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第11羽 速水 ②レシピエント -2/6-

「ハヤミ、時間です」

「――」


現在。二月二十四日。夕刻。

エリックが唐突に言って、速水ははじかれたように顔を上げた。


「もうぃぃ!俺は死ぬ!!生きてたって仕方無い…!!――っ殺してやる!!」

速水はエリックに掴みかかり、殴りかかった。

「ハヤミ!!?」

イアンが止めようとした。


「うわぁあ…、ぁああ…!!」


エリックを殴った速水は突然泣き崩れ、叫び、パソコンを投げ飛ばしキーボードを破壊する。

「っぁあああああああ!!」

机の上のケーキも皿もカップも引き落とし、椅子も机も壊して壊して、壊して、壊す。


「落ち着け!!」

暴れ出した速水をイアンが止めた。

「おい!ハヤミ!!どうしたっ!?」

物音が外まで響いたのか、ウルフレッドを拾いに行っていたレオンがバタバタと入って来た。


だが、それを上回る勢いで、レオンを押しのけ白衣の集団が入って来た。

「速水さん、落ち着いて下さい!」「鎮静剤を…!」

ざっと七、八名。人種はバラバラで白人も黒人も、日本人らしい医師もいる。

目茶苦茶に騒ぐ速水を集団でなだめている。

速水はそれを殴っている。そして捕まる。


「ハヤミ!!」

「…レオン、一旦外に出るぞ…『プロジェクト』について説明してやる」

イアンがレオンの肩を引き、有無を言わせずに部屋から連れ出した。


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