表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

昔は、“躾”とか言われて、あの時は大変お世話になりました! ただね先生、今では同じ事をしたら? 虐待になるんだよ、だから復讐に来たんだ!

作者: 七瀬








俺は昔、お世話になった先生に久々に挨拶にやって来た!




『先生、随分とお久しぶりです!』

『おう! 大島か? 随分と立派になって、、、!』

『いやいや? あの時は、先生に随分とお世話になりましたよ、

“躾”と言われて、よく殴られましたし。』

『人聞きが悪いな、それはお前がちゃんと宿題をやってこなかったから

そうなったんだろうが。』

『まあ、そうですね! でもね先生、今だったらあの時と同じ事をやったら?

幼児虐待とかになるらしいですよ。』

『“時代が変わったよな! 今の先生方は難しい世の中になったよ。”』

『“やっぱり今でも、先生は言うことを聞かない子供には躾をする方がいい

と思ってたりするんですか?”』

『勿論! 俺は教育者として、子供に手を出す事は構わないと思っている!』

『“子供が泣き叫ぼうがいいって事ですか?”』

『“あのな、そういう言い方が誤解を招くんだ! 暴力じゃない、躾だよ。”』

『躾、そういやって僕もよく先生に殴られたな~! 頭にはタンコブが何個も

デキて! 本当に痛かった。』

『毎日毎日、懲りずによくもまあ~宿題をああも忘れるもんだー!』

『ビンタもげんこつもグーで殴る事もありましたよね。』

『幼い時の躾は大事な事なんだよ! 大人になってもそういう奴は絶対に直ら

んからな!』

『“そういう決めつけ! 僕は嫌いでした。”』

『・・・えぇ!?』

『“先生、今日! 僕が何故? 先生に会いに来たかお分かりですか?”』

『“俺にお世話になったからじゃないのか?”』

『アハハ~アンタはめでたい先生だな~! そんな訳あるか!』

『な、なんだと、、、!?』

『“やっと今日! 僕はアンタに復讐ができるんだ!”』

『・・・復讐? な、なんで?』

『40歳になっても、ずっと僕はアンタに受けた躾とやらを、一度も忘れた

事がないんだよ! 恨みってこの歳になっても消えないもんだな!』

『何を馬鹿げた事を言ってんだ! 俺のおかげで、こんな立派な大人に

なれたんだろうが! お礼を言われても恨まれる事は俺はやってない!』

『“先生の、そのものの言い草! 僕はずっと嫌いだった。”』

『・・・お、大島、』

『“死んでくれますか?”』

『な、なんで! 俺のやり方のどこが悪かったんだ? 俺に分かりやすく

教えてくれないか! 俺はお前の将来の事を考えて、あの時はあれが正しい

と思ってやったんだぞ!』

『正しい? いつの世も、あれは正しくないよ! だから僕みたいな殺人犯

が一人またひとりと増えてんだろうが!』

『た、頼む! 俺を殺さないでくれ! つい3日前に、孫が産まれたばかり

で、まだ俺はお爺ちゃんらしい事をあの子にまだしてやれてないんだよ!』

『“躾でもしたらどうだ! あの時の僕にしたようにな!”』

『こんな歳になって、復讐なってみっともないぞ! やめるなら今しか

俺はないと思う! 気が弱いお前に俺を殺せる訳がないだろう、なあ!』

『“黙れ! この虐待教師が、、、!”』

【グサッ】

【・・・アァ、ウッ、ガ、ブッ、、、ウ、】


『“切れ味のいいサバイバルナイフだなー!”』

『・・・お、お前な、ウッ、これで、満足か、、、』

『まあまあだね、まだ満足はしてないけどさ。』

『お、お前、な、ッ、、、』

『“サヨウナラ、先生!”』

『・・・・・・』

 







・・・僕の復讐はまだ終わっていない!

他にもまだ少なくても5人は、ああいう先生が居たからな!

“あの時居た! 僕に躾をした先生に復讐をしないと僕は満足した

とはいえなんだ!”

あの時、僕に躾をした残りの5人の先生皆、僕は殺すよ。

“それができた時、僕ははじめて復讐を終え満足するだろう。”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