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第二十五話「成長4」

 さぁてあれから早1年。

 1年経ったんだ1年!

 12ヶ月、つまり12個のポロリがある。


 下位魔石以外でポロリしたレアがこちら。


 ■特硬化が1個

 ■テクニカルマスターが1個


 以上だ。

 少ないって?

 これでも良い方だと思うがな?

 もはやハイパワーやハイスピードとかいらんし。


 ゲブラーナで発売された魔石がこちら。


 ■グロウストーンを4個(自称賢者爺から買った)

 ■スピードマスターが1個(市で見かけて即行で買った)

 ■テクニカルマスターが1個(装飾屋で買った)

 ■パワーマスターが1個(装飾屋で買った)


 そしてダンジョン潜りまくった!

 数とか数えるの忘れた!


 レア魔石はこちら。


 ■特硬化が2個

 ■特抵抗が3個

 ■テクニカルマスターが1個

 ■スピードマスターが2個

 ■パワーマスターが1個



 久しぶりのステータス公開だ。


 ―パーティメンバー紹介―


 名前:レウス

 年齢:13歳

 種族:ハーフエルフ

 職業:魔物使い(剣士)

 言語:人間言語・魔物言語・オカマエルフ言語

 レベル:150


 装備

 ■ユグドラシルの剣(右手)

 エンチャント:特硬化・特抵抗


 ■竜の剣(爪)(チャッピーの剣)(左手)

 エンチャント:特硬化・特抵抗


 ■丈夫な服(青)

 ■レジストマント(黒)

 ■ブーツ(黒)

 ■グロウネックレス(2)

 ■テクニカルマスターバングル(左)

 ■テクニカルマスターバングル(右)

 ■パワーマスターリング(左)

 ■スピードマスターリング(右)


 技

 ■飛剣・剛剣・十字飛剣・剛遠剣・カマイタチ・気操作(オーラコントロール)


 大きな鞄

 ■特製カンテラ

 ■黄金魔石

 ■青の魔石

 ■黄緑の魔石

 ■グロウストーン2個

 ■硬化のバングル

 ■上硬化のバングル

 ■ユグドラシルの枝10本

 ■ユグドラシルの葉20枚

 ■世界地図

 ■革袋(財布):284万レンジ



 名前:ビアンカ

 年齢:20歳

 種族:人間

 職業:妖艶魔人

 言語:人間言語

 レベル:138


 装備

 ■ユグドラシルのハードダガータイプ

 エンチャント:特硬化・特抵抗・パワーマスター


 ■タンクトップ(黒)

 ■ビキニ(下のみ・赤)

 ■ブーツ(黒)

 ■グロウネックレス(1)

 ■スピードマスターバングル(左)

 ■パワーマスターバングル(右)

 ■パワーマスターリング(左)

 ■テクニカルマスターリング(右)


 技

 ■飛剣・剛剣・3連飛剣・気操作(オーラコントロール)



 名前:トゥース

 年齢:28歳

 種族:人間

 職業:尻顎髭髭魔人

 言語:人間言語

 レベル:141


 装備

 ■ユグドラシルのバスタードソードタイプ

 エンチャント:特硬化・特抵抗・スピードマスター


 ■Tシャツ(白)

 ■サスペンダー

 ■七分ジーンズ

 ■革靴(黒)

 ■グロウネックレス(1)

 ■スピードマスターバングル(左)

 ■スピードマスターバングル(右)

 ■パワーマスターリング(左)

 ■テクニカルマスターリング(右)


 技

 ■飛剣・剛剣・剛飛剣・気操作(オーラコントロール)



 名前:ハティー

 年齢:21歳(おそらく9歳位)

 種族:デスウルフリーダー

 職業:幼女

 言語:人間言語・魔物言語(共に会話のみ、人間言語はまだまだ不十分)

 レベル:測定不能


 ■五分袖シャツ(白)

 ■ベスト(青)

 ■パンツ(青)

 ■腹巻(赤)

 ■靴(茶)

 ■ボンボン付きニット帽(青)

 ■グロウネックレス(1)

 ■スピードマスターバングル(尾)


 技

 ■切り裂いて噛んで切り裂いて噛んで



 何から話そうかしら?

