ステータス2
「ねぇ、これって私のステータスだよね?MPと属性はクエスチョンマークなんだ」
三人で出てきたウィンドウを覗きこむ。
「魔法は15歳になると使えるようになるんだ。マナリエルはまだ開花する前だから分からないんだよ。もし魔力があるなら、15歳になれば表示されるはずだよ」
「俺達も同じような感じだぜ」
そう言ってソウシとロイはウィンドウを開いた。なんだよ、ステータスって叫ばなくても出せるんかい。二人のステータスにもクエスチョンマークがあった。けど、クエスチョンマークより気になるものがある。
「なんか二人とも、HPとか色々少なくない?」
そう、私と二人の数値が全く違うのだ。
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名前/ロイ・オルセイン・シルベニア
属性/???
HP/5320
MP/???
攻撃力/827
防御力/738
スキル/
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名前/ソウシ・オルセイン・シルベニア
属性/???
HP/2811
MP/???
攻撃力/390
防御力/388
スキル/創造主
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「…………スライムレベル?」
「お前がラスボスレベルなんだよ!」
話を聞いていると、どうやら魔力が発動する前の子供はこれくらいが普通らしい。いや、子供にしては中々高い数値らしいけど。
「大人でもこんなHP見たことないな」
「コンボ連発させても倒れなそうだぞ、これ」
「いやお姉様を倒そうとするんじゃないよ」
「このレベルの差で倒せるわけないだろお姉様。なんだよ、自動課金って」
「ああ、これはプリンセスストーリーで設定してあったの。いちいち課金するのめんどいから」
私がハマっていたプリンセスストーリーは、自動課金という設定があった。毎回課金するのが面倒な人のために、足りない分は勝手に課金されていく仕組みである。
この設定ゆえにサクサクと最強キャラに育ったわけだけど、稼いだお金もサクサクと減って常に金欠だったなぁ。
「ゲームに金費やして金欠とかマジ廃人だろ。ゲームに費やすのは、金じゃなくて時間だ」
「100時間不眠不休でぶっ倒れた廃人に言われたくありません」
ソウシは課金はしない。けど、ゲームに費やす時間が常識外れで、新作を買って数日はテレビから離れない。徹底的にやりこむ姿はまさに廃人。タイムイズマネー、時は金なりっていうのにね。
「ところでソウシのスキル、創造主っていうのは?」
ロイがソウシのスキルを指さした。そこには確かに創造主って書いてある。どんなスキルなんだ?
「ああ、この世界、俺が考えた世界だから創造主ってことになってんのかな?」
「え、そうなの?」
「中学の時な」
詳しく聞けば、どうやら中学の時に授業中に暇を持て余したソウシが考えた世界が、ここらしい。授業中に暇ってなんだよ、先生の話は聞きなさいよ。
ただし、人物とかは何も決めていなかったようで、ソウシが考えていたのは世界観らしい。
「結構細かく考えたんだぜ。まず、ティスニーは洗練された国だ。アーティスティックで音楽はもちろん、建造物やファッションなど、とにかくデザインやセンスが近代的で優れている。先進国ということもあって、自動車やカメラ、電話なんかも発達しているな。イチゴが産地だ」
「「ほうほう」」
「貴族社会が確立されていて、爵位での優劣が他の国よりハッキリしている。社交界はとても重要で、その部分だけはいつまでも発展していないといえるかもしれないな。あと美人が多い」
「「ふむふむ」」
「気候は比較的穏やかで、冬でもそこまで冷え込むことはない。年中花が咲き乱れているようなイメージだ。街中では野良猫がのんびり暮らしてる」
なんかちょいちょい余計な設定があるな。




