王立魔術アカデミー
大晦日ですね〜
あれから1ヶ月。
サクラめちゃくそかわええ、、、!!
可愛すぎてもうどうしようというくらい可愛い。ほんとに可愛い。まじ天使。
「お前さっきから可愛いしか言ってねーぞー」
「だって可愛いし!」
ここは王立魔術アカデミー。オリバーが隣でうるさい。
あれからしばらくして俺とオリバーは王立魔術アカデミーに入学した。
、、、めちゃめちゃ嫌だった。
サクラと会える時間は減ってしまうしサクラと遊ぶ時間も減ってしまうしサクラと話せる時間も減ってしまうしサクラの笑顔をあまり見れなくなるしサク
「いい加減にしろ。」
「すびばぜんでじだ」
、、、どうして俺がこんなことになっているかというと昨日約1ヶ月ぶりにサクラと会ったからなのだ。それはもう天使の様な微笑みで俺に抱きついて来て正直死ぬと思った。
『アル!あいたかったー!』
最初のこの一声ですらハートを撃ち抜いたというのに追撃でハグをされたのだからたまらない。
思わず鼻を抑えてしまった。
サクラ可愛いサクラ可愛いサクラ可愛いサクラ可愛いサクラ可愛い
「もっかいなぐっとく?」
「すみませんでした」
王立魔術アカデミーは魔力を持った子供が魔力をコントロール出来るようにするための学校である。
12歳から17歳までの5年間魔術について学び、また学問も追求するのだ。
魔力持ちは大半が貴族なのだが、稀に平民も混ざっていたりする。俺らの学年にも一人平民がいて名前は確か、、、
「ハナって言ってたぞ」
そうそうそんな感じの。
なんでもその平民は入学してからの1ヶ月でイケメンを次々と籠絡しているらしい。俺は知ったことじゃないが。
魔力も微々たるものらしく、学力も平均を下回るほど。はっきり言って関わりを持つ意味はないので関わらないようにしている。
していたのだが、、、
「きゃあ!」
、、、なんだこいつ。
「あっ、、、ごめんなさい。」
もう一度言おう。なんだこいつ。
いきなり俺に突っ込んで来て転んでごめんなさいとかアホか。
俺は見てたぞ。お前が俺を見た瞬間方向を変えて俺にまっすぐ突っ込んで来たのを。
「ああ、こちらこそ済まなかった。怪我はないか?」
貴族ってこう言うところで不便だよなー。さっさと無視してこんな女から離れたいのに。
貴族としての体裁を守るためとりあえず手を差し伸べる。
「ありがとうございます。優しいんですね」
したくてしてるわけじゃないけどな。
「あなたを気遣うのは当然の事だ。それじゃあ俺は急いでいるのでこれで。」
俺自慢の鉄仮面スマイルでなるべく心のうちが漏れないようにする。
もうさっさと離れたい。
「あ!待ってください!」
「、、、まだなにか?」
「あの、お礼がしたくて、、、。放課後とか空いてませんか?」
なんだこいつ。急いでるっつってんだろ。
「済まないが予定が入っている。それに当然の事なのだから礼は結構だ。それじゃあ。」
そう言って急ぎ足でその場から離れる。
、、、なんだあいつ。
「、、、お前その女気をつけたほうがいいぞ。そいつが多分噂になってるハナだ。」
、、、まじかよ
「なんでも無理やりぶつかったり転んだりして接点を持って男を籠絡するらしいんだ。」
まんまじゃねーか。
「まあ、お前にはサクラちゃんがいるから平気だと思うけど、気をつけろよ。きっと付きまとって来るぞ」
、、、もうやだサクラに会いたい。
昨日は勉強会でした。
課題が進んだ(*´∇`*)