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転生したら孤児になった!魔物に育てられた魔物使い(剣士)  作者: 壱弐参


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第五十九話「ナイスバッド」

「はーい、新入生の紹介よ。

 名前、年齢、ランキングを含めた自己紹介をお願いします」

「トゥースってんだ、29歳で98位!

 皆、よろしくな!」


 学校編に野獣が参加したぞ。


 え、ラーナとの微笑ましい描写がない?

 いや、恥ずかしいだろそういうの。


 ま、毎日ほっぺツンツンしてる……ぞ?

 ……やっぱ今の無し。

 忘れてくれ!


 まぁ皆の自己紹介は省くとしよう。

 現在のランキングだけ書いておくか。

 こんな感じだ。


 ■1位   オーディス

 ■2位   エミーダ・カトルス

 ■3位   完璧超人ガラテア

 ■4位   アクセル

 ■5位   ジィビット

 ■6位   ディストール

 ■7位   狂人デューク

 ■8位   ビーナス

 ■9位   ゴディアス


 ■10位  ダタタベコム

 ■17位  音越えのドンファン

 ■18位  拳天聖ミカエル


 ■23位  マイムマイム


 ■30位  超技のイリス


 ■43位  魔王レウス

 ■44位  剛壁のスン

 ■45位  獣撃のハティー

 ■46位  猛腕セレナ

 ■47位  大黒柱ストーム

 ■48位  魔王狩りのライオス


 ■53位  激剣ガッシュ


 ■62位  妖聖リンダ・ロクスウェル

 ■65位  妖紳士タイトス


 ■78位  重戦斧のビアンカ


 ■81位  機動勇者ナデシコ

 ■85位  疾風のキャスカ

 ■86位  美流剣のノエル

 ■87位  風弓のケミナ

 ■88位  カシュル


 ■98位  トゥース



 誰がどうしてこうなったかとかは聞かないでくれ。

 だって俺の知らない事のが多いもん!

 知ってるのはケミナとノエルの序列位か?

 カシュルに勝ったキャスカが「ノエルとケミナならいけそうだぞ」とか言って挑戦したら勝ったらしい。


 ビアンカの戦士復帰?

 んー、ありえなくはないが、結構難しいんじゃないか?

 ラーナの育児が大変だ。

 勿論俺も手伝うがなかなか大変だ。

 紙おむつなんてないからな。

 布おむつだから肌が荒れそうだ……。


 ミルクはラーナを産んで少し大きくなったビアンカの乳に吸いついてるぞ。なんて羨ましい。

 情事ないのって?

 どうなんじゃろ?


 まずは夫婦部屋的なアレがないと無理だわな。

 カイネル来たら全部聞こえちゃうのでは!?

 勿論一緒には住まないけど、外の足音聞き分けられるんだから遠くの声とか筒抜けじゃね?

 防音……これは問題だな。


 逆にそれが良いんじゃない! とか思ってる奴。

 それも一つの個性だ!

 まぁ、俺は違うがな。


「レウス、前の席座るぜぃ」

「あ、あぁ……」


 グランダルの席……か。

 周りは……そんな気にしてない感じか。

 これがガラテアが言ってたやつか。

 引きずると自分が死ぬ。

 あぁ怖い。


「午前は座学、午後はランクの課題だ」

「了解だ」

「お隣さんよろしく♪」

「おぉ、ビアンカだったな。

 宜しく頼むぜ」

「中々イイ男ねぇ」

「ハッハッハ、よく言われるぜ」


 いや、そこは謙遜するとこじゃね?

 そしてトゥースはモテ期らしい。

 いや、よく言われるって事は常時なのか?

 ……これが?


「さぁて、勉強か……楽しみだな」


 おい何だそれ……。

 トゥースが眼鏡だと!?

 意外に似合うし……白髭にしたら賢者っぽい。


 え、課題はともかく座学で覚える事もう殆どないんじゃないかって?

 地味にあるんだ。

 勿論、重複する授業もあるが、そういうのは重要な所だったりするわけだ。

 新種の魔物の情報だったり、弱点が発見されてない魔物の考察だとか生態だとか、経験に基づく話をディスカッション形式にして色々聞いたりな。

 それにローレベル以上だけじゃなく、戦士達が相手にしてる魔物だったりと色々勉強する事はあるんだ。

 勇者や戦士が使ってる武器によっても倒し方や戦い方が違うしな。

 いやー、ここはホント凄い。



 その日の課題中……。


「あっ……」

「えっ……」


 イリスの頬に傷入ったわ。

 苦し紛れに放った衝連剣だったんだが……。

 いつもならかわされてるんだが、どうやら衝撃波の速度が上がったらしい。


「きゅいー!」

「おぉおおお、スンありがとぉおおおおおっ!!」

「おめでとうレウス」

「ストームさんもどうもです!」

「おめでとう」

「セレナさんあざっす!」

「やるじゃねぇかレウスッ!」

「ガッシュ、やったぞ俺!」


 うぉおおお超嬉しいぜ!