 まずはダンジョンかな。

 高レベルのダンジョン程アタリが多かった。

 レベルの低いダンジョンにも潜ったのは、色々な魔物の特性や姿形、戦闘方法等を学ぶ為だ。

 勿論、ビアンカ、トゥースの実力向上の為にもというのもあるな。

 運が良いのか、都合が良いのか……この1年で揃えたい魔石は大体揃った。

 運が良いんだよ、きっと☆

 俺のユグ剣に特硬化と特抵抗がもう一つずつ欲しいとこだな。

 魔石がどう行き渡ってるかは装備を見てくれ。

 補足だが、ビアンカは前にも言ってた様に、パワーマスターの魔石を既に一つ持っていた。



 前に言った通り、ビアンカを力、トゥースを速さに重点を置き向上させた。

 ビアンカの力は1年前のトゥース以上、トゥースの速さは1年前のビアンカ以上になった。

 勿論、長所の部分も伸ばしてあるぞ?

 その甲斐あってかなりのレベルまで上がった。

 おそらく、150の敵でも苦戦しつつも勝てる程度には……。

 ただ、高レベルの敵がいないからそのレベルで止まっているだけって感じだな。

 二人も勇者になれるんじゃないか?

 随分簡単だな勇者。


 実力が上がったのには、それ以外にも理由がある。

 二人が気操作(オーラコントロール)を修得したからだろう。

 俺が毎日気操作(オーラコントロール)をしながら修行してたら、ある日チーンって鳴ってな。

 気操作(オーラコントロール)の修得を完了したみたいだった。

 どうやらこれも剣技に分類されるらしい。

 なので、戦士ギルドで奥義書用紙を2枚購入し、その用紙の半径5メートル以内で気操作(オーラコントロール)を発動したら、奥義書用紙が青白く光ってチーンって鳴った。

 なんなのこのふざけた音?


 奥義書用紙を修得者が持ってると燃えないのかって?

 どうやら修得者が入れた剣技に関しては燃えないらしい。

 都合が良いだろう?

 俺もそう思う。


 どうやら俺は感覚派らしく、(オーラ)についての説明が他人に出来ない。

 ギューってやってバー! って感じだ。

 うん、わからないよね。

 俺もそう言われたらキレるかもしれない。


 という訳で、本日はトゥース先生におこし頂きました。


「おいっす、トゥースってもんだ。とりあえずレウスに話せと言われた(脅された)んで(オーラ)の説明をさせてもらう。(オーラ)は下腹部……あれだ、丹田(たんでん)ってとこから発生する。1人でコントロールするには非常に難しく、レウスの奥義書がなければ会得は無理だったろうな。剣技の場合は主に剣先にオーラが行くようになってるんだが、レウスが編み出したこの気操作(オーラコントロール)は身体の全体に行き渡らせる事が可能だ。当然、身体全体を覆う(オーラ)は消費が激しくて、普通の人間なら30秒ともたないと思う。因みに、気操作(オーラコントロール)を習得した直後、俺とビアンカは1分持つか持たないかだったかな? 勿論これは現段階でも2分位だ。戦闘で使えるものじゃねぇ。だから、気操作(オーラコントロール)を使い、全身ではなく身体の部分部分に(オーラ)を移動させて戦闘をしている。レウスの指示で俺は脚、ビアンカは腕に(オーラ)を移動させて戦っている。これなら結構もつんだ。驚いた事に、気操作(オーラコントロール)は上位眷族以上の限られた魔物も使えるんだ。ハティーはそれをどう使ってるのかわからないが、人化は(オーラ)が関係しているらしい。……っと、こんなとこでいいのか?」

「うん、もう帰っていいよ」

「ひでぇだろっ!」


 くそ、もっと噛んだり緊張したりすると思ったのに、あいつカンペなんか用意してやがった。


 あぁ、トゥースのレベルの141はビッグウイングダイルを倒したんだ。

 トゥースが剛飛剣……まぁ威力の強い飛剣だな。

 それでビッグウイングダイルの片羽を落として、落ちて怯んだ所を仕留めたそうだ。

 因みに剛飛剣はちゃんとした剣技だぞ?

