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転生したら孤児になった!魔物に育てられた魔物使い(剣士)  作者: 壱弐参


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第百三十六話「26万秒」

 剣を抜いたデュークに立っててもらったら、皆静かになって整列までし始めたので、とりあえずデュークには門番をやってもらってる。


 ようやく会議室です。


 ルミと気絶してるタジョウマルには、牢屋という名のスイートルームに行ってもらい、会議室には俺、スン、ラーナ、アーク、テレス、ガディス、リュウリュウ、ザーボン、レッド、そして利休だ。


「リュウリュウ、無事かい?」

「あぁ、楽しい一時を送っているよ」

「楽しいだぁ?」

「きゅきゅーい♪」


 天狗スンLOVE。


「……こうして見ると中々愛らしいな」


 当然だ、俺のスンだぞ?


「師匠、いかがしましょうかっ」

「リュウリュウ、マサゴの件はもういいのかい?」

「保留だ、()の私にはそれ位の自制は利く」

「ほぉ、仇を前に凄ぇじゃねぇか」

「アークはやってないわっ」

(わたくし)はそんな指示出しておりませんわ」

「えーっと、かくかくしかじかです」


「……アンチだと?」

「アークと同じで証拠がありません。

 なのでマサゴさん本人から聞く事にします」

「おいおい、マサゴは――」

「レウス・コンクルードなら治せる。

 ……そうだったね、レウス君」

「まずユグドラシルの木を治さなければ話になりません。

 期間は後6日です」

「剣人、何故6日なのかね?」

「確かにわからないね、何故なんだい!」

「それまでに治さなければ、俺がハーピークイーンの旦那になって、食い殺されなきゃならない約束をしました」

「はっはっはっは、あの時話していたのはその約束か」

「もう、パパは何人奥さん作るつもりなのよっ」

「ハーレムに人数制限はないからな、剣人が決める事だ」


 青いのはちょっと……。


「……ユグドラシルの木をハーピーに提供すると?」

「良い住処と用心棒にもなります」

「おぉ、ユグドラシルの木の守護者ですかっ!」

「良好関係を築ければリンジさんが言ってた、新しい交通システムが構築できます」

「とんでもねぇな、ハーピーに人間を運ばせる気かよ」

「一定期間は神者ギルドの人間がハーピー便を利用するようにします。

 そうすれば、その後に一般の方も安心して使えます」

「はたしてあのハーピークイーンが折れるかどうかだな」

「ユグドラシルの木の守護者……これの守護者を我々でする約束を取り付けます」

「外敵から恐れなくて良いというのは、どんな動物にとっても安心出来るものだ。

 なるほど……考えたね、レウス君?」

「ユグドラシルの木が復活するには後3日半はかかります。

 それまでにガディスさんとザーボンさんには相方の召喚士の説得をお願いします。

 もし不可能であれば、ユグドラシルの木までお連れください」

「……この2人なら大丈夫だ」

「それを聞いて安心しました」

「へん、舐めんなよ?」

「あぁ、久々にやり甲斐のある仕事だ!」

「……俺はどうする?」

「マサゴさんを連れて来てください」

「……リュウリュウ、良いのか?」

「…………これを機に我々の仲は、より堅固なものとなるだろう」

「ふっ、わかった」

「早くミノリさんを安心させてあげたいですからね」

「きゅきゅーい♪」

「……感謝する」

「お兄様、ジャコールはいかがしますの?」

「アークとラーナ、そしてテレスに交渉してもらう」

「師匠、それでは、神者ギルドと手を組むという事を信じないのではありませんかっ?」

「レッドさんには、ついでにリュウリュウさんの部屋から親書をとってきてもらいます。

 それでアークっていう、こちらのトップが出て行けば、ある程度の話にはなるだろう。

 あ、ケミナと利休さんにも行ってもらおうかな」

「わかった、外にいる暇な奴らを連れて行けば、あちらの信に足りる事が出来るだろうな」

「パパ、前に言ってた魔物達の事は?」

「状況が変わったから最後になるかもしれんが、勿論忘れてない。

 利休さんにはジャコールに行ったついでに声をかけてもらいます」

「剣人、仮にも元神をこき使い過ぎじゃないか?」

「やり甲斐があるでしょう?」

「ふっ、楽しそうではあるな」

「お願いします」

「おいレウス!」

「呼んでないぞレイヴン」

「にゃろう……」

「嘘だ嘘、仕事があるぞ」

「き、聞いてやってもいいぞ!」

舞虎(まいこ)さんと一緒にエルフの里を探してくれ」

「……この時期に必要なのか?」

「出来るだけ早い方が良いです」

「……何をするつもりかね?」

「魔界で生きていける里ですよ?

