2話 1年次振り返り
1年はあっという間に過ぎていった。
聖力操作はばっちり、チームでしっかり教えてもらったから近距離アタッカーとしての立ち回りも上手くなったと思う。
3年の青髪ことロイン先輩は「ガルサラド」に無事入ったらしい。女の選び方は下手だったが、面良し腕良しの優秀男だったからまあ妥当だろうと思う。パーティではほぼ指示役だったから実戦を観る機会は少なかったが、聖力操作にブレがなく、とても効率的な立ち回りをするという印象だ。本人曰く「ガルサラド内でも俺と同じクオリティで近距離戦が行える奴はそういない」とのことだ。自信満々で良かったですね。学内でもトップクラスの成績で卒業していった。
2年の坊主ことラハト先輩とチビことマサリ先輩は卒業した。
茶髪ことハヤタ先輩は3年に進級した。本人が言うには、学院の運営部からオファーがあったらしく、3年としての役割であるチームでの後輩指導に加え、学院運営にもが関わっていくそうだ。生徒会っぽい感じの役割だなって思った。
最近C級の組織に入るかどうするか悩んでるみたいな相談をよくされるんだが、どっちがいいかは本人次第だろって私はずっと思ってるから愚痴っぽくてちょっとウザめ。
同期の赤髪と槍使いも俺と同様に2年に進級した。赤髪のサマニは絡みがウザかったけどサポート科の女と付き合いだしてからはまあボチボチって感じ。
槍使いのリオはあんま喋んないから楽でいい。近距離アタッカーだけど武器の使い方が独特で、槍の穂先に聖力を集め、状況に応じて延長したり角度を変えたり工夫してる。
D級遺跡は基本どの魔物も脳筋プレイで片付くから凝った技とかやらないでフォーメーションと立ち回りが形になれば問題ないんだけど、俺はリオみたいな技巧派タイプは好きだなって思う。
俺もまあボチボチって感じの1年だった。女の代行者って事が思ったより厄介だったけど、まあそんなことより楽しみなのは来年度だ。
1年間剣を振っていて思ったのは、「中距離アタッカーの方が面白そう」ということだ。
近距離アタッカーは目の前の1匹を討伐して次、次、って感じで、要するに1対1を数多くやるイメージだ。1匹数撃で終わるから囮役盾役みたいな立ち回りをする必要はなく、ただ無骨に1匹ずつ倒していくだけ。
カリキュラム的に2年は、弓をメインウエポンにして中距離アタッカーになる。
1年次に近距離アタッカーとして学んだ事を活かして、魔物の追い込みだったり、近距離アタッカーへの指示やサポートを行う。
中距離アタッカーは基本的に矢尻に聖力を集め発射する弓使いだが、それの発展応用形として、聖力の塊を空中に生成し発射するというやり方もあるらしい。
俺は来年これを極めたい。今年のチームは解散して新規チームになるが、来年は後輩もできるし、やりたいこともある。
頑張りたい。
2話も読んでくれてありがとう!
評価ポイントを星1〜星5で選んでください!今後の参考にします♪
この作品は1話あたりの文量が非常に少なく、更新頻度が高い作品になります。
続きも読みたい!読み返したい!と思った方はブックマークもよろしくお願いします!!!