 俺も使えるが、飛剣の威力の約1.7~1.8倍位の威力だろう。

 十字飛剣あるから俺はいらない。


 そしてビアンカのレベル138は、どこだったかのダンジョン……特抵抗の魔石があった場所にいたボス「ブジン」を倒した時のものだ。

 ブジンは戦国時代風の赤い甲冑を着こみ、赤い目で常時怒った表情の奴だ。

 武器は勿論……バスタードソードだ。

 違和感はんぱなかったわ。

 ブジンの叫び声が特にな……。


「シャラップ……シャラップ!」


 お前が黙れよ。


 俺がビアンカの跳びはねる癖を調教し…………なんか言い方がエロいな。

 まぁ、小技で攻めたビアンカの圧勝だった。

 ユグダガーでバスタードソード叩き折った時はワロタ。


 ブジンが「シャララララ!?」とか言ってた。

 歌をうたお……いや、なんでもない。


 ハティーにも戦い方を色々指導し、爪攻撃主体の戦い方を覚えさせた。

 そして聞いて驚け、なんとハティーの奴1年間ずっとあの姿のままだ。

 どうやら人化や獣化に(オーラ)を使うだけで、維持に関しては消費しないようだ。

 かなり人間の姿が気に入ったみたいだな。

 人間言語を覚え……まぁまだまだな部分もあるが、社会にも少しずつ適応してきた感じだ。

 金の仕組みを理解し、狩った獲物の毛皮なんかを換金し、201号室にたまに泊まってやがる。

 人間言語教えなければ良かったぜ……。


 それ以外には……そうだな、ゴリラ長に《ゴチョウ》、虎長に《マイガー》と名付けた。

 安直だろう?

 許してくれ。


 だが二人は喜んでたぞ?

 ゴリラ娘には名前は付けてない。

 ハティーの件があるから魔物のメスにはあまり近づいてない。

 ゴチョウからいつも「ムコニコイ」と言われてるが、無視だ無視。


 人肉大好きマイガーちゃん達の食事の件だが、これは超簡単だった。

 ゲブラーナで売ってる、饅頭の様な名産品「ミルキィ」があいつらの口に合ったみたいだった。

 甘そうな名前だと思って食ってみたら超辛かった。

 唇が腫れ上がるかと思ったわ。

 マイガー曰く、『まじうまい』だそうだ。

 食費はあいつら自身で稼ぐんだ。

 魔物以外の動物を狩り、それを換金所に持って行く。

 そう、魔物がゲブラーナに入れるようになった。

 勿論、西の森の魔物限定だがな。

 町に入りたい奴には首輪というか……なんか木製の通行証みたいなのが首から下げられ、決められたルートのみ通っていい事になった。

 行く場所は換金所と饅頭屋のみだ。

 住民の不安も懸念されたが、ダイアン、ナザー、ブルーム王、ナディア等の働きにより、事無きを得た。

 むしろ興味をもって見物に来る人の方が多かった。

 そのルートはちょっとした観光名所となっている。


 ブルーム王が魔物の軍とか考えそうだったから、予めやんわりと釘を刺しておいた。

 そしたらあいつ「なんでわかったの?」って顔しながら、「そんな事はしない!」とか言ってたぞ。

 ……にゃろめ。



 西の森の魔物強化訓練を決め、任意で参加する全員を俺が相手している。

 そしたら魔物の訓練だってのに物好き共が集まりやがって、ビアンカ、トゥース、ハティー、ダイアン、ロンド、ナザー、戦士ギルドの暇な奴等、ナディア、ブルーム王まで来やがって、全員で俺に襲いかかってきた。

 これはイジメだろう?

