Part 1
ベッドの上
となりで優しい声を出して、あたしを誘うあいつを思い出す
体が熱くなる
抱きしめてほしい
目の前がチカチカする
下半身が騒ぎだす
自分自身で、何が何だかわかんないぐらい水びたしで、熱くて柔らかいところに触れる
指を優しくもぐりこませる
スムーズに指が奥まで進む
あいつは確か、
そう思って、指を入れては抜いた
何度も繰り返す
人差し指もあわせて激しく
あいつが何回もやったみたいに
頭の中がぼーっとする
息が荒くなる
声が漏れそうになって、思わず口をおさえる
あいつを誘うように甘い声を出す
あいつも今あたしのこと思い出してるのか
動きを止めて考える
ここにあいつはいない
考えたら目頭が熱くなる
もう
こんなこと一生できない
抱きしめてもらうことも
何気ない会話すら
あいつは消えた
友達を失うよりも苦しい
学校であっても、目すら合わさない
あいつは消えた
いつもあたしの横にいたのに
あたしの初めてだった
あいつもあたしが初めてだった
あたしの頭の中にはすべてのことがスローモーションみたいになってはっきり映し出される
あったかい あつい
後ろからそっと抱きしめられた
安心した
ドキドキしてて、心臓が爆発しそうだったけど
それよりも嬉しくて甘酸っぱい気持ち
笑っちゃいそうだった
この時間が永遠続けばいいのに
そう思ってた
けどそんなこと、あるわけない
話すことも、
昔はあんなに続いたLINEも
今は
ない
なにも
ない
あと二回クラス替えして多分かぶらないし、そのまま別の大学行って、もう、
会えなくなるのかな
こんなことをいっつも考えてる
あたしの時間はあれから止まったまんま全然動かない
汗ばむ手で買ってもらって間もない携帯を握りしめてた
携帯がなるのをずっと、ずっと待ってた
♪〜♩♫
!!!!!!!!!
息が止まる
手が震えて文字が見えない
一枚の写真
そこには合格おめでとうの文字
緊張がほぐれて安心して涙がこぼれた
受かった、受かった、
!!!!!!!
これから3年間もおんなじ学校に、
通える、、
夢みたい
あたしの告白が失敗してたことなんてもう、忘れてた
友達として仲良くできてたから。
嬉しくて嬉しくて春休みはたくさん遊んだ
あいつと、あいつの友達と、公園行った日もあればゲームしに家に行ったときもあった
バスケ眺めてるのも楽しかった
全然わかんないゲームでもあいつが好きなものならこっちまでワクワクした
春休み中高校の課題を一緒にやった
英語の本を読まなきゃいけなかった。お互い自信なくて2人でやることになった。
遊びに行ったときみたいに
あいつの家のベルを鳴らしに行った
狭々とした空間に机とベッドとタンスが並んでた
散らかってたけど生活感があってなんかいい、
あたしはしばらくあいつの隣で勉強してた
はかどらないことは覚悟してたからいいんだけど、
まさか、ね、
ずっと勉強するつもりだったのにな
ばか
じゃん
眠い。。
あたしがそういうと、彼は、寝てろ、勉強の邪魔だと笑いながら言った
はあーい、。
若干へこみながらもあたしは寝に行った
……
静寂が訪れる
あいつは勉強してたから当たり前なんだけど、。
異様に静かだった
あたしは大好きな匂いに顔をうずめて寝たふりをしてた
つかれたぁぁあぁぁあー、
いきなり声がしてびっくりした
あいつはあたしの隣に座った
あたしの顔を覗き込んで
にやっ
って
笑った
あたしの隣に横になったあいつは
いつもと違う顔してた
!!!!!
急にあいつの手があたしに触れて
ドキッとする
あたしのお腹を触ってくる
あいつがあたしになんか話しかけてるのに
そんなの聞こえない
息が止まりそうになって
でも平常心保たなきゃってなって
普通みたいな声のトーンで
何やってんの。
って聞いた。
あいつはあたしの目を見て、また笑った
あたしも察しちゃった
あいつが求めてること
あいつはあたしをいじめるみたいに触ってくる
下半身が熱くなって一瞬頭が真っ白になる
あいつはあたしのズボンに手を入れた
あたしの熱を確認して、
あたしの濡れたところを何度も撫でる
指があたしの中に入る感覚があった
…っ……ん
息が漏れた
こんなに息が勝手に激しくなることなんてなかったのに
あいつはあたしの目を見て
あたしの手を自分のところに持っていく
硬い
熱い
あたしもあいつがやってくれたみたいに撫でる
あいつはまたこっちを見た
次の日も
おんなじことをした