表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

映し鏡

作者: 月野 光

真っ暗闇の静寂に

水の滴る音が広がる

ハンドソープであろう

優しい匂いが漂う


鏡の中の君は誰?

まるで私を拒むように

その顔は見えない

目を凝らしても

目を凝らしても

闇しか映さない


鏡の中の誰か

君は何を考えているの?

私の問いかけに応えることもなく

ただ そこに佇む


次第に耳鳴りと自分の鼓動を感じた

ピーという高い音に

ドクンッドクンッ

という脈打つ音が響く


微かに聞こえてくる水が滴る音は

私の不安をさらに仰いだ


ゆっくりと近づく

鏡の中の誰かは

暗闇を黒い何かが切り裂くように

確実にこちらへ向かってくる


私は 逃げ出した

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