 まじ、皆のニヤニヤした顔を見た時は、流石に顔が引きつったわ。

 戦士と混じって戦うブルーム王の存在はなかなかシュールだった。

 少しの距離はありながらも互いに笑いあえる間柄にはなった。


 しかしこれはかなり良い修行になったぞ。

 無手で皆の相手するの怖すぎ……とか思ってたけど、鞘に入ってる状態でも魔石の効果はあるらしく、気操作(オーラコントロール)との併用で、ダメージを受ける事はほとんどなかった。

 皆の無駄を指摘するだけで、すぐ修正し連携に磨きがかかる。

 つまり指摘するだけどんどん強くなるんだ。


 とりあえずあいつら卑怯だ。

 ゲブラーナの兵士もたまに参加してくるんだ……。


 泣くぞ?

 まじで。


 その甲斐あってか、ゲブラーナの戦士ギルドの平均レベルは110まで上がった。

 ダイアン、ロンドに至っては130台だ。

 戦士が死ぬって機会がほぼ無くなり、ダンジョンの競争率も激しくなった。

 良い事なのか、悪い事なのか……。

 兵士達の錬度も士気も上がり、ブルーム王もご満悦だ。

 俺は町でもちょっとした有名人になり、色んな意味で子供扱いをされなくなった。

 特権が無くなった気分だ。

 まぁ、そんなのはどうでも良い。

 強くなれればそれでな。


 エルフ言語を修正したいんだが、ナディアと時間があまり合わず、うまくいってない。

 くそ、あのオカマめ……と思い、久しぶりに馬刺しを食った。

 少し涙の味が…………しない。

 覚えてろよ?


 カンテラの特許を取ったガルムの爺はというと……。

 激変した。

 人は金を持つとここまで変わるのかって感じだ。


「ゆーはアレ? エンチャッちゃう感じ?」

「あぁ」

「ゆー、これ刃こぼれってるよ? ついでに直しとくYO」


 ……腕は良いままだが、あれは奥さん逃げるんじゃないか?

 いやしかし金はあるからな……。


 チャッピーカンテラ好評発売中だ。

 中央国でも連日量産されてるとか?

 やはり俺が特許をとれば良かったか……。


 最後にグロウストーンか。

 俺は第二段階、他の三人は第一段階まで成長した。

 どうやら修行では成長しないみたいだな。

 魔物を狩れば経験値が溜まってく感じなんだろう。


 さて、そろそろエヴァンスに一旦帰らなくてはならない。

 この1年で金は沢山使った。

 勿論、討伐の収入もあったが、大きな買い物をする時、出費はやはりマイナスだ。

 ユグ枝も10本にまで減ってしまった。

 ユグ葉は干からびるかと思ったら、そんな事はなかった。

 凄い生命力、さすが聖なる木だな。


 で、そろそろ帰って勇者について本気で考えようって時に、戦士ギルドである人物に出会った。



 めちゃくちゃガタイの良い爺さんだった。

 顔は(しわ)だらけだが、眼光ぱねぇ。

 眉は太く長く全部白髪で、髪はかなり長く髭ももじゃもじゃ。

 紫色のローブみたいなのを着ていて、顔は……というか体格も含め、神話に出て来るポセイドンかトールか……って感じだ。

 なんだあの腕は……まるでアン○ェインじゃないか……。

 あんなのいるなんて俺知らない!

 背は195位かな?

 俺も160くらいにはなってるはずなんだが、見上げる程おっきい爺さんだ。

 威圧感が……やばい。


 ダイアンが近くにいたが、緊張でめっちゃ固まってる。


「あ、レウスさん……あの、こちらの方がレウスさんデス」


 最後のデスは怖いなおい。

 確かにその緊張はわかる……俺も今色々と縮みあがってる感じだ。


「君がレウス君か……」


 声ふっとっ!

 噛み殺されるんじゃ?

 死ぬ?

 死んじゃうの、俺!?


「はじめまして、れうすです」

「うむ、中々良い目をしている」


 嘘だろ?

 淀みまくってるはずだ。

 こんな捻くれて生意気なガキ、そうそういないわ。


「私はマイムマイムだ」


 ベッサッソン?


「レウスサン、この方は西の国の戦士ギルドのギルドマスターでアリ、勇者ランキング23位のお方デス」


 所々に緊張が見てとれるぞダイアン。

 そうかこれが戦士ギルドのマスター……………………これが23位だと?


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