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再会


ピータからの情報で、勇者パーティが街に到着している事は、知っていた。だから、すぐ旅に出られるように準備しながら待っていた。


修道院の院長に呼ばれて、院長室に行くと、院長とミリアちゃんの他に、2人の大柄な男性と、一人の美少女がいた。


「ローザちゃん。久しぶりだな。大きくなったな」

バラックさんだ。私の倍は軽くあるような体格でありながら、私に大きくなったとは?

背も伸びましたし、まぁ、確かに、多少大きくなった部分もありますが…。

「バラックさん。お久しぶりです。その後いかがですか?」

「本調子には程遠いが、ま、動けるだけマシだな。」


次に、美少女が話しかけてきた。

「貴女が、ローザさん?エリスです。はじめまして。」

美少女。と言っても設定では、私より4才上の18才かな。背は同じくらいだが、大人の香りも漂わせたキレイな女性だ。確かに息子(エイタ)の好みだな。

「ローザです。よろしくお願いします。」


もう一人の男性は若かったが、なかなか筋肉質な感じで、強そう。なんだかモテそうな感じ。

「エイタだ。よろしく。」

??誰?

と言うか(ローザ)の方が、誰って感じだろうし、2年ぶりの感動の再会にはならなかったな。


俺の知ってる瑛太は、俺より小さくて、垢抜けなくて、自信なさげで…。

男子3日会わざれば刮目してみよ。

と言うが本当に、変わり過ぎだよ。


バラックと比べても遜色ないデカさと思った。よく見ると1回り以上小さかったけど。


(ローザ)からしたら、両方とも巨人の域だよ。


でも、召喚されてから一人で…。

苦労して頑張ったんだな。オトウチャンは、君が立派に成長してくれて嬉しいよ。


少し涙ぐんでしまった。

「ローザです。よろしくお願いします。」

エリスさんから視線を少し感じたけど…。大丈夫だよ、私このコの父親だから、貴女のライバルにはなれないよ。


そんなに気になるんなら、パンツくらい見せてあげたらって思うけどね。減るもんでもあるまいし。


…なんてね。そういうもんじゃ無いよね。今ならわかるよ。


…。あ、こっちの話です。そうだよ。あ、パンツうんぬんの話って、私が考えた話だった。なんかゴメンね。ま、上手く行けば、ハッピーエンドになるはずだから。


「挨拶は、済みましたね。」

院長が皆を見渡してから、私とミリアちゃんに向かって言う。

「こちらの方々が、勇者様のパーティです。この度、治癒師(ヒーラー)を探して、この修道院に来られました」

私達二人が頷くと

「ただの治癒師であれば、他の人でも良いのですが、魔王討伐と言う目的上、貴女方二人の聖女候補のどちらかに行ってもらいたいと、私は思います。」


「俺達からしても、できるだけ優秀なヒーラーが欲しい。だから聖女に来てもらえると助かる。」

バラックが言った。

「できるだけ、この前衛二人で治癒師を守るようにするわ。」

エリスが言うと、男二人が頷く。


少し間ができた。

「どうでしょうか?。魔物討伐の旅です。危険もあるでしょう。お二人の気持ちを知りたいです。」


ミリアちゃんが先に

「私は、私は、婚約者の敵を討ちたいと考えていました。」

初めて聞く、ミリアちゃんの想い。

「でも、前に遭遇した魔物は、、、」

ミリアちゃんが、震えている。1年半前の魔物の襲撃は、ミリアちゃんにとっても、トラウマになっているようだ。当然の来襲に、頼りにしていたお姉様がいなくなって、一人心細かったのだろう…。


あ、いなくなったお姉様って、私だった。

ごめんなさい、ミリアちゃん。


「ミリアちゃん。大丈夫だよ。魔王討伐には、私が行くから。」

「えっ。でも、お姉さまが危険な目に遭うのは、耐えられませんわ。」

ミリア泣きそうだ。

「私なら、大丈夫よ。私が行きたいのだから、本当に大丈夫。」

結局、私が行くことになった。



あんまり描けなかったけど、この修道院生活が楽しく有意義だったのは、ミリアちゃんのおかげ。


アレが来た時は、本当に助かったし、聖属性魔法は、ミリアちゃんの方が上手で魔力量も多い、コツとか知識とか惜しげもなく教えてくれたし。私とは、聖女を目指すライバルなのにね。


というか、聖女として、勝ってるところ無いよね。


たまにお部屋に泊まりにいって、カールズトークに花咲したり。

知り合いの話って事で、ピータの話なんかもしたんだけど、

「それは、恋ですっ。」

「そうかなぁ。ちょっと気になるだけってあるじゃん?」

…。ま、いつも思うけど、知り合いの話って言って、相談するのって無理があるよね。

まぁ、良いです。楽しかったし。


ミリアちゃん。魔王討伐に行くのが怖くて、私に押し付けちゃったなんて、思わなくていいからね。


公爵家のお嬢さんには、そもそも旅は無理だよ。ミリアちゃんなら、身の回りの事、自分で出来るし大丈夫かもしれないが…。



出発は、急だけど明日になった。まぁ準備はしているから大丈夫。


今日は、ミリアちゃんと一緒に寝よう。


その夜は、いろんな話できて良かった。

やっぱ、いいコだよ。必ず魔王斃して帰ってくるからね。


その夜の話題。

「しかし、バラックさんとエイタ…さん?体大きかったね。」

私が言うと、ミリアちゃんがちょっと照れながら、

「勇者様。ちょっとカッコよかったですよね。キャっ。」

?なんだと。エリスだけじゃなく、ミリアちゃんまで。


息子(エイタ)よ。ゆるさんぞ。ゆーるさん。


とはいえ、息子が美少女達にモテるのは、嬉しかったり、なんかむず痒い感じ。


今は、お姉さまって呼ばれているけど。元に戻った時。このコから

「おとうさま。お茶をどうぞ。」

って…。うん。良いかもしれん。


エイタ頑張れ。ハーレムルートとなっても父は許す。


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