第八十七話「終戦?」
ライトに書いてはおりますが、今回グロテスクな描写が書かれております。
予めご了承くださいませm(_ _)m
戦争開始!!!
空中から地上の廃村に向かいチャッピー、マカオ、舞虎、ブルス、トルソ、バティラ、マイムマイム、俺の人間辞退!!!
「「「「「ガァアアアアアアッッ!!!!」」」」」
ビィイイイイン…………ポォッ……ゴッゴッゴッゴッゴッ!!!
これで俺はライオスの事を卑怯と言えなくなったな。
「これ、生きてます?」
「くふふふふ、数人ダメージは受けただろうが…………おそらく上位の数人はギリギリでかわしたな」
チャッピー、マカオ、舞虎、ブルスが降下開始!
チャッピーの上にエミーダ、ゴディアス、そしてデューク!
マカオにガラテア!
舞虎にレイア、ドンファン、ミカエル!
ブルスにはトルソにオーベロン!
そしてバティラにはリボーン、イリス、マイムマイム!
状況詳細を出来るだけ伝える為にチャッピー先生とドンファン先生に作って頂きました!
でーっででー、でででででーーっでっで!(キ○レツ風)
双眼鏡ー!
眼鏡の様なレンズがあるなら作れる理論だ!
はい、こちら実況のレウスです!
村の南部は……電光石火でございます!
既にボロボロのスザンヌが、ブルスから飛び降りたオーベロンの刃に……あ、首が…………。
つ、続けます!
レイア、ミカエル、舞虎が戦闘開始!
相手は……パンチパーマのおばさんです!
これがきっとダイアナです!
かなりメタボリックなアレです!
個人差はあるが、20歳中頃から体重が落ちなくなるぞ!
皆も気をつけてな!
人間辞退により、既にかなりのダメージを受けているダイアナが、舞虎の牙に……あ、上半身が…………。
下半身がレイアに…………。
続けます……おぇ……。
村の北部、こちらは緑髪のめんどくさがり屋であり人見知りのベイダーだと思われます!
ドンファンがベイダーに駆け寄りました!
ベイダーはダメージこそ受けてない様ですが、瓦礫を枕に寝ています!!
ドンファンが槍を構え竜牙を発動!
なんと、ベイダーが寝ながら足で受けました!
ドンファンが何かを叫んでおります!
む、どうやら起きた様です!
おっとベイダーが身を起こし、ドンファンの差し出したブレイブジャッジメントの首を視認!
素晴らしいっ、ドンファンとガッチリ握手をかわしたベイダーです!!
ベイダー攻略完了!
攻略サイトに載せておいてくれ!
こちらは村の南西部、顔の細長いやや老けたハゲ!
おそらくダタタベコムと思われます!
こちらはチャッピーから飛び降りたエミーダが応戦中!
ダタタベコムの額には切り傷がありますが、人間辞退でのダメージはほぼないと思われます!!
ダタタベコム、相手がエミーダのせいか既に劣勢でございます!
流石に勇者の3位と元10位では差があるか!?
おーっと、ブルスが追いつきダタタベコムの左腕をおもいきりかじり……左腕が吹き飛んだぁああっ!?
腹部にはトルソが頭から突っ込み貫通ぅうっ!!
ダタタベコムの首がエミーダにより…………おぇ。
おっと、こちらはチャッピーとゴディアスでございます!
ゴディアスとゴライアスが睨み合いながら怒鳴り合っております!
おーっと、互いに同じタイミングで右手の中指をおっ立てております!!
流石双子と言うべきか!?
チャッピーも真似したぁっ!!!
ゴライアスは人間辞退によるダメージは無さそうだ!!
あぁーっと!
なんと後ろからガラテアがゴライアスを…………バッサリ切断っ!!
ゴディアスがいきなり泣いたぁっ!!
しかし、ガラテアはゴディアスとチャッピーに対し怒鳴っております!!
あぁーっと、二人が頭を下げたぁっ!?