 戦力は十分でしょう」

「読めないものだね」

「閉じた魔人門ですが、また開こうと思ってまして」

「おいおい、そりゃ勿体ねぇぜ?」

「その戦力があれば、魔人門はもっと強固に出来るんですよ」

「……ま、まさか魔人門にエルフの里を!?」

「良い移住先だと思うんですよね」

「あんな危険な所に住むとは思えないよ」

「だからこそのジャコールとの休戦ですよ」

「「「……?」」」

「東の国と繋がっている中央国、南の国は資源が非常に豊富です。

 なので東の国とエルフの里に太いパイプをもって頂きます。

 そしてそのエルフの里とジャコールを繋げる事により、ジャコールが豊かになります。

 ジャコールとエルフの里を協力体制にする事により、上手い相互関係を築ければ最高ですね」

「……か、考えが壮大過ぎて俺にゃ付いていけねぇよ」

「これに関しては時間のかかる事ですが、全てのポイントに利が出来るでしょう?

 起点となる東の国のリア王には、既に魔人門の閉門っていう前金を払ってますからね。

 さらに強固になるとわかれば必ず協力してくれると思います」

「「「…………」」」

「中々に妙案だな、剣人」

「さっ、皆さん仕事してください。

 誰でもこき使いますよ!」

「なるほど……魔神の本当の意味がわかった気がするよ」

「……どういう事だ?」

「文字通り、魔物から神まで……だよ」

「「「?」」」

「全ての者に等しく手を差し伸べる者……という事だよ」

「昔の人はそんな事まで考えて名前を付けませんよ」

「考えずとも感じるものだよ」

「リュウリュウも良い事言うじゃないっ♪」

「師匠の素晴らしいところをよくわかっていますねっ」

「むず痒くなるからやめてください」

「ふふふ、怒られてしまったよ」

「出来るだけ早くやらなきゃ、エヴァンスが混乱しちゃいますから急ぎましょう」

「わかったよドン君!」

「しゃあねぇな!」

「では行くか……」

「ふむ……では私は、ビアンカ君の「ドキドキ☆ハラハラ、ビアンカとトゥースの珍道中」というのを聴きに戻るとしよう」

「……暇そうですね」

「久々の休暇だ、有意義に使わねば勿体無いだろう?」

「有意義……ねぇ」

「古の戦士の考えや戦力や戦術……これを生で聞ける機会はあまりないと思ってね」

「物は言いようですね」

「ふふふ、では失礼しよう」

「…………剣人、あれは中々面白い王になりそうだな」

「まぁ、元々王みたいなものでしたからね」

「それでは、私もそれを聴いてこよう」



 …………。








 はい、ユグドラシルの木であります!

 お供はスン、チャッピー、キャスカ、マカオ……そう、初期メンバーであります!


「懐かしいわねぇ〜♪」

「レウスレウス!

 治ったら遊ぼうね!」

「何をどうして遊ぶんだよー」

「か、考えとくっ!」

「よし、私と勝負だスン!」

「きゅっきゅいー!」

「ほんと皆強くなったわね〜♪」

「まだ我のが強いもんね!」

「あぁ、チャッピーとマカオも強くなったよなー」

「デュークちゃんに死ぬまで遊ばれ続けたから、嫌でも強くなるわよ〜♪」

「神速ぅ、神速ぅううっ!」

「きゅきゅきゅきゅー!」

「ところでスンちゃんは、剣以外に手拭い持ってるけど、あれはキャスカちゃん用かしら?」

「一瞬の隙を突いて優しく鼻を拭いている。

 中々に技術力の高い動きだな」

「聞こえるように言うなよー?

 また泣くぞー?」

「もう泣いてるわよ?」

「拭く箇所に両目が加わったからな、スンも本気だぞ」

「あら、少し手数が足りなくなってきたわね〜」

「キャスカも泣き止んできただろー?」

「ホントね」

「そうなるとスンの方が速くなるぞ」

「大丈夫だー、また泣くからー」

「あ、スンちゃんがまたキャスカちゃんの両目を拭き始めたわね?」

「そうなるとキャスカの方が速くなるぞ」

「泣き止んできたろー?」

「ホントね」

「そうなるとスンの方が速くなるぞ」

「また泣いたわ」

「うん、もう泣き止まないんじゃないかー?」

「……ホントだわ」

「む、スンがわざと隙を作り始めたな?」

「スンは優しいからなー」

「あ、キャスカちゃんの攻撃がスンちゃんに入ったわね」

「大げさに倒れて「参ったー!」って看板出してるだろー?」

「正解よ」

「レウス、何で見てないのにわかるの!?」

「勘だ勘ー」

「こんな穴奥の傷口なんてよく見つけたわよね〜?」

「皆で土遊びしたからなー」

「レウス、治ったー!?」

「3日はかかるって言っただろー」

「……レウス、治ったー!?」

「んー、26万秒数えたらもう一回聞いてくれー」

「わかった!」

「そういえばアジトでハティーちゃんは何してたの〜?」

「あぁ、一瞬とはいえど、皆の命を危険にしたからなー。

 反省中だー」

「その反省が、あの辞書1冊丸写しなの〜?」

「やっぱり言葉の意味って大事だからなー」

「じゅー、じゅーいちー、じゅーにー……」

「レウス、私も何か手伝うぞ!

 その……神速で!」

「そうかー、そしたら、スンと一緒にここら辺の整地を頼むわー」

「きゅきゅーい!」

「わかったぞ!」

「アタシも暇ね〜」

「マカオはー……大丈夫だとは思うけど、ダンジョン内の根っこ見てきてくれるかー?」

「は〜い、任せて〜♪」

「にじゅーごー、にじゅーろくー……万!」

「チャッピー君、ズルはいけませんよー」

「に、にじゅーしちー……」







 1日経過。


「きゅーまんごせんにじゅー……」

「レウス~、ダンジョン内でスンちゃんが色んな場所まで入ってくれたけど傷口とかは見つからなかったみたいよ~♪」

「了解だー」

「きゅーまんごせんにじゅーろくー……万!」

「チャッピー君しつこいですよー」

「す、数字が我を蝕んでく……」

「もうちょっとカッコいい状況の時にそういった発言をしましょうねー」


「レウス、私はホントに隣にいるだけで……いいのか?」

「眠くなったら膝を借りるからな。

 その素晴らしい腿のために両足回復(ヒール)を発明したんだよ」

「が、頑張るぞ!」

「きゅっきゅーい!」

「お、飯の時間か」


 とりあえず穴倉から脱出。


「今日は馬刺しよぉ~♪」

「おぉ、我、馬刺し久しぶりだぞ!

 きゅーまんまんごせんななじゅー……」

「普通の26万秒より長くなりそうだな」

「こ、これが悠久の時……」

「馬刺しを舌に上にのせながら言うセリフじゃないな」

「きゅきゅきゅ!?

 きゅーきゅいー!」

「ほぉ、昨日より水場の水が美味くなったか」

「ユグドラシルの木が復活の兆しを見せてるのかしら~?」

「我も早くユグドラシルの葉を食べたいものだ」

「あれ、ハーピー達に場所明け渡すんじゃないのか?」

「客用のスペースだけは確保しておきゃいいべ」

「なぜあんなのに我のお気に入りスペースを譲らなければならんのだ」

「頭が良くて物分りの良い人だったぞ?」

「えー、あの分からず屋がー?」

「あぁ、多分チャッピーより物分りが良い。

 勿論、スンには勝てないけどな」

「きゅいっきゅ!」






 2日経過。


「じゅ、じゅーさんまんにせんごひゃく……ななじゅうにー!」


 思ったより頑張るもんだな。

 でも、1秒数えるのに1秒以上かかってるから、あまり進まないだろうね。

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