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詩集:青空なき獄中の記

天から唾が

作者: 歌川 詩季

「唾」や「よだれ」も。

「涙」や「汗」と同じくらい、テーマになります。

 天に(つば)した昨日の(ごう)

 今日のおのれに降りかかる


 まばらな浮雲の裏を のぞきこめばその陰に

 悪人づらが 息をひそめているわけじゃない

 自分の(つば)なら (ほお)にでも塗りたくってやろう

 (しか)るべき報いだと

 指さされ 石を投げつけられようが

 (ほお)に粘りつく(つば)が乾いて

 ()がれ落ちるまでと

 二度とは (つば)する気もおこらない天から目を伏せ

 (ゆえ)ありし(とが)めをうけて生きる



 今日は(つば)したおぼえはないが

 明日(あす)もおのれに降りそそぐ


 ぶ厚い暗雲の層を 掻き分ければその奥に

 悪人づらが ほくそ笑んでいるのが見えるだろ

 他人の(つば)など 袖口で(ぬぐ)ってやりたいが

 (しか)るべき報いだと

 指さされ 石を投げつけられるのだ

 (ほお)で糸をひく(つば)が垂れて

 首すじをつたうけれど

 もとより (つば)する気も持ちあわせない天を恨んでは

 (ゆえ)もなき(とが)めをうけて生きる

 ……「よだれ」は、そこまでテーマになるのかなぁ?


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【企画提案】
立花 優先生
― 新着の感想 ―
[良い点] 今、読んでみて、独特の表現に、再度、感激しました。頑張って下さい。 [気になる点] 無 [一言] 無
[良い点] これは「つば」です。 というか、「よだれ」もテーマに「しやすい」のですね、、。
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