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絶望の恋鎖  作者: 小説家
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最後のモラトリアム。

大学という場所は、様々に表現されるが、やはり私はこれが一番正しいと思う。

18歳未満という言葉は消え、それなりの権限が与えられる。多少の責任は伴うが、まだ親の庇護の元。

偽の煌びやかな世で、偽の大人への第一歩を踏み出す場所。制服を脱ぎ捨て、それまでは人と同じであれ。

それからは人とは別であれ。矛盾な要求に気づいた私達は喜んで自由と時間を貪る。意味がないとよく揶揄する声もあるが、私には必要だった。ただ1人で、4年という歳月を自由に出来る時間と環境が。中高と実家の田舎暮らしで、勉強かインターネットくらいしかやることがなかった私は、東京という場所に強く求めた。毎日の刺激。まだ知らぬ世界の享受。入学間近にして、ホームシックなどというものに浸るはずもなく様々な妄想に耽った。これから自分にはどんな未来が待ち構えているのだろう。

ホンモノの自由は、どうしたら手に入るのだろう、と。

結果的に、この時私が想像したことを遥かに超越した甘美な生活を歩むことになる。大学生活においても。そして今現在に至るまでも。

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