おそらく戦闘中にふざけたのを注意されたんでしょうっ!!!
おっと、早くも何もしてないミカエルが撤退開始っ!!
レウス、ミカエルの回収に向かいます!!
回収ポイントにてミカエルの回収完了!
バティラの位置まで戻りますっ!
「じ、自分は何も出来ませんでした!」
目が超うるうるってなってる……。
「お互いにもっと強くなりましょう!」
「も、勿論です!」
はい、バティラの位置まで戻りました!
実況を続けます!!
あれ、村の西部に首のないロキ? が倒れてる……。
現在、マカオとレイアとエミーダが坊主の色黒おっさんと戦っております!!
おそらくあれが人魔王ゴロウジっ!!
なんかガチャガチャしてる様な銀の鎧を着て…………あ、鎧が壊れ始め……壊れたぁっ!!
エミーダの双剣がゴロウジの腹部を十字に裂く…………斬り口から色々出たぁっ!?
双眼鏡を外したい気持ちでいっぱいです!
マジで吐きそうですっ!
ゴロウジ、落ちた色々を拾いにいったところで…………背後からマカオが舌弾を発射……命中っ!!
そしてレイアが頭上から剣を刺したぁっ!!
脳天一直線!
ゴロウジ絶命っ!
さて、こちら東部ではトイジスと思われるエルフ老人男性が……今オーベロンに左脚を斬られ、背後のゴディアスから右脚を斬られ、倒れたところです!
おーっと、駆けつけたドンファンが、うつ伏せに倒れたトイジスの頭付近に千連剛突を叩きこんだっ!!
…………見る影もありませんっ!!
最後です!
どうやら全員いた模様です!
村の北西部では最狂デュークと最強オーディスの打ち合いが続き……追いついたガラテアが参戦っ!!
さらにエミーダが合流っ!!
遠隔からゴディアスとレイア、ドンファンが間接回復の援護!!
既にチャッピー達魔物は後方へ避難…………あ、あいつら談笑してるっ!?
ベイダーはずっと寝ており…………おーっと、オーベロンも参戦っ!!
いつの間にかオーディスの左腕がありません!
オーディス起死回生の斬撃…………ならずぅっ!!
ついに右腕が落ちたぁっ!
と、ほぼ同時に両脚が切断!!
ダルマオーディスです!!
俺、いつもあんなに無様な格好なのか……。
あ、ガラテアに首ちょんぱされた。
辞世の句とかを聞いてる素振りもなく一気にイきましたっ!!
……これが戦争か。
恐ろしい……。
「……終わりました」
「くふふふ、まぁ当然だな」
「やっぱり上位陣は凄いわねー」
「じ、自分は何も出来ませんでした!」
お前まだ泣きそうなのかよ……。
「やりましたねレウスさん!」
「俺こそ何もやってないけどな」
地上では勇者達が……死体を細切れにしてチャッピーが火炎してる。
これはブレイブアンデッドにならない様にする為だな。
…………完全に終わったみたいです!
しかし、こりゃ戦争というより蹂躙だったな。
戦争終了!!!
それから1ヶ月程経ったゲブラーナの戦士ギルドだ。
『――って感じの戦争だったんだわ』
『……恐ろしいですね』
『ドワーフ言語も大丈夫そうだな、ダイアン』
『まさかレウスさんが全て喋れるとは思いませんでした』
『あぁ、中央国で覚えたんだよ』
『キャスカさんにも会いましたよ。
いやぁ、綺麗な方ですね』
『鼻水沢山出してなかったか?』
『いえ、キリっとした感じでしたよ?』
『あぁ、キャスカさんか……』
『別人なんですか?』
『世界の摩訶不思議だ』
『へ?』
『気にすんな』
『そういえば皆さん帰ったのに……今日はどうしたんです?』
『そろそろかと思って推薦状持って来たんだよ』
『おぉ、ありがとうございます!』
『……死ぬなよ……ダイアン』
『ど、どういう事ですかっ?』
『推薦状の名前見てみろよ』
『………………』
立ちながら気絶したダイアンを放置して、チャッピー、デュークと共に帰宅!
因みにチャッピーがとばせば大体1時間程でゲブラーナまで行けるぞ。
勇者ハウスにはまた全員が集合し、日々修行し、日々楽しく過ごしてる。
一応朱雀にも「スズメ」って名前を付けた。
大丈夫、この世界にスズメはいないんだ。
ここ最近凄いのはスンだな。
俺に追いつく様に気脳全開を習得して学校のランクも2になった。
そして…………。
「レウス、この女どうにかならん?」
「スズメの事か?」
「マジ住みにくいんですけど?」
「俺の娘に取り憑いちゃってんだからしょうがねぇだろうが」
「クォーターエルフの赤ん坊に言い寄られる我の身にもなってくれ」
「それだけなら10年位我慢しろ。
ラーナがある程度育ったらスズメの出現も抑えられるかもしれんからな」
「ちょっと、何でソレを私の前で言うのかしら?」
「直接言った方がわかるでしょう?」
「スズメ屈辱だわ!」
「我はオバルス命なの!」
「略奪愛って燃えるのよ!」
「レウスゥッ!!」
「でかい図体で俺に縋りつくなよ……」
「なんだよ、レウスよりちょっと大きいだけじゃん!」
「俺の100倍以上でかくてちょっとってなんだよ?」
「もう知らない!
………………レウスゥッ!!」
切り替えというか切り戻しが早ぇよ…………。
「レウス……ちょっといいかしら?」
「ビアンカ……キャスカ、ハティーまで?」
「やばいわ……ビーナスさんが家まで来てるわよ」
「あの女凄く強引だぞ!」
「勝てないから困ってるのだ!」
「面倒だなぁ……」
「聞こえたぞレウス」
「ビーナスさん、そこ敷地内なんですけど……」
「すまない……しかし結婚してくれれば問題ない」
相変わらず思考回路がショート寸前というかショートしてるな。
そりゃ問題ないが多数の問題が俺を襲うから凄く問題だ。
「見えますか?
俺の妻に妻に妻です」
「そこに加えてくれ」
「お断りします」
「…………また来る」
……行ったか。
背中が寂しそうだぜ……。
お、オーベロンがフォローに走った!
流石、教えた通りにやってるな!
「いや、なんか申し訳ない」
「構わないけど……あの強引さは勉強になるわね♪」
「レウスはあーいうのが好きなのか!?」
「俺断ってただろうに」
「わ、私も頑張るぞ!」
ちょっと泣きそうなキャスカかわゆす。
「おうレウス!」
「何だケーツ!」
「トゥースだ!」
「名前っぽくしただろう?」
「そういう問題じゃねーだろうが!」
「ごめんなさい」
「お、おう……」
「で、どうしたんだ?」
「久々に勝負してくんねぇか?」
「構わんぜー」
「んじゃ広場で待ってんぜ!」
「すぐ行くわー」
「……トゥースって今どれ位の実力なの?」
「んー、エミーダさんとの修行でかなりの強さにはなってるかな?
おそらく勇者ランキングの……50位台には乗るんじゃないか?」
「んー、結構離されちゃったわねぇ」
「ビアンカもたまには俺と修行してみるか?」
「それじゃあトゥースの後にお願いするわ♪」
ってわけでトゥース戦後だ。
「俺の扱い酷ぇだろっ!」
「なかなか強かったぞ」
「そ、そうか!?」
その騙され易さハティーレベルな。
「レウスとは本当に久しぶりねっ♪」
「2年ぶりってとこか?」
「ちょっとその修行ストップ~♪」
「……どうしたマカオ?」
ビアンカをジロジロ見ちゃってからに?
「レウス…………これは……二人目ね~♪」
「…………第二子って事?」
「そういう事~♪」
ビアンカのおめでただそうです!