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第六話 お宝発見!?ダンジョン探索 ~チャプター5~

 道行く先を塞ぐように現れたスライムたち。どうやらボス部屋に近づいてきたようだ。


 俺は武器を構え臨戦態勢に入ったが―――


(しまった…、俺じゃあスライムにダメージを与えられない…。)


 俺の持ってる武器ではスライムに対して有効打にならないし、攻撃魔術も使えない。

 戦闘を全部シエルに押し付けてしまうのもなんだか忍びないが…。


「ユウヤさん、武器をこちらに向けてください。」


 シエルには何か対策があるようなので、言う通り武器を向けてみる。


「アタッチフレイム。」


 すると、刀身が赤いオーラのようなものに包まれる。


「これは…?」

「武器に火属性を付与しました。これでスライムにダメージを通せる筈です。」


 ここに生息しているスライムの特性として、物理攻撃やその他の属性の攻撃を受けてもすぐ再生してしまうが、火属性の攻撃を受けると身体を保てなくなるようだ。


「ありがとうございます!よーっし―――」


 援護を受け、スライムの懐に攻め入る!


「うおりゃッ!」


 思いっきり短剣を振るい、スライムに切れ込みを入れる。

 さっきまでならそこからすぐ再生されたが、切れ込みは焼き切れたような跡がつき塞がらずにいた。


(よし、これなら…)


 こうしてやっと役割を与えられた俺は、ボス部屋へ向かって行く手を阻むスライムを薙ぎ払いながらシエルと共に進んでいく。


 そして、俺たちはボスが待ち構える坑道の奥へとたどり着いた。

 待ち受けていたのはやはりというか、直径5mはあろう巨大なスライムであった。どうもモンスターというのは身体が大きければボスになるという習わしでもあるのだろうか。


「ユウヤ!シエル!」


 リーナとメルもボス部屋まで来ていた。二人が通っていたルートなら早めにここにたどり着けていたはずだが、俺たちが到着するまで様子を見ながら待機していたようだ。


「どうだ様子は?」

「うん、かなり手ごわそうだね。しかもボスから小さい個体がどんどん分裂してる。」


 あのボススライムを放置しておけばスライムがどんどん数を増しいずれ周辺の人里に被害が及んでしまう。なんとかして倒さないと…。


 ボススライムの中心辺りに色が濃くなっている箇所がある。恐らくあそこが核となる部分だろう。しかし手持ちの武器だと核まで攻撃が届かない。火属性を付与してもらったとしても核の部分まで削っている間に反撃を喰らってしまう。


 となるとやはり…。


「魔術で倒すしかないですね。それも強力なものでないと…。」


 幸いここ最奥は広く掘られておりさっきのように大きい魔術で崩落することはないだろう。


「わたくしとメルさんで炎の合体魔術を試みます。」

「え!?私やったことないけど…」

「心配いりません。わたくしがメルさんに合わせます。」

「魔術の発動まで時間がかかるから、ユウヤと私で二人を守るよ!」「わかった!」

「二人ともお願いします!」


 魔術を放つ上で最も重要視されているのは、術者によるイメージだそうだ。この世界に来て幾度となく魔術を目の当たりにしてきたが、みな『詠唱』という行為をほとんどせず即座に術を放って見せている。


 ただ、場合によっては詠唱を行うことがあり、それには2パターンの理由があるという。

 ひとつは、強力な術を放つ際、口に出して詠唱し術のイメージをより強固なものにするために行う事があるという。

 もうひとつは、二人以上で協力して合体魔術を放つ際に術者同士のイメージを共有するためだという事だ。


 そして、詠唱を行うとなれば当然隙が生じてしまうので、その間術者を護る必要が出てくるわけである。

 先日のゴブリン退治の時はノルンとシエルは短い詠唱で合体魔術を放って見せたが、まだ合体魔術が未経験のメルがそれを行うには相当な時間を要するはずだ。その間、俺とリーナでスライムを相手しなければならない。


「来るよ!」


 リーナが警告したのち大量のスライムが襲いかかってきた!


(くそっ!めちゃくちゃ多い!)


 俺は武器にまだシエルが掛けてくれたアタッチフレイムの効果が残っていたので応戦することが出来たが、圧倒的な数を一人で対応するのは無理だ。

 リーナの方は…


「やぁっ!」


 リーナは火属性の魔術を使うことは出来ないが、ロッドに火の魔石を装着して攻撃しているようだ。スライム退治と聞いてあらかじめ用意していたのだろう。


 しかし二人で相手するにしても数が多すぎる。いつまで持ちこたえられるだろうか…。



「大丈夫かなぁ、また崩れたりしたら…。」

「落ち着いてください、ここは広いので心配いりませんよ。先ほどのようにまたフレイムウォールを唱えてください。わたくしも合わせます!」

「…うん、わかった。」


 そうして二人は詠唱を開始した。

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