~不運だったおっさんの異世界旅~
読み専だったけど急に書きたくなりました。
似たような設定がありますが、暖かく見守って下さい
いつの間にか40も過ぎ、毎日の生活に行き詰まりを感じていた、おっさんがいた。
寒い冬の朝6時 目覚ましの音におっさんはベットでもぞもぞと動き出す
「あー、もうこんな時間か仕事行きたくねーこのまま眠っていたい。」
暖かい布団の中から出ることに躊躇しながら、便意を催しとりあえず起きてトイレに入り、大をしようといきんだ瞬間、(プチっ)と音がして、おっさんは意識を失った。
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おっさんが気づいた時そこは真っ白な空間で、昭和の時代に夢中で集めていたビッ〇リマンチョコのスーパーゼ〇スそっくりの爺さんがにやにや笑いながらこちらを見ていた。
「え!ここはどこ!おれトイレに入って、何これ?」混乱しているおっさんに、白髪ひげもじゃの爺さんが声をかける。
『鈴木太郎、42歳 独身 冬場の寒いトイレにて大をした瞬間、頭の血管が切れてそのまま死亡』
「え、なんで俺の名前を、死亡?」ますます混乱するおっさんに爺さんが優しく話しかける
『残念じゃがおぬしは死んだ、今ここにいるのは、お主は人生において善い事を沢山行なっているのに、それに対して報われない生活をしておった、あまりにも不憫なので死んだお主にチャンスを与えるために儂がここに呼び寄せたのじゃ』
おっさんは話を聞いていくうちに冷静になっていく
(そうなのか、おれは死んじまったのか、人生まじめに生きていれば誰かが必ず見ていてくれるって死んだ祖母ちゃんが言っていたけど、この爺さんは神なのか?チャンスを与えるって?)
おっさんは趣味で読んでいる、小説サイトによくある展開にわくわくしつつ
「魔法とか、スキルとか、獣人とかいるファンタジー異世界に行きたいです!」
『ふむ、儂の管理している地球とは別の世界にそのような星があるな』
おっさんはその言葉に食い気味でまくし立てる
え、ほんとですか神様、そこに行きたいです」
『お主の積んだ善行があれば、それでよければ可能じゃ』
おっさんは興奮して更にまくし立てる
「例えば異世界に行く際にあちらの世界で使える特殊能力をおまけでつけてもらえたりしないですか?」
『んーたしかにあちらの世界は普通に生きていくにはお主ではちときついじゃろう、よかろう3つほど能力を授けよう』
おっさんまた血管が切れるくらいに大興奮状態で更にまくし立てる
「例えば、自分の想像した効果のあるポーション?薬?をつくれる能力って可能ですか?」
『ふむ、想像した効果のあるポーションか、出来なくはないがあまりにも効果が高いものをホイホイ作られてもよくないじゃろうしな、うーん』
おっさんは少し冷静になりこのビックウェーブを乗り切るために無い知恵を振り絞る
「3つも能力はいらないので、その代りにこの能力とできたポーションを入れるための容器もなんとなくふわっと想像した入れ物になるようにできませんか?」
『お主は欲がないのー、3つの能力を授けるというのにそれを断り、ポーションを作る能力一つだけでよいとはな、よしお主の望みをかなえてやるのじゃ』
おっさんは想定していた通りに話が進むことにビビりながらも
「まじですかー、この能力で行けるのですね、すぐ行きます、超お願いします。」
『よかろう、鈴木太郎よ新たな世界での人生を楽しむがよいのじゃ』爺さんの持つ杖が激しく輝いた瞬間、おっさんはまた意識を失った。
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