「成長したわねぇ、普通なら追いつかれちゃいけないんだけど……。

 成長率は個人個人で違うから仕方ないわね」

「ありがとうございます!」

「明日からはハティーちゃんと一緒にミカエルの課題ね」

「はい、頑張ります!」


 間近でイリスの谷間を見れなくなるのは残念だが、大きな前進だ。

 やはり成長を実感出来るのは良いな!

 もっともっと頑張ろう!






 はい、自宅です。

 イリスを傷物にした事をデュークに報告した。


「なんだ、まだだったんだねっ」

「あ、はい」


 イリスを傷物にした事をドンファンに報告した。


「まだまだでござるな」

「はい」


 イリスを傷物にした事をガラードに報告した。


「ご飯まだか」

「…………」


 いいじゃねぇか、嬉しかったんだよ!


 え、ドンファンの臨時講師は何をしてるのかって?

 知ってると思うがミカエルは不在の時が多いんだ。

 基本魔石探しだからな。

 まず課題まで達する生徒が少ない。

 皆無と言っていい。

 今はハティーと、明日から俺だな。

 ダンジョン攻略で世界を飛び回ってるミカエル。

 その穴埋めが基本だな。

 それ以外でも座学の講師になったりしてる。

 魔界での経験談がとても勉強になる。


 そんなドンファンは座学に来る度にノエルをチラチラチラチラチラチラチラチラ見てる。

 というか基本見てる。


 ノエル殿ご質問はあるでござるか?

 さすがノエル殿でござる。

 ところでノエル殿……。


 等々、これ位朝飯前だ。

 皆……というか、もうノエルでさえ気づいてる。

 皆が気づいてる事に気づいてないのは、恋に盲目のドンファンだけ。


 今後の「ござるとノエル」にご期待下さい。


 これも嘘な。

 おそらくないぞ?


 ノエルは「あのねー、ちょっと好みじゃないんだー」だそうだ。

 可哀想なドンファン……。

 女の子の言う「ちょっと」ってちょっとじゃないよな。

 本当にちょっとだったら許容範囲なはずなんだ。

 無理をちょっとだけ越えてるなら無理でいいじゃん。

 この「ちょっと好みじゃないんだ」を正しく変換すると「無理」になるだろう。

 可哀想なドンファン……。







 そんなこんなで、それから1週間だ。


 黒い鎧の集団が北からやって来た。

 これが黒騎死か。

 ……女約6割。

 皆褐色の肌をしてて……なんていうんだろ……んー、アマゾネスって感じだ。

 男は皆、足6本の黒馬に乗ってる。

 兜はフルフェイスタイプだ。


 その中の目立つ兜がカイネル。

 何であいつだけ白馬なんだよ。

 もっと馬の顔に鎧みたいなアレを着けて特徴だしゃ良いのに。


「レウス、客だぞ」

「俺が外にいる時は別に言わなくても良い」

「そうなのか。

 では家に入るといい」


 ……どうしてそうなった?


「入らないのか」

「あぁ入らない」

「難しいものだな」


「お久しぶりですレウス殿」

「お久しぶりです」

「ハッハッハ、レウス殿は雇用主。

 気遣いはご無用でございますぞ。

 他の者に示しがつきませんからな」


 敬語はいいという事か。


「んじゃ、宜しく」

「はっ、して我等はどの辺りを?」

「水場が近い方が良いだろう。

 水場に面した場所を好きに使ってくれ」

「承知致しました。

 では荷下ろしが完了し、落ち着きましたら後程改めて挨拶に伺います」

「わかった」


 男は表情が見えないが、女はキツい感じで……しかし優しそうだ。


「お兄様っ!」

「ん、テレス来たのか」

「あの方達がそうですの?」

「あぁ、問題はないと思うけど、落ち着くまではあまり近づかない方が良いだろう」

「わかりましたわ」

「ところで今日はどうしたんだ?」

「うふ、あちらですわ」


 あれは……。


 小柄……女性だな。

 茶色いフード付きのマント被ってて顔は見えない。

 もう1人は黒いマントだな。

 男……いや、フードの上からシルクハット被るなよ。


「父上と母上か」

「ど、どうしてわかったんですのっ?」


 どうしてわからないと思ったの?


「聞きたいか?」

「勿論ですわっ」

「あの帽子は父上しか考えられん」

「も、盲点でしたわ」

「……」


「ようこそ父上、母上」

「な、何故わかったのだ!?」

「その帽子のせいですよ」

「なんと、これは盲点だった」


 親子だな。

 物語最大の謎を聞いてみるか。


「その帽子、常に被ってなきゃいけないんですか?」

「いや、普通に外せるぞ?」


 …………。

 見事な七三分けだ。

 何もねーのかよ、おい。

 くそっ、ただのシルクハットにどれだけの文章を費やしたと思ってるんだっ。


「そうなんですか。

 では汚い家ですが、上がってください」

「なんだか緊張するわね、あなた」

「あぁ、なんせ娘3人に孫1人だからな」


 そうそう、この1年やはり両親は我が家に来れなかった。

 お忍びってのは相当大変なんだろう。

 テレスみたいに堂々と出て来れないのかしら?

 初訪問という事で少し緊張するな。

 っていうかいつのまにかシルクハット被り直してるし。



「やぁいらっしゃいっ」

「デューク様お久しぶりですわ」

「テレスちゃんも元気そうだねっ」

「デューク様もお元気そうで」

「今日は殿下達も来てるんだねっ」

「ど、どうしてわかったのですの!?」

「あはははっ、骨格だよっ」

「も、盲点でしたわ」


 そこは見落とすべきだろう。


「今呼びますので、そちらに掛けてて下さい」

「う、うむ」

「スン――」


 もうキャスカとハティーを呼びに行ったか。

 さすがスンだ。

 まぁ、今回は俺が呼ぶべきなんだろうが、普段の俺を見せた方が良い様な気がしないでもない。


「レウス、お客様?」

「うほっ、ビアンカちょっとこっち来い」

「え、なになに?」

「今な、父と母が居間にいる」

「……まじ?」

「まじだ」

「き、着替えてくるわ」

「そうしてくれると助かる」


 タンクトップ……はともかく、下着みたいな赤ビキニはさすがにいかんじゃろ。

 察しが早くて助かる。

 って思ったらホットパンツみたいな尻がこぼれてるの穿いてきやがった。

 それしか露出隠すのねーのかよ。

 キャスカとハティーはいつも通りで問題ないだろう。


「おぉ、レウスの父と母か!

 ハティーなのだ!」


 くそ、先走りやがったなアイツ。

 こういうのはまとめてのが良いだろうに。


「おぉ、君がハティーちゃんかっ。

 レウスとテレスからは聞いてるよ」

「聞いた通りの元気な子ね」


 さすがダイムの影響下にある人物だ。

 寛容だわ。

 よし、全員着席。



「ははははは初めましてジュリー殿下、トム殿下。

 キャキャキャキャキャスカと申します」


 キャスカさんになりきれてないな。

 しかし随分長い名前だな。


「……キャスカちゃん……かな?」

「そそ、そうです」

「はははは、緊張しなくてもいいよ。

 それに緊張してるのは私達も一緒だ」

「は、はい」

「ジュリー殿下、トム殿下。

 レウスの妻のビアンカといいます。

 この子が娘のラーナです」

「おぉ!

 この子がやはりそうかっ」

「まぁ可愛い」

「だ、抱いてもいいかね?」

「勿論です……さ、どうぞ」

「おぉ、とても可愛いなぁ」


 微笑ましい光景だが、毎回思うが赤ん坊をたらい回しの様に抱きかかえるのって、何も知らない赤ん坊からしたら恐怖でしかないのでは?

 なんたっていつもと違う事が起こるんだからな。


 あ、泣いた。


「だめねぇあなたは。

 代わって、私がやるわ」


 たらい回しきたこれ。


「よーしよし良い子ねぇ~」


 うん、泣きやまない。

 基本だよなこれ。


「まぁ、待て私がやろう」


 いや、ビアンカに返すのが一番だろう。

 ビアンカも困ってるぞ。

 ……仕方ない。


「父上、母上……どうやらラーナは、まだビアンカの腕の中が良いみたいです」

「う、うむ……そうだな」

「やっぱりお母さんが一番ね」

「ところでレウス」

「はい、なんでしょう?」

「次の子はどうするんだ?」


 次ときたか、次と。

 ビアンカはともかく、ハティーはそわそわして、キャスカは顔が真っ赤だ……。

 いきなりのキラーパスだな。

 回避できるかしら。


「父上、そういったお話は別の機会にしましょう。

 ただでさえ今日は皆緊張しています」

「しかしだな……」

「あなた、そういうのは新婚生活が落ち着いてからで良いでしょ?」

「むぅ、そうだな……」


 おぉ、ジュリーの助け船。

 ナイスジュリー。


「で、いつなのレウス?」


 …………。

 バッドジュリー。

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