コウカイとタメイキ
春にみたび君を想う
早いくらいにすすんでいく雲の流れのように
僕の気持ちも遠ざかってゆく
夏の花火に思いをのせて
始まりはワクワク楽しいくらいに
花火のあとには
どうしようもない
さみしさと
置き去りにはできない、もどかしさ
季節は変わることを
誰にも告げないで
予告なしで移り変わってゆく
僕は少しだけ君に遠慮した
最初はそれで取り戻せると思っていたけど
時は知らないあいだに通り過ぎて
僕の周りでは
後悔とため息が
仲良く遊んでいる
後悔に聞いてみる
「キミは、なぜここにいるんだい」
だって、結ばれないと分かっていても
いつまでも追いかけているだろ
それを見ていると
とてもつらいから、ここにいるんだ
ため息にも聞いてみる
「なぜ、ここにいるの」
それは、今にも君が泣き出しそうだから
いつ、どんなときでも
ため息でごまかせるように
ここにいる
なんか、悪者にでもなっているみたいだけど
そんなことはないはず
逆に感謝してくれないとね・・
後悔が言う
僕は、
「・・・・・・・・・」
季節がどんなに移り変わっても
僕の周りには
しばらくのあいだは
後悔とため息が
移り変わることなく
存在している