オール電化と太陽光パネルと蓄電機 電力事情の今と昔
第1章 何故太陽光パネルを付ける家庭があるのか?
第2章 太陽光パネルをつける家庭の条件とは?
第3章 売電がなくなるから2019年現在なら付けたほうが多分お得
第4章 そもそも売電って何?
第5章 売電できなくなったら太陽光パネルの価値はどうなるの?
第6章 2019年の千葉を襲った台風の影響で自家発電が見直されつつある
第7章 蓄電池って何?
第8章 蓄電池は車にも付けられる
第9章 実は家庭のエネルギーを電力で賄うオール電化というシステムもある
ここから物語風
第10章 オール電化を売る場合はどうするのか
第1章 何故太陽光パネルを付ける家庭があるのか?
太陽光パネルとはソーラーパネルを使って家の電力を発電することができるシステムの事です。モニターで電力の監視も可能です。太陽光をエネルギーにするので発電するには南国のほうが効率がいいそうです。実際九州等を中心にメガソーラーという電気を発電して儲ける会社などもある。逆に東北や新潟、北海道などの寒い地域は太陽光との相性が悪いともいえる。逆に雪を使って発電する方法もあるらしいが専門家ではないのでこの辺は軽く触れる程度にしておく。風力発電、振動発電、地熱発電などと並ぶクリーンなエネルギーですが意外とその認知度は低い。家の父親は太陽光のパネルを販売する仕事をしていたので私も少し理解できるようになりましたが、一般の人はあまり知らない可能性があるかもしれないと思い文章にしてみようと思った。色々条件がややこしいのですが条件が整ってさえいれば非常に有効な発電手段なのでその流れをなぞらえながら説明させていただきます。
第2章 太陽光パネルをつける家庭の条件とは?
屋根の向きや形によって付けられるかどうかが決まってくる。一般的には太陽光は南側を照らす時間が長いので南側に向いた屋根になっているほど発電効率は高い。家の父親も南向きの屋根のある家をカーナビに登録して営業をしているようです。値段はピンキリです。ただ、従来は100万円ぐらいのローンを組める人に売り込んでいたようです。その為パネルをつけたいというお客さんがいてもローンの審査が通らないとパネルをつけられなかったそうです。昔はかなり高かったですが、数年前までは補助金なども出ていたので結果的にはお得になるケースもあったようです。現在は条件付きでただで付けられるケースもあるようです。補助金が出るケースは自治体などが推進していない限りないようですが、売電という国が電力を買い取る仕組みがあったのでつけるメリットがあります。ただ、2019年11月にこれがなくなるので今後どうなるか解らない業界のようです。
第3章 そもそも売電って何?
太陽光パネルなどを使って家庭で発電した電力を電力会社が買い取るシステムです。これ終わる期間を卒FIT問題と言ったりもするそうで、関係者の間では結構話題になっています。
【FIT(再生エネルギー固定価格買取制度)】とは?!
再生可能エネルギーで発電した電気を、一定価格で一定期間、電力会社が買い取ることを国が約束する制度。設備投資に高い建設コストがかかる発電設備の普及を、より促進するために発足された制度です。
この法律は民主党政権の野田総理が総理大臣だったころに可決した法律です。2009年から施行された法律ですが2019年で電力の買取は大幅に安くなるというのが業界の見通しです。ただ、国との契約が切れる期間なので民間レベルではまだ買取が続く可能性もあります。太陽光パネルは早い時期につけた人のほうが売電の価格が高くなっています。2009年当時は売電の価格が1kw毎に48円でしたがパネル自体も高かったのでお得だったかどうかは微妙なところです。年間2円位の価格でその後徐々に下がっていき、2019年現在は1kw毎に24円になってしまいました。売電に関する法律は2019年の11月が締め切りです。この文章が仮に世の中に出たころにはもう終わってしまっていると考えたほうがよさそうです。ただし売電の保証期間は10年なので2019年に売電を始めた人も2029年までは保護されます。詳しい条件は確認しきれませんでしたが、パネルの容量が多いと20年の保証になるケースもあるようです。今問題になっているのは初期のうちに買った人たちの売電期間が終わる事が卒FIT問題などの形で騒がれているようです。こうした業界と縁のない人たちの間では令和元年などのといった感じでお祭りムードですが実は太陽光発電をしている人にとっては色々ややこしい問題が到来する年なのかもしれません。
第4章 国の決めた売電がなくなるから2019年11月までなら付けたほうが多分お得
前章でも触れましたが重要な事なので繰り返します。2019年11月までに太陽光パネルを屋根につけないと国の法律で決まった売電制度が利用できなくなります。厳密には法的手続きや工事期間の問題もあるので10月中旬ぐらい迄が締め切りかもしれません。2019年11月までにパネルをつけて法的手続きを行えば国の決めた売電を10年間受けられます。パネルの条件によっては20年になるようですがこの辺はほんと複雑でわかりにくい。
第5章 売電できなくなったら太陽光パネルの価値はどうなるの?
現在の所売電期間が終わっても電力の買取をすると名乗り出る業者が確認されているので全く価値がないものになるという事はなさそうです。ただし、価格は相当安くなると予想されます。しかし、太陽光パネルの一番のメリットは家庭で発電ができるので停電などの際にも電力が使えるという強みがあります。電力会社から電気を買う必要がないので電気代がかからないのです。これは企業などでもメリットになりえる話です。拠点を分散することで複数の拠点でデータを管理することでデータの紛失を抑える事にもつながります。
第6章 2019年の千葉を襲った台風の影響で自家発電が見直されつつある
2019年の9月8日から9日にかけて千葉県を直撃した大型台風15号の話題が今この文章を書いている間もニュースなどで流れている。電力会社とはいっても大きな電線を切られてしまったりすると電力の供給が難しくなるようだ。その為これを教訓に電力を自営するという考え方が必要になってきた時代になりつつあると考える必要があるかもしれない。太陽光パネル自体が壊れたケースもあるかもしれないですが、恐らく保険に入っているケースが多いので壊れても保険などに加入していれば修理してもらえると思われる。でも自宅の電力を維持するには実はまだ足りないものがあるのだ。それが何なのかを次の章で説明する。
第7章 蓄電池って何?
電力が売れないなら蓄えて家の電力で賄うという目的で作られたのが蓄電池だ。太陽光パネルで発電した電力を蓄電池に蓄えることで家の電力を貯めておくことができるのだ。携帯電話でも非常用バッテリーなどが存在して結構売れていますが。それを大規模にしたのが蓄電池という説明も出来そうです。価格はピンキリですが、蓄電量が多いものほど重さや値段が上がるようです。なお、2019年現在蓄電機には設置すると補助金が出るようになっているようです。
第8章 蓄電池は車にも付けられる
太陽光発電で発電して蓄電池で電気を貯め、蓄電池で貯めた電気を家庭で使ったり、電気自動車の電力に回したりする。そういう技術も既に実用段階に入っているようです。売電は今後どうなるか解りませんが、家庭で貯めた電気を家庭内で使ったり、車の動力源に使うという時代はもう始まっているのです。車はガソリンで動くというイメージが強いかもしれませんが、ハイブリットカーという電気とガソリンを組み合わせた物が現在結構売れているようです。ブレーキを踏むとその間に発電してくれたりもします。純粋な電気自動車もありますがいざ電力がなくなると動かなくなるため現状ではハイブリット車のほうが有効なようです。ちなみに筆者は自動車会社で働いていたことがありますが、従来型のガソリン車を作るよりハイブリットカーを作ったほうが良いという助言を残して退社しています。
第9章 実は家庭のエネルギーを電力で賄うオール電化というシステムもある
実はこっちのほうが昔からあるのですが、家庭で電力を補える今だからこそ真価を発揮するようになったと言えそうなので説明していきます。
オール電化とは従来ガスでやっていたものを電気で行うように切り替える事です。具体的にはガスコンロを電気で温めるプレートのようなものに切り替えたり、お風呂のお湯を夜間の電力を使って沸かすというものが主流だった。従来は電力会社から買った電力を元にして行われていたが、ソーラーパネルと蓄電機の組み合わせによって家庭の電力で補えるようになっているようです。ガス代がかからなくなるのは結構大きなメリットと言えそうです。実際我が家でもオール電化は使っていますが、ガスコンロと比べて掃除がとにかく楽です。家には太陽光パネルや蓄電機は無いので一般的な電力を使っています。お風呂のお湯に関しては夜間の電気代が安いので夜間にお湯を沸かす仕組みになっています。ですが、パネルや蓄電機をつけている家庭であればコストがかかることはなさそうです。いつでも好きな時に電力を使えるのは非常に有意義な事なのです。
第10章 オール電化を売る場合はどうするのか
某工事メーカーの契約社員として所属する松本竜二(65歳)は悩んでいた。彼の仕事は完全に成果報酬制で売った分だけお金がもらえるという契約で会社に所属している。商品を売るのは一般家庭でいわゆる飛び込み営業になる。あまりいいイメージを持たれにくい職だが彼はそれに対してお客さんと自分がWINWINの関係を築ければいいと考えているのでそのことを後ろめたいと考えて仕事をしているわけではないようだ。
ガス代が減って電力のみで家庭を守る手段としてオール電化という商品があるのだがいまいち世の中の人がどの位お得になるのか知らない事にどのようにアドバイスするべきか悩んでいるようだ。
「売りたいけどあんまり得体のしれないものだとやっぱり買ってもらうのは難しいよな。ほんとにお得になったかはつけてみないと実感できないだろうし。ただ売るだけじゃなくてお客さんの事も考えて売るにはどうしたものか」
そうつぶやくと松本は何故か電機屋に向かった。実は電気屋の店員とコネクションがあり商品を優遇して売ってもらえるようになっているのだ。続けて商品を買ってくれるお客さんには電気屋もサービスがいいらしい。
「いらっしゃいませ」
電気屋の店員の佐藤が松本に声をかけてきた。
「実はオール電化を売りたいんだけどなんか他の商品と一緒に売ったほうが効率がいいと思ったんで今売れている電化製品を調べに来たのだ。」
「掃除機なんかは結構人気ですね。エアコンやテレビや洗濯機なんかも欲しがる人が多そうだね。」
「それはそれで愛艇に応じて頼みたいけどできれば安いもので頼みたい。」
「電球なんかもありますよ。LED電球が発明されてから電球がすごく長持ちするようになっていますけど意外と家全体の電球を変えるのは手間がかかるからやってもらったら喜ぶかも。」
「それ採用。早速試してみよう。」
佐藤の意見を参考にして松本はプランを練ることにした。
「まず困っていることを聞き出してそれを割引価格でプレゼントするからオール電化を買ってくださいとお願いしてみよう。ついでにLED電球の話もしてこれはあんまりコストがかからないからタダでやってあげても大丈夫だろうな。」
松本はプランを練ったうえで会社とも調整し営業に行くことにした。やや震えつつもお客さんの家のある玄関のインターホンを鳴らす。
「すいません。オール電化の販売をしているのですがご興味ありませんか?ガス代がかからなくなるのでお得ですよ。」
「あーあんまりややこしい話は聞きたくないのでいいです。」
「解りました。もしご興味持たれましたら名刺をお渡ししますのでご連絡ください。」
(やっぱりそうなったかまあ次々行こうかね)
そうなのだ。営業に行っても話を聞いてくれるのは200件に1件ぐらいと言われている。また、平日は主婦がいることが多いので旦那さんに決定権がある場合話を改めて休日にしなければならないというのも厄介なところだ。
じゃあ次はLEDも使って攻めてみるか。
「こんにちはオール電化の販売をしています。セットでお家の電球もLEDに交換できますがどうですか。」
「ちょっとイメージチェンジしてみたいと思っていたので話を聞きましょうか。」
松本はお客さんの家に上がることを許された。
「素敵なお家ですね。ご出身はインドなのですね。景気はよろしいのでしょうか?」
実はお金は結構外国人のほうが持っていたりすることが多い地域もあるようです。日本人より勤勉な人が多いので意外と稼いでいる人が多いようだ。
「無遅刻無欠勤でやっているのでそれなりに儲かりますね。ただ、結構ハードな仕事だから愚痴をこぼしたくなるところがあるのでせっかくなら話を聞いてもらいたいと思いあがってもらいました。」
営業とは本来売り込みたいものとは別の理由で話を聞いてもらう事のほうが多いらしい。
「で、オール電化にすると具体的にどんなメリットがあるのですかね?」
「ガスが不要になりますのでガス代がかからなくなります。ガスコンロと比べてIHクッキングヒーターという平らな代でお鍋を使うので掃除が楽です。お湯を沸かすときは夜間の安い電力でお湯を沸かすのでコストが大分削減できますね。」
「妻がガスコンロの掃除は確かに手間がかかって嫌がっていたからちょっと興味持ってきましたよ。掃除が楽なのは本当にいいね。」
「LEDの話もしましょう。ご家庭で使っている電球をLEDに買えると電気代や耐久度が上がるので結構経済的です。ぜひ一緒に試されてみてはどうですか?もちろんお客さんの自由ですので。