「死」について俺は考えた
「死」とは何だろう
俺はふと思う時がある
「死んだらどうなるのだろう」
なんてつい時間を忘れて考えることも少なくはない
だがいつも決まって最後に出る答えは
「分からない...」
俺が出せる答えはただそれだけだった
「仕方がないか....」
モヤモヤする考えを振り払いながら俺はいつものように学校へといく道を歩いていた
「この時間なら学校に間に合うだろう」
腕時計を見ながら俺は呟いた
「グサッ」
「え?」
何が起こったのか分からなかった
薄れていく意識のなか走り去っていく人影
そこで俺の意識は無くなった
俺は死んだ
そしてここにいる
自分が死んでしまったのは覚えているのだが
何故ここにいるのかが思い出せない
どれだけの時間がたったのだろうか
「考えるだけ無駄か......」
ここには何もない
あるのはどこまでも続くこの道
「何か見つかるといいんだが......」
そう言って俺はこのどこまで続くか分からない道を歩き出す
「本当に何も無いんだな」
しばらく歩いてみたが本当に何もない
「まったく...これが今までずっと求めていた答えなんてつまらなすぎるだろ......」
俺は呆れながら呟いた
「・・・ん?あれはなんだ?」
凄い遠いが小さな光がみえる
「行ってみるしか・・・ないよな!」
俺は高鳴る気持ちを押さえつつ走り出した