「」
「……何してるんですか?」
「あ、おはようシュトレンくん。今日も写真?」
「まあ、そんなとこですけど。何でユウ……さんは猫にたかられてるんですか」
「いやぁ、この前この子達にご飯あげたんだけど、それを覚えられたみたいでさ。っていうか敬語じゃなくていいってこの前言った」
「…… 別にいいじゃないですか。この方が僕は話しやすいですし」
「…………」
「わかりましたよ。適度に敬語は崩しますよ」
「ふふ、やったね。シュトレンくんがタメ口で喋ってくれるってさミィちゃん」
「野良猫に名前つけてるんですか?それより一回餌あげただけで、抱えさせてくれるほど懐きますか普通」
「……ふふ、バレた?僕、猫好きでね、時々ご飯あげに来てたんだ。ほんとはダメなんだけどねー」
「看板に餌あげ禁止って書いてますからね。そんなに好きなんだったら家で飼ったらいいのに」
「それができたらどれだけいいか。……猫嫌いが家に一人いてね。その事でこの前も喧嘩になっちゃった」
「へぇ、親とか?」
「ううん、兄さん。双子のね。何でこの子達の可愛さがわからないかなー」
「お兄さんいたんだ」
「そ。一卵性だからほんとそっくりだよー。でも似てるのなんて見た目くらいなもんで、性格も好みもほとんど違うからびっくりだよ。君は兄弟いないの?」
「…………同い年の、人間の妹が一人」
「……へえ。……なんか変わった組み合わせだねぇ。妹ちゃんは何してるの?」
「今は……パン屋でパン作って働いてる」
「パン職人?すごいね、毎日パン食べ放題だ」
「いや、そんなことないけど……。ユウ、のお兄さんは何やってる人?」
「ふふ。何やってる人だと思う?当てて見て」
「選択肢が広すぎて」
「じゃあ、ヒント。犬の〇〇さん」
「……おまわりさん」
「正解!答えは警察官でした」