第二話【君のために】
「はぁ…」
「なんだよシュウ、ぼーっとしてよ」
授業はもうとっくに終わり、三十分が経過していた。
「帰ろうぜ?」
「あぁ…京介か…」
「あぁ…京介か…じゃねぇよ!どうしたよ?」
「実はさ…」
僕は昨日までのことを京介に話した。
「はぁ…濃いってやつですか」
「字が違う。恋だ」
「失敬失敬。そんでさ、心音さんだっけ?そんなにカワイイの?」
「ああ、天使だね!」
「ふーん」
「今日も会えるといいんだけどな…」
家につき、ぼーっとしていると天気が怪しくなってきたのに気がついた。
「こりゃ会えないかな?」
しばらくして雨がふりだした。
「やっぱり…残念」
21時。
雨は降り続いている。
あぁ…今日は来ないな…
とか思いつつ、窓の外を見る。
赤い傘を持ち、雨の中彼女はいた。
僕はかけ出した。
「どうして?今日は雨だろ?」
「約束…したから」
約束…“明日も来てくれる?”
あぁ…約束守ってくれたのか。
「と、とにかく…家はいらない?」
「うん」
よっしゃあ!
女の子が俺の部屋に!!!
「た、ただいま…」
「シュウ、どこいっ…あら…」
俺が女の子を連れてきたのがそんなに珍しいのか母さんが固まった・
「ゴユックリ」
「片言になってるぞ!!!」
フリーズした母さんをほったらかし俺の部屋へと案内した。
「あの…」
「うん…」
ダメだ!何話していいかわかんねぇ!
女の子ってどんな話がすきなんだ?
「シュウくん…私のうた好き?」
「す、すきだよ?」
「よかった」
話し終わっちまったよ!
どーすんだよオイ!
「心音さん!」
「はい…」
「音楽楽しい?」
何聴いてんだよ!
当たり前だろ!
「楽しいよ。シュウくんも…やる?」
え?俺も?
楽器なんてやったことないぜ?
せいぜいリコーダーくらいだわ…。
「楽器…やったことないんだけど…」
「私が…教えようか?」
「え、ほんと?」
これは願ってもないチャンス!
「やってみようかな?」
「うん…」
俺は、音楽を始めることにした。
心音さんに教えてもらえる♪
心踊っちゃうぜ♪
「ここでいいよ」
22時をすぎ、彼女を送ることにした。
今日もお別れだ。
出会って間もないけど、どうしてこんなに胸が締め付けられるのだるう…。
「また明日…」
彼女は軽く手を降った。
僕も返した。
どうもみなさん、おれんじじゅ~ちゅです。
突然ですが、みなさんVOCALOIDってご存じですか?
今回のヒロイン心音さんの名前は「kokone」からつけました。
それと主人公の名前ですが、これは私の本名からw
主人公っぽい名前でっしょ?
あ、どうでもいい?
さっさと女装とか性転換とか入れろ?
すいやせん…そろそろですんで…もうちょいおまちください…。
それでは…。