おわりに
はい、これでひとまず終了です。
書きたかったけど書けなかった三つのエピソード、いかがでしたか?
ついでにここで、ちょっと裏話を……。
外伝1「男たちの宴会」
三人でお酒を飲んだ場合、誰が一番強いかなあ……。
そんなところから広がっていった話です。
飲み慣れているのはソータですが(ホムラに鍛えられているので)、彼は絶対に泣き上戸に違いない、と思いましたね。それに普段が素直じゃない分、ボロボロ弱音を吐きそう……。
ということで、ソータについてはあっという間に決まりました。(そして相変わらず彼に対するイジリは容赦ないカセユキであった……。)
ユウは、他人と身内の線引きがとてもはっきりしている人で、独占欲も強く、結構甘えたがりです。
作中ではあまり描写する機会はなかったですが、暁の甘え上手はユウ譲りである、という風に考えていました。
ですので、飲むととても可愛くなります。無防備です。
そして、夜斗ですが……。
宴会をするとなぜかいつも世話係になってしまう人、いますよね。
やっぱり夜斗はソレだよね、と思ったのですが……彼があまりにも完璧すぎるとツマラないので、「お酒にめちゃくちゃ弱い」という新設定をここでぶっ込んでみました。
……あ、ちなみに朝日と瑠衣子は強いですよ。びくともしません。(笑)
外伝2「女たちの料理教室」
とりあえず作中の主な女性キャラを全部出して、彼女達の性格の違いを料理をする姿で表現してみよう、という感じですかね。
一番上手なのはセッカと瑠衣子で、セッカは完全に感覚派、瑠衣子は経験に裏打ちされた堅実派です。
その次に上手なのは、水那。基本慌てないので淡々と確実に手順通り進めていきます。ただ、食に興味がないのであまりオリジナリティはないですね。
レジェルも同じぐらいですかね。この人は真面目な優等生なので、キラミさんに教わったことを忠実に再現する、という感じです。ですから失敗は少ないです。
朝日は「一応できる」ぐらい。瑠衣子のそばで手伝いもしていたのである程度はできますが、子育て、学業、仕事とつねに忙しかったので、料理に時間を割くことはありませんでした。興味を持てばそれなりに上達するとは思いますが。
シィナ、シャロット、コレットはこれまで経験がないですから当然ダメダメですが、この中で一番上達するとしたら、シャロットでしょうね。シィナとコレットは1回やったら興味がなくなりそうですし……。
あ、でも、シィナはトーマのためになら頑張るかもしれませんね。年に1回。
外伝3「永遠の貴方」
これは、連載が完結したら書くと決めていました。
作中では水那視点の話を作らない、その代わり後でまとめて短編を書こうと……続きを書く、と決めた時点で考えていたんですね。
「漆黒の昔方」を書いていたときも
「水那的にはこうなんだろうけどなあ……」
と思いながら書いていました。それを明確にした感じ、でしょうか。
「貴方」も彼女のために残しておいたタイトルです。
外伝の最後としてふさわしい作品になっていればいいのですが……。
さて、これで「旅人達の向こう側~side-story~」は完結です。
急に何かいいネタが降ってきたり、リクエストがあれば書くかもしれませんが……。
読んでいただき、ありがとうございました。




