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旅立ち


旅立ちの朝。


院長、ミリアちゃん。修道士の方々。食堂のオジ…おにいさんまで、皆が見送ってくれた。

この2年間、元気に挨拶する事心掛けていたら、愛されキャラを確立できていたみたい。


そてもこれも、ローザちゃんの容姿あってこそだろうけど、元に戻った時にも、元気に挨拶を心がけようと思う。元だと、おじさんに戻っちゃうんだけどね。


昨晩、院長が1着の服をくれた。無事を祈っていると言って。今私は、その服を着ている。聖女専用のローブらしいです。


膝丈くらいのワンピース。異世界ファンタジーアニメで、治癒師の女の子が着ているような、白を基調としたローブだった。


「これを貴女に渡すということは、貴女を聖女として教会が認めたということになります。」

「おめでとうございます。」

ミリアちゃんからも笑顔で、祝福された。亡くなった婚約者の為にも、聖女になる目標に献身的に修行してきたのに…。

やっぱ、いいコだ。


あ、でもミリアちゃん用に仕立てていたから、スカート少し短いのかな?。ミリアちゃんだったらロング丈だったかなと思う。

背も高いんだけど、私の方が足は長いので、仕方ない。まぁ、腰あたりはちょうど良い感じなんだけど、少し胸の辺が余裕があるのはこれいかに…。


私より背は小さいし、年下だよね?


そう言えば、前に大きい?って思ってじっと見ちゃった事があって

「家系なんですぅ。」

って恥ずかしながら言ってた。会話を続けるんが何だか怖くて、その時は誤魔化したんだけど…。


…。お姉さま特権で、少しだけでも触らせてもらえば良かった。…なんて思ってないんだからね。


これからの成長に期待、かな。


着てみると、ローザの姿にとても良く似合っていた。

白が基調なので汚れるかなって思ったんだけど、聖属性魔力で、自動的にクリーニングがかかるらしい。凄いな。

まぁ、野宿基本な旅になるわけだし、衛生面で少しでも不安が減るのは、ありがたい。


修道院の皆が、別れを惜しんでくれた。

「お姉さま。」

ミリアちゃんが泣いている。



このローブって、やはり、ミリアちゃん用に仕立てられていたけど、私に譲ってくれたらしい。と言うことは聞いていた。


昨日の院長室で、院長先生が、私にこのローブを譲っても良いか、ミリアちゃんと相談していたらしい。


「本当に良いのですか?このローブを、ローザさんに譲ると言うことは、聖女の称号を譲ると言うことなのですよ。」

「かまいませんわ。このローブは、お姉さまの旅を助けてくれるはずです。」

「貴女を聖女にする事は、決まっていましたのに。旅に出なくても、この修道院で聖女として活躍してくれれば良いのですよ。」

「わたくしは、聖女になる事を目指してきました。確かに聖属性魔力の量は、私のほうが少しばかり多いですわ。でも、それ以外。体力も勇気もそして人間性も聖女にふさわしいのは、ローザお姉さまですっ!」

なんて会話があったそうだ。


院長先生としても、せめて私に聖女のローブを持たせたい思いと、公爵令嬢のミリアちゃんを聖女にするという役目との葛藤で、苦しかったみたいだ。



泣いているミリアちゃんをハグする。

「ミリアちゃん。魔王討伐が終わったら、このローブ返しに来るね。」

「そのローブは、お姉さまのものです。」

「このローブ無傷だったらさ、私も無事って事で、魔王倒した私と元気に再会して、これ返してもらえると祈っててもらえるかな?」

「…。はい。では、…お貸することにします。ですので、必ず無事で帰ってきてくださいませ。」

笑顔になったミリアちゃんに

「おう。任せとき。」

なるべく男前に返してみた。

良かったら、ヨメになってほしいな。

エイタには勿体ないから、お、俺が、、、


元の世界に戻る時に連れて行けたら良いのにな。

なんてね。


馬車が到着して、中からバラック、エリスそしてエイタが降りてきた。

「よろしくお願いします。」

挨拶すると、

「あぁ、よろしく。」

バラック。ゴツいが笑顔はステキ。

「よろしくね。」

エリスさん。笑顔がキュートです。

「うん。」

頷くだけのエイタ…。成長したのはガワだけか?ちゃんと挨拶しなさい。


ふと馬車に目をやると馭者として、座席に乗っている青年にウインクされた。


うん?なんでピータが乗っているの?

「ビックリした?」

ピータが馬車を降りて来た。

「あ、うん。なんで?」

「俺が、ローザの元を離れるわけにはいかないだろ!」

「あ、でも。」

「母さんなら、もう大丈夫。本当にありがとうな。」

「いえ。それも、聖女の務めだから。」

「母さんからもローザに付いて行って、聖女様を守るように言われたし。」


「あぁ。ピータ君とローザちゃんは知り合いだったか?」

バラックに聞かれた。

「はい。そうですね。以前から護衛してもらったりしていました。」

「じゃあ、紹介はいらないか。」

「「はいっ!」」

息もピッタリ。良い感じだ。


修道院の皆に見送られながら、馬車に乗り込んだ。

ピータが馬車を進ませて、旅立ちとなった。

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