天から唾が
「唾」や「よだれ」も。
「涙」や「汗」と同じくらい、テーマになります。
天に唾した昨日の業が
今日のおのれに降りかかる
まばらな浮雲の裏を のぞきこめばその陰に
悪人づらが 息をひそめているわけじゃない
自分の唾なら 頬にでも塗りたくってやろう
然るべき報いだと
指さされ 石を投げつけられようが
頬に粘りつく唾が乾いて
剥がれ落ちるまでと
二度とは 唾する気もおこらない天から目を伏せ
故ありし咎めをうけて生きる
今日は唾したおぼえはないが
明日もおのれに降りそそぐ
ぶ厚い暗雲の層を 掻き分ければその奥に
悪人づらが ほくそ笑んでいるのが見えるだろ
他人の唾など 袖口で拭ってやりたいが
然るべき報いだと
指さされ 石を投げつけられるのだ
頬で糸をひく唾が垂れて
首すじをつたうけれど
もとより 唾する気も持ちあわせない天を恨んでは
故もなき咎めをうけて生きる
……「よだれ」は、そこまでテーマになるのかなぁ?
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