オリバー
ちょっと久しぶりなので記憶が曖昧、、、。
どっか設定間違ってたらごめんなさいm(_ _)m
「オリバー!おい、オリバー!!」
あれから1週間。俺の前にオリバーは現れていなかった。
最初は調べるのが大変なだけだと思っていた。しかしあまりにも時間がかかりすぎている。その不安はだんだんと大きくなった。現にこんなにも騒いでいるのに部屋から出てくる気配もない。
あの女の事だ、何か仕込んであったのは間違いないだろう。それにオリバーが最後に言った言葉も気になる……。
『もし俺がなんかヤバそうだったらとりあえず殴ってでも止めてといてくれ』
「オリバー!」
いくらドアを叩いてもオリバーは出てこない。
「、、、ッ!くそ!オリバー!!」
その時扉の向こうでわずかに気配を感じた気がした。
ゆっくりと扉が開く。
「ふぁ〜ぁ〜。どうしたんだいそんなに切羽詰ったような顔して。」
「オリバー!お前、無事か、、、?」
「、、、?一体なんのことだい?まぁ、とりあえず中入れよ」
?どういう事だ、、、?
訳がわからない。オリバーはあのクッキーを調べているのではなかったのか。
「、、、なぁ、オリバー。」
「ん?」
「お前、何してたんだ?」
「何って、、。久しぶりの休みを存分に楽しんでたけど。主に昼寝で。」
どういう事だ?
「じゃあ、クッキーはどうだったんだ?」
「クッキー?なんの話だ?」
嘘だ。一体どういう事だ。あの出来事は、、なかった?
「あ、そういえばさ。この間ハナにお前を紹介して欲しいって頼まれたんだよな。今度の週末空いてるか?」
、、、ち、がう。こいつは、、誰だ?
「お前は、誰だ?」
「は?何言ってんだよ。オリバーだよ。気でも狂ったか?」
「オリバーは、そのハナっていう変な女と関わりはなかったはずだ。それにクッキーのことはどうしたんだ!その女から貰ったクッキーをお前に預けただろう!」
「おいおい、大丈夫か?確かにクッキーはハナの手作りのやつを持ってるが、それは俺が貰ったやつだ。それにこないだ言っただろう?俺とハナは付き合ってるって」
俺の気が狂ったんだろうか。まるで逆だ。クッキーを貰ったのは俺だし、オリバーはあの話ぶりを見る限りハナという女のことを毛嫌いしていたはず、、。
「大丈夫か?顔が真っ青だぜ。、、、ちょっと俺の部屋で休むか。」
その言葉で確信した。こいつは、オリバーじゃない。
「、、、!お前は誰だ!」
「だからオリバーだって」
「確かにオリバーの姿をしているし声だってそうだけど!、、オリバーは、自分の部屋は持っていない。」
そう。あの謎の公爵家ルール。あの時確かにオリバーの部屋はなかった。
「は?何言ってんだよ。俺自分で言うのもあれだけど公爵子息だぜ?流石に自分の部屋ぐらい」
「公爵子息だから、だ。〝一人前と認められた時初めて自分の思うがままにできる個室を与えられる〟、、そんな変なルール、俺が覚えてないと思ったか?もう一度問う。お前は、誰だ。」
するとオリバーは笑顔を消して黙り込んだ。
「、、、ちぇっ。ばれちゃったか。意外とうまくいくと思ったんだけどなぁ。まさか公爵家にそんなルールがあったとは。お手上げお手上げ。」
そういうと、にやにやと醜悪な笑みを浮かべ手を振った。
「お前は誰だ!オリバーをどこにやった!」
「うーん。ちょっと違うかな。そのセリフは君がいうべきセリフじゃないよ。」
問いに答える事はなくへらへらと笑いながらよくわからないことを言う。
「どういう事だ」
「さーね。まぁ、もうすぐ君も〝マリオネット〟の仲間入りだし?今聞いても何も変わらないさ」
「なんだと、、、!」
「そろそろ時間だね。ばいばーい」
「な、、、っ?!」
手を振られた瞬間頭を殴られたような衝撃が走り床に倒れ込んだ。
霞んで行く景色の中で最後に見たのは友人の姿なのに、とてもそうは思えないニヒルと俺を蔑む目と笑みだったーー
大会の選抜メンバー3人に選ばれました!
やったね〜((o(^∇^)o))