転生先で正当防衛かまします!
私が前世の記憶を思い出したのが今から15年前
とある王国の最果ての領主に転生した私は前世の知識を
活かして自領を育てあげた。
そして現在王国は突如として侵略を仕掛け、王国を占拠した
東側の軍を私の領地がある、西側の軍が迎え撃とうという所である。
しかし私の領地は西の最果てで他領の領主からは最弱と思われている。その為出番は無いだろうし、もしやるならこちらまで敵が攻め入って来た時だ。
ただし二つ隣の領地の領主とは仲良くさせてもらって、同盟まで結んだので、そちらに何かあれば派兵は辞さない。
この後の流れを最後方から見させてもらおう。
開戦初日
東軍の戦力は約10万、西軍の戦力は5万と圧倒的不利な状況となっている。
東軍は王都を挟んでこちらまで高い士気と軍としての統率を持ってこちらに侵攻してきている。
しかし西軍は所詮各領地の寄せ集め軍団、さらにはいきなりの戦争という事もあり、集まりが悪い。
そんな中で始まった初日の戦で、西側15領地中前線の3つの領地が陥落した。
戦は王都から西に少し入った平原で開始された、東軍の布陣は中央5万、左2.5万、右2.5万で中央がかなり厚めだ
一方西軍は横陣の様な形で各領地の集団がバラバラと並んでいる。
開始直後に猛威を奮ったのは意外にも西軍のとある領地の軍だった、派兵数は1万とかなり多い。
中央は無視し、東軍左へ突っ込んで行き見事に小隊長格を討ち取った。しかし西軍の見せ場もここまで、東軍の分厚い中央が数を頼りに西軍を捻り潰した。撤退戦となり本来ならば
籠城戦に移行したいが、私が見てきた領地には壁や砦の様なものはなかった。そのまま押し切られ、領地陥落、東軍は死者2千に対して西軍は1.5万もの死者を出した。
開戦四日後
初日の敗戦から、西軍も徐々に兵数が集まり始め、東軍9万対西軍7.5万と数の上では拮抗してきた。
しかしながら戦況はかなり悪く15領地の内既に半分の7領地が陥落している。
攻める東軍は9万を2.25万の4部隊に分け、西軍領地に同時攻撃を仕掛けてきた、守る西軍も各領地それぞれ親交の深い領地の守りに兵力を分散した。
この日は遂に同盟領主の所へ敵が攻め入ってくる。
しかも悪いことに同盟領主は周囲の領主とはウマが合わず
ほぼ自分の領地軍で相手に対抗しなければいけない状況であった。その数7,500。相手は2.25万であるので、敗北は必至である。
我が軍の派遣を行い、戦場の後方にスタンバイさせておく。
派遣兵力はレールガン部隊3,000、歩兵3,000、大型レールガン搭載車両100機、レールガン搭載ヘリ5機となった。
東軍が同盟領地に攻撃を仕掛けたその瞬間!
「てぇーーー!」
大型レールガン搭載車両100機から鬼の様な光線が、東軍部隊に浴びせられた。レールガンから放たれた弾丸には火属性の魔法も付与されており、着弾と共に轟音と大きな火柱があがった。
レールガンから放たれた弾丸の衝撃波で東軍の兵士は吹き飛び、着弾の衝撃でまたもや兵士は吹き飛び、さらには火柱によりさらに兵士はダメージを蓄積される。
結果から言うと東軍の先鋒隊はその全てが壊滅、一瞬にして
1万の兵を薙ぎ払った。
さらに追い討ちをかけるようにヘリ5機が中隊にレールガンを放ち、中隊を半壊させた。
これで撤退するかと思ったが残る戦力をかけて、さらに攻撃を仕掛けてきたので、今度はクロスボウ隊がの矢の雨を降らせ、弱った所を歩兵で刈り取っていき、私達同盟は勝利を納めた。
他の戦況を確認すると、一つは兵力が東軍を上回り撃退する事に成功、残り二つの領地は敗北しいよいよ我が領地にも
敵の足音が聞こえる位置にまで近づいてきたことになる。
同盟領地にクロスボウ2,000と歩兵1,500を残し一度領地に帰還するのだった。
開戦6日後
遂に敵が我が領地の砦と石壁のある南の城塞都市に差し掛かった。
石壁や砦にはクロスボウやレールガンが至る所に配置されており、高すぎる石壁から難攻不落の砦と東軍を震え上がらせた。
案の定、攻めてきた東軍50,000を相手に撤退させ、戦果は
敵兵力を2000まで減らすことに成功した。
だって、攻城兵器も無いしどうやって壁の中に入ろうとしていたのか?さらに言えば長距離武器もないので、攻めて来れば攻めた分だけ敵は射程外から高火力兵器になす術なくやられるという。集団いじめられの様な状況になった。
その後は戦線を上げながら、西側諸領の解放を手伝い、これは同盟領地と共に実施した。
一年後
我が領地は現在王国西側の4割を占める領地となった
謀反を起こした東軍に参加した各領主は全員打首となった。
王国は短期間だが、我が領地の援助もあり一年で見事に吹き返した。
そんな状況下でも我が領地の発展は変わらない。
養殖技術の確立や、高層建築物の建設、イージスの盾と名づけたエリア結界装置の開発、海上防衛の戦艦建立、飛行機の開発。私が生きてきた現代に追いつけ追い越せと素晴らしい勢いで発展を続けている。
そんな私に国王から連絡が入った。
北から異形の魔物が攻め入っている!防衛を頼む!
なんかよくわからないが魔物なんてものがいるんだな。
さて、またまたやってやるか!!