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君を思うと

作者: 紅蘭

鳴り出した携帯の音に目を覚ます。

もう朝が来たのかと手探りで、音を鳴らし続けている携帯を取り、開く。

深夜2時を記しているデジタル時計、鳴り響く音楽。


一瞬、無視しようか、という考えが頭を過る。

しかし電話の相手を見るとそうもいかないのが、ありありとわかってしまった。


「はい。」


『あ、起きてたか。』


あなたに起こされました、と言いたいのをこらえ、用件を聞き出す。


『…、てな訳で、明日は早出だから、宜しく。』


何が、宜しくだ!!明日と言ってるが、今日の話じゃないか。

と、叫びそうになるのを無理矢理呑み込み、短く返事をし、電話を切った。


唐突だが、私は秘書の仕事をしている。

この仕事を初めて、かれこれ5年、仕事一筋、今や立派なお局様。

出逢いも、無かった訳ではないが長く続かず、とうとう35回目の誕生日を迎える。

最近は母親もお見合い写真や話を持ってくることもなくなった。


そうなってくると焦りも無くなり、その代わりに仕事に打ち込む事が出来るのだ。

が、最近は入る会社を間違えたと思う。

自己中心的、ナルシスト、この二つの言葉がとっても良く似合う社長に振り回される毎日だった。

そして、今日みたいに突然早出勤務を告げられる事も多々ある。


さて、と布団から出ると出勤の準備を始める。

因みに、早出は朝5時出勤だ。

こんな出勤時間の会社はどこにも無いだろう。

しかし社長の朝は早い、老人か?と言いたくもなる。

しかも、ウチから会社まで車で1時間かかる。

社長からは、会社の近くに引越しをしないのか?と聞かれた事もあるが、今のアパートが居心地良くて出れなかった、と言うより奴の言いなりになりたくなかっただけなのだが・・・。


基本的に薄いと言われる・・いや、地味と言われる化粧をしてスーツを羽織る。

アパートのドアを開けると、まだ暗い。

朝の心地よいい空気に触れながら、ドアを閉めた。




END




練習がてらに作った作品です。

問題点満載ですが、読んでもらえたら嬉しいです。

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