔獣と言われるベヒーモスを相手にしている。

今の勇者パーティには、ベヒーモス相手にもエイタを中心に戦うという、戦い方にこだわる余裕がある。


バラックの呪いは解け、真実の瞳による能力増もある。


エリスの魔力は、今はフルで使用できる。結界で常時魔力を垂れ流されていた事もあり、魔力量が以前より増えたそうだ。


ピータは、様々なスキルを持った職業に転職、元々は器用貧乏という感じだったが、本当になんでも出来る男になった。


エイタは、経験を積み剣の扱いも慣れ、身体も大きくなり、勇者として立派に成長している。


(ローザ)は、日々の鍛錬と聖女流格闘術?で体力面は克服できた。後は聖属性魔力の量だが、どのくらい必要なのだろうか?

まぁ、回復魔法を制限なしに使用出来るようにしたいんだけどね。聖女流格闘術?で戦闘中は常時魔力消費しているのも影響ある…。


聖女流格闘術っていうのは、自分に回復魔法かけながらで、常に全力疾走できるというヤツ。私が開発したんだよ。


ベヒーモスの攻撃をバラックが受け止める。

ピータが、クモの糸の様なモノで動きを封じる。

エリスの爆裂魔法が炸裂。ベヒーモスは瀕死の状態になり、急所があらわになった。


私の回復魔法でフルチャージした勇者(エイタ)が、勇者の剣を振るう。


ベヒーモスは、真っ二つになり戦闘が終わった。

「よしっ」

エイタも納得の一撃だった。エリスの爆裂魔法でダメージを与えていたとはいえ、最強クラスの魔獣を、真っ二つとは、やるもんだ。ま、エリスに会えて元気出たんだろ。


「エリス。戻ったんだな。」

バラックが、エリスに声をかけた。

「そう言うバラックこそ良かったわね。」

二人はハイタッチする。呪いに侵されたバラックが上げれなかった左手で。


元は、この二人で魔王との戦いをくぐり抜けてきた。

お互いのキズナは、深い。

「これからだ。」

「ここからよ」

二人はエイタをみる。


「うん。これからが、俺達のターンだな。」

皆で、頷きあう。



まさにこれから、勇者パーティの快進撃が始まった。

数多の魔族を斃し、魔族領へ進出。


斃す魔族の多くは、シャドの政敵で相対的にシャドの地位は、上がっていく。


「勇者、やるわね」

シャドとの念話である。

「うん。だいぶ様になってきたかな。」

「それに、カッコいいわぁ。もろタイプね。」

「あまり近づかないでもらえるかなぁ。」

エイタの嫁は、エリスと決まっている。


エリスは、エイタの父親として見ても、気は多少強いが、しっかりもので一途な娘だ。気も使えるし、(ローザ)にも優しい。是非にでも、息子の嫁に欲しい。


シャドは、面白いヤツだが、嫁には正直遠慮したい。

と言うか、本当は男、、、だよね?


空間魔法の使い手で、逃げ足の早いシャドは、エイタに会いたくて、たまに姿を現してちょっかいかけてくるようになった。


ま、それは、本編とは関係ない話。


魔族領は、敵地である。移動するのにも一苦労かと思われたが、魔族の娘アーシャさんのフォローがあり、問題なく魔族領でも活動できた。


魔族の中でも、半獣半人の獣人という部族がいた。

獣人達は、魔王軍でも地位が低く、魔王に対して良い思いを持っていなかったが、アーシャさんの父親ガフク将軍は獣人たちを守っていたそうで、アーシャさんには有効的だった。それで獣人達の村々を拠点とすることができた。


何より、エイタが獣人達のツボらしく、エイタがモテモテなんだ。


う、羨ましい。


強くて、優しい感じが良いらしい。

バラックだと、強面すぎる。

ピータだと、優男すぎる。


でも、エイタは瑛一郎の息子なんだから、瑛一郎の姿だとモテて、モフモフし放題だっかのかな。


特に、ウサギさんがカワイイのです。

元の世界でも、昔、夜の街に存在したという伝説のバニーちゃんなのだぁ。


…。

ちょっとはしゃいじゃったけど、瑛一郎の姿に戻っちゃったら、私のピータへの想いは、どうなるのだろうか?


元々、そんな趣味無かったから、良い思い出になっちゃうかもね。


この気持ち、消えちゃう?

ちょっと悲しくなった。


こんなに好きなのにな…。


「ローザ、大丈夫?」

顔に出ていたのか、声をかけてくれる人がいる。

今は、心地よく感じる想い人の声。


それで十分かな。


伊達に長く生きていない。この想いに折り合いつけてやっていく。


でも、ちゃんと向き合って、大切にしていきたいな。



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