能力確認
色々ヤバイかなと書いています
生暖かく見守って下さい
おっさんが再度気が付いた時、見渡す限りの平原の中に一人ポツンと立っていた。
「ここが魔法やスキルや獣人のいる異世界なのか」
!
!!
!!!
何か変だ、苦しい!体が重い!冷汗が噴出し寒気が襲ってくる、この感覚ははやばい!神様にもらった能力の検証も済んでない内にいきなりピンチを迎えたおっさんは慌てて叫ぶ
「この星の環境に適応した体になれるポーション作成!容器はペットボトルで!」
叫んだ瞬間、目の前に緑色の液体が入ったペットボトルが現れる。
急いで飲まないとまずいと、あわてて目の前に出てきた500mlのペットポドルをを一気に飲み干した瞬
間、おっさんの全身が光に包まれる。
「・・・・・・・・・ふー、危なかったー、初めに感じた違和感がきれいにとれた。」この能力なければいきなり詰んでいたんではないかと吹き出した冷や汗をうっとうしく感じながら、おっさんは自分の現状を確認する。
鈴木太郎 42歳 (腰の痛みを最近実感しだし、さらには髪の毛が薄くなってきている)
服装:白のスウェット上下 ヒートテックのインナー上下 白いブリーフ
履物:裸足
持ち物:一切無し
「こいつはやべー!持ち物一切無い、服装は寝間着、しかも裸足かよー!」おっさん二回目の詰み状態。
能力3つくれるって言われたのに、自分の想像した通りの効果のあるポーションと、ポーションを入れる容器もなんとなくふわっと想像した入れ物になるようにって願いをごり押しするために、残りの二つはいらないって言ったのは、かなりまずかったのではないかとおっさんは焦り出す。
ヘビースモーカーであるおっさんはこういう時に必ずタバコを吸って落ち着いていたのだが、今はその大切なタバコすらない状況!こんな時にモンスターと出くわしたらどうなるのか。
「はっちゃけー、はっちゃけー」あ〇れはっちゃくの得意なポーズとフレーズで何かひらめかないかとつぶやくおっさん。
その時「!!!!はっちゃけたー!!!!!」興奮したおっさんは急に大声で能力を試す。
~なんとなくふわっと想像した器で出てくる能力~
「薄くなった髪の毛が生えてくるポーションで器はVガ〇ダムに出てきたホワイト〇ークみたいな感じで!!!」
伏字になる部分に若干焦り、今後はもろもろ名前は変えていかないとやばいんだろうなとある意味違った事にもビビりながらおっさんは叫んだ。
目の前が眩く輝きそこには10台の頃に夢中で見たアニメに出てくる宇宙対応の小型艦が鎮座していた。
「まじかーーーー!!やったーーーー!!これでおっさんは10年戦える!!」
急いでおっさんは小型艦に乗り込み、髪の毛の生えてくるポーションを探しつつ、艦内のチェックを行う。
「ふわっと想像した器ででてくるって能力ってチートだな・・・・・」小声でつぶやきながら小型艦の内部を見て回る。
小型艦 艦内状況
操縦室:全包囲が確認できるモニターで囲まれ、操縦席は車のハンドル、ATレバー(表示が少し変わっている)、アクセル、ブレーキ、サイドブレーキ、攻撃用武器の絵付きボタン(バルカン、ミサイル、ビーム砲)
厨房:IH化された見慣れた料理器具がたくさん(食器等も充実)
食堂:厨房に併設され10人は食べれるようなテーブル、長椅子、ウォーターサーバー
風呂場:浴槽、シャワー、サウナ付き(シャンプー等のアメニティも充実)
トイレ:男女別の見慣れた表示のあるトイレ ウォシュレット対応 洋式
寝室:無骨な2段ベットで12人対応(寝具、枕元テーブル、ライト付き)
武器庫:ビーム出そうな銃やライフル多数(未来的な感じ、マニュアル本付き)
倉庫:生活必需品(大きな棚や箱に満載、食料(レーション、缶詰、保存食等多数)
ちなみに薄くなった毛の生えてくるポーションは操縦室のシフトレバーの上部に取り外せるようについていた。本来ならば、髪の毛が生えてくるポーションにテンション高くなるはずであろうおっさんは、見て回った艦の状況をみて自分の能力にドン引きしていた・・・